格安SIMの中には、データ通信開始時に初めの一定量だけ高速通信で接続するバースト転送機能というものがあります。このバースト転送を使うことで低速通信のプランでもインターネットを快適に利用できるようになります。
今回はこのバースト転送機能のメリットや注意点を説明し、対応している格安SIMを紹介していきます。
目次
バースト転送機能とは?
バースト転送機能とは、上図のようにデータ通信の際の通信開始時の一定量だけ通信速度を高速にし、インターネットの読み込みを速める機能となります。このバースト転送機能を使うことで低速通信時でもサイト等の読み込みが速くなり快適にインターネットを楽しむことができます。
また、バースト転送機能はオプション料金の支払いが無く、低速通信時に全てのユーザーに自動的に適応されます。
どんな時の効果があるの?
格安SIMでバースト転送機能が役立つ時はどんな時なのでしょうか?下記にまとめました。データ容量を超過して通信制限になった時
多くのプランでは、月に使える高速データ通信の容量が決まっており、それらを全て使い切ってしまった時に低速通信に切り替わります。3日間制限にかかった時
多くの格安SIMでは、連続する3日間で規定量以上の通信を行うと、一時的に低速通信に切り替わります。高速通信のオンオフ機能で低速モードに切り替えた時
格安SIMの中には専用アプリや会員サイトにて、ユーザーが自由に高速通信や低速通信へ切り替えることができる機能があります。この機能は、データ通信容量の消費を抑えたい時に用いられ、高速通信をオフにすると低速通信へ切り替わります。もともと高速通信に対応していない時
格安SIMの中にはデータ通信量の上限を定めないで、常に低速通信で接続するプランがあります。月々の料金は最安のもので298円からと、安く設定されていますが、高速通信は使えず常に低速通信の状態です。
バースト転送機能に対応したおすすめ格安SIM
UQモバイル
UQモバイルは通常の高速通信の速度が格安SIMの中で最も速く低速通信時でも300Kbpsと比較的速いことが特徴です。また、高速通信のオンオフの切り替えやバースト転送機能にも対応しており、非常に使い勝手の良い格安SIMとなっています。
mineo
ドコモ回線とau回線、Softbank回線の3回線から選ぶことができるmineoは、データ容量を分け与えられるシェア機能が充実していることが特徴です。また、高速通信のオンオフとバースト転送機能にも対応しておりデータ通信量を最も効率的に使える格安SIMとなっています。 mineoのバースト転送機能は、低速通信時のはじめの75KB分が高速通信と同じ通信速度となり、75KB分の通信を終えると低速通信の200kbpsに戻ります。 これは、各通信の75KB分であるため、WEBページを読み込むたび、Twitterでタイムラインを読み込むたび、LINEでメッセージを送るたびに作動するので効果的にバースト転送の恩恵が受けられます。
IIJmio
高品質なサービスを提供するIIJmio他の格安SIMにある機能はIIJmioでもほとんど対応しているくらい、サービスや機能が豊富です。 IIJmioのバースト転送機能は、mineoと同じように低速通信時にはじめの75KB分を高速通信で行います。
DMMモバイル
DMMモバイルは業界最安値水準のプランを提供していることが特徴です。特に、最大通信速度200kbpsのみのデータ通信SIMの月額基本料金は440円となっており、かなり安いです。
もちろん、バースト転送機能にも対応しておりスマホを最大限安く利用できる格安SIMとなっています。
OCNモバイルONE
NTTコミュニケーションズが提供するOCNモバイルONEドコモ回線を使用していて、有名プロバイダ会社だけあって通信や通話などのサービスが手厚く、満足度が非常に高い格安SIMとなっています。
OCNモバイルONEのバースト転送機能は、通信開始時のはじめの150KB分が高速通信となります。
mineoやIIJmioの2倍の容量がバーストされるのでサイトの読み込みやSNSの更新はより短時間でロードすることが可能になります。
NifMo
格安SIMの老舗ニフティ株式会社が提供するNifMo 無料公衆Wi-fiのサービスなどコストパフォーマンスが高く、7GBや13GBのプランは業界最安値でもあり人気も高いです。NifMoのバースト転送機能はOCNモバイルONEと同じようにはじめの150KB分の容量が高速通信になります。
ロケットモバイル
ロケットモバイルは業界最安級の神プランが特徴的です。低速通信のみの神プランは298円からとDMMmobileよりも安く契約でき、ドコモ回線、au回線、Softbank回線の3回線に対応しています。
低速通信の神プランだけでなく、高速データ通信のプランもしっかり提供しています。
もちろん、バースト転送機能にも対応しており、安くスマートフォンを維持できる格安SIMとなっています。
まとめ:バースト転送機能
低速通信モードでも、バースト転送機能がある格安SIMを使えば、データ通信をより快適に行うことができるようになります。特に、高速データ容量をすぐに使い切ってしまう人や、データ容量の節約をしたい人は、バースト転送機能に対応している格安SIMを選ぶと良いでしょう。