ZTEのサブブランドとして生まれたNubiaが独立し、ゲーミングスマホを筆頭に、様々なスマホを手掛けています。
今回は、そんなNubiaの最新鋭「Nubia RedMagic 5G」を実機レビューしていき、詳しくご紹介いたします。
(今回ご紹介するのはグローバル版になります)
目次
RedMagic 5Gの長所と短所を要約
長所- ハイエンドSoCを採用し素晴らしいパフォーマンス性能を実現
- ゲーマーのために特化した144Hzのディスプレイやスピーカー
- LRボタンを搭載しゲーム内で一度に沢山のアクションが可能
- ファンの音がなかなか大きい
- ファンの回転数を自分で制御できない
- RedMagic OSの完成度が低い
RedMagic 5Gのスペック
価格 | 8GB+128GB:$579(約62000円) 12GB+256GB:$649(約70000円) |
OS | Android 10(RedMagic OS 3) |
SoC | Snapdragon 865 |
RAM | 8GB/12GB(LPDDR5) |
ROM | 128GB/256GB(UFS3.0) |
Antutuスコア(実機) | 597,615点(v8) |
ディスプレイ | 6.65インチ FHD+ 2340×1080 アスペクト比:19.5:9 リフレッシュレート:144Hz タッチサンプリングレート:240Hz AMOLED Display |
カメラ | アウトカメラ(トリプルカメラ) ・6400万画素(IMX686 広角 F/1.8) ・800万画素(超広角 F/2.0) ・200万画素(マクロ) インカメラ ・800万画素(広角 F/2.0) |
バッテリー | 4500mAh(55W急速充電対応) |
Wi-fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4/5GHz (Wi-fi 6に対応) |
Bluetooth | v5.1 |
カラー | ブラック/レッド/サイバーネオン |
サイズ | 168.56×78×9.75 mm |
重量 | 218g |
防水防塵 | 無し |
接続端子 | USB Type-C / マグネットポート |
イヤホン端子 | あり |
生体認証 | 画面内指紋認証 |
対応バンド | GSM(2G):2/3/5/8 WCDMA(3G):B1/2/4/5/8/19 CDMA/EVDO(3G):BC0/BC1 FDD-LTE(4G):B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B20/B12/B17/B18/B19/B26 TD-LTE(4G) 5G:NR n41/n78 |
技適認証 | 未認証 |
対応バンドについてはこちら
充電規格についてはこちら
RedMagic 5Gのパッケージと付属品
パッケージは正方形で、中国版とグローバル版ではデザインが違うようです。(筆者が今回購入したのはグローバル版です)
背面には詳細なスペック、側面にはREDMAGICのロゴが記載されていました。
箱を開けると、フィルムに包まれたRedMagic 5G本体が顔を覗かせます。 箱の中の同梱品は以下のようになっていました。
- 保護フィルム(取り付け済み)
- Type-C to Type-A 充電ケーブル
- 充電アダプター(55W急速充電には非対応)
- SIMピン
- 説明書
- 保証書
500ドル台でこのスペックなので、妥協すべき点ではあるでしょうが、少し残念です。
アダプターのプラグは日本仕様になっていましたが、PSEマークが記載されていなかったので、ご使用は自己責任で! 取扱説明書(高速取扱ガイド)は、日本語を含めた8つの言語で書かれていました。
やはりアジア圏でも日本のユーザーが多いことが窺えます。
RedMagic 5Gのデザイン・外観をチェック
RedMagic 5Gは上部にノッチを搭載していますが、切り欠きではなく完全に上部を占有しています。これは、水滴型や切り欠きのあるノッチだとゲームの画面と重なって邪魔になるだろうと、配慮されているデザインです。
そのせいで筐体の大きさの割には画面占有率が低くなっていますが、それでも大画面なのでそこまで心配はいりません! 背面はガラスコーティングされていて、照明が反射してしまうほどテカテカしています。
筆者は黒のモデルを購入したのですが、黒いツヤがすごくかっこよく、高級感があります。
そして、RedMagicのロゴと文字は光らせることができるゲーミング仕様になっています。 上部はイヤホンジャックとマイク、下部にはSIMスロットとマイクにスピーカー、Type-C端子が搭載されています。
また、この画像から本体背面が湾曲しているっことがわかります。
持ちやすいデザインを意識して作られている点もゲーミングスマホとしての強みですね。 上からディスプレイを正面とした時の右側面、左側面となっています。
右側面には、排気口、音量ボタン、電源ボタン、そしてLRトリガーが搭載されています。
左側面には、マグネット式端子、吸気口、GameBoostと呼ばれるスイッチが搭載されています。
ファンやGameBoostについては後述します。
RedMagic 5Gのパフォーマンスをチェック
ベンチマークでパフォーマンスを測定
Antutu v8
ベンチマークアプリAntutuのV8での測定総合スコアは「597,615」
CPUスコアは「184,939」
GPUスコアは「219,862」
流石最新SoCのSnapdragon865です。
CPUのスコアを見ると、iOSのA13チップの15万点を楽々と超えています。
また、GPUのスコアがCPUの点数を超えている辺り、流石ゲーミングスマホと言えます。
描画処理に重きを置くことで、より快適なゲームが可能になりますね!
