vivoより独立したiQOOは、2月25日にSnapdragon 865を搭載した5Gスマートフォン「iQOO 3 5G」を発表しました。
今回は実際にiQOO 3 5Gを購入し、しばらく使ってみたのでその感想をレビューしていきます。
目次
iQOO 3 5Gを3行でまとめると、、、
- SoCにSnapdragon 865を搭載し5G通信も可能!
- 付属の充電器で55W充電が可能!
- RAM・ROM共に最新規格であるLPDDR5とUFS3.1に対応!
iQOO 3 5Gのスペック
価格 | 6GB+128GB:3598元(約57,000円) 8GB+128GB:3798元(約60,000円) 12GB+128GB:3998元(約63,000円) 12GB+256GB:4398元(約70,000円) |
OS | Android 10(iQOO UI 1.0) |
SoC | Snapdragon 865 |
RAM | 6GB/8GB/12GB (LPDDR5) |
ROM | 128GB/256GB (UFS3.1) |
Antutuスコア | 588,804 |
ディスプレイ | 6.44インチ FHD+ 2400×1080 アスペクト比:20:9 Super AMOLED / HDR10+ |
カメラ | クアッドカメラ ・4800万画素(IMX 582 F1.79) ・1300万画素(超広角 F2.2) ・1300万画素(ポートレート F2.46) ・200万画素(深度 F2.4) インカメラ ・1600万画素 (F2.45) |
バッテリー | 4440mAh (急速充電 55W Super FlashCharge) |
Wi-Fi | 802.11 a / b / g / n / ac / ax |
Bluetooth | v5.0 |
カラー | シルバー / ブラック / オレンジ |
サイズ | 158.51 × 74.88 × 9.16 mm |
重量 | 214.5g |
防水防塵 | なし |
接続端子 | USB Type-C |
イヤホン端子 | あり |
生体認証 | ディスプレイ指紋認証 / 顔認証 |
対応バンド | 2G GSM:850/900/1800/1900 CDMA:BC0/BC1 3G WCDMA:B1/B2/B4/B5/B8 CDMA2000:BC0/BC1 4G TDD-LTE:B34/B39/B40/B41/B38 FDD-LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B25/B26 5G n1/n3/n41/n77/n78/n79 |
技適認証 | 未認証 |
対応バンドについては こちら
充電規格については こちら
iQOO 3 5Gのパッケージと付属品
こちらがiQOO 3 5Gの外箱です。黄色い太文字でiQOO 3と目立つ色で大きく書かれている点が印象的!
下の方に控えめに5Gと記載があるのもポイント!
5Gの文字がシルバーなのはプレミアム感があって良いですね!
上箱はこんな感じ…。
箱は不思議な形をしていて安物感も感じません!
上箱の内側を見ると…。
円の中に「MONSTER INSIDE」の文字が!!
箱の中身はヤバいぜ!!って事ですね!
付属品は以下の物が同梱されていました。
- 充電アダプター (55W充電対応)
- USB Type-Cケーブル
- 保護ケース
- 保護フィルム(貼り付け済み)
- SIMピン
- ユーザーマニュアル
- 保証書
- コンセント変換機
- スマホリング
- vivo XE 100イヤホン (詳細ページ)
色は半透明ですが、すこし白色が濃いかも…。
電源ボタンや音量調節ボタンの上下にL・R感圧センサー用のボタンのようなものまで付いています!
主にゲームの時に使うボタンです!
しかし、注意点も!
ケースを付けるのも外すのもピッタリサイズなので時間がかかり面倒でした。
付属の充電器は最大55Wの出力!
もちろん、iQOO 3 5Gは55W充電に対応です!(例えばHUAWEI Mate 30 Pro 5Gは40W、OPPO Find X2 Proは65W)
充電を開始してから僅か15分でバッテリーを50%充電することが可能です。
通勤・通学前に少し充電するだけで、1日使用できると思います。
これで夜寝る前の充電も不要ですね。
珍しい形をしたUSB Type-Cケーブルです。
カプセル薬に似た形をしていますね!間違えて飲み込んではいけませんよ!!
※小さなお子様がみえる家庭では、手の届かない場所に保管して下さい。
iQOO 3 5Gのデザイン・外観をチェック
アスペクト比は20:9とかなり縦長ですが、普段から19.5:9のアスペクト比であるHUAWEI P30 Proを使っているからか全く違和感がなかったです。
大画面スマホに慣れている人なら問題なく使用可能です!
iQOO 3 5Gの背面には、4800万画素(メイン F1.79)+1300万画素(超広角 F2.2)+1300万画素(ポートレート F2.46)+200万画素(深度 F2.4)のクアッドカメラとLEDフラッシュを搭載しています。
SIM太郎編集部が購入したモデルはブラックです。
背面にはガラスが使われていて高級感がありますが、指紋が付きやすいのは残念ポイント。
iQOO 3 5Gの右側面には電源ボタンと音量調節ボタンがあります。
そして、L・