Geekbench5
Geekbench5での測定シングルコアは「907」
マルチコアは「3109」
PC Mark for Android
PC Mark for Andoroidのスコアは「12,281」Game Spaceでパフォーマンスを向上!
RedMagic 5Gは、先述したGame Boostというスイッチをオンにすることで、Game Spaceという画面に即時移遷します。Game Spaceでは、CPUの処理性能を上昇させたり、ファンのオンオフやリフレッシュレートの変更、通知や電話の遮断など、RedMagic 5Gの魅力である様々な設定が行えます。
世界初の144Hzディスプレイ
RedMagic 5は、スマホ市場世界初の144Hzのリフレッシュレートをサポートしています。ゲーム中に描画でカクつくことは一切ありません。
一度体験してしまうともう60Hzには戻れません! また、RedMagic 5Gの背面ロゴはピカピカと光らせることができる、正にゲーマー御用達スマホです。
設定では9色もの光らせ方が可能で、さらに波のように光らせたり、ゲーム内の音に合わせて光らせたりと自分の好みにカスタマイズできます。
筆者のお気に入りの設定はこんな感じ↓
いざ、ゲームをプレイ!
今回も、それなりに処理性能を必要とする、PUBG Mobileをプレイしてみました。 当然の如く、Android上で最高設定のHDR+ウルトラHDでサクサク動きました。PUBG Mobile自体は現状144Hzどころか90Hzにも対応していませんが(今後対応する予定とのこと)、それでも画面はヌルヌルして動きます。 ついにShoulder Trigger(LRボタン)の出番です!
画面右をスワイプすると、GameSpaceの設定画面が出てきます。
左右の射撃ボタンにLRトリガーを設定し、プレイしました。 また、エイムアシストという
これは少しアウトな気もするので、ご使用は自己責任で… LRボタンのおかげで、射撃の際に画面が手で塞がらず、また親指で別の動作(しゃがみながら射撃など)ができて3位まで登り詰めることができました!
プレイ中は少しファンの音が気になりましたが、イヤホンをしたりゲームに没頭していたらさほど気になら無いと思います。
当然ながら熱はあまり感じられず、一時間プレイしたところほどよく暖かいという印象でした。
RedMagic 5Gのカメラ性能をチェック
背面上部にはトリプルカメラを搭載しています。上から200万画素マクロカメラ、6400万画素メインカメラ、800万画素超広角カメラという構成になっています。
左がRedMagic 5G、右がP30 Liteとなっています。
RedMagic 5Gの方が全体的に明るく、さらに6400万画素で繊細に撮れています。
まぁP30 Liteは2400万画素なので、当然と言えば当然ですね。
RedMagic 5Gの方は花でもしっかりと周囲をぼやかしてくれましたが、P30 Liteの方は人間の顔を検出しないとダメみたいでした、、、
きれいに周囲をぼやかして、鮮やかなツツジが写っていますね。
外出自粛もあり夜景を撮りに行くことができなかったので、公式サイトの画像を拝借しました。スミマセン…
全体的にうまく白飛びを抑えているなという印象です。
また後日、写真を撮ってきて差し替えます。
まとめ:RedMagic 5Gはどんな人におすすめ?
RedMagic 5Gは、世界初144Hz、LRボタン、空冷ファン、LEDとゲーマーが目を輝かせるような仕様になっています。それに引き換え、本体重量も218gと重めで、片手で長時間使用するには正直現実的ではありません。
5Gや55Wの急速充電にも対応していて更に鮮明なカメラとなると、少しもったいないなと感じてしまいました。
ゲームをするときだけお家で使用する専用のスマホ、という捉え方が適切で、普段使いには向いていません。
ゲームをあまりしないな、という方やキラキラしていなくてもいいなと感じる方にはあまりお勧めできませんが、刺さる人には刺さる、そんな一台ではないでしょうか。
RedMagic 5Gの販売ページ
公式サイトから購入するとわずか4日で届いたので、驚きました。販売サイト | 価格(5/2更新) |
AliExpress | 約64,000円 |
公式サイト | 約62,000円 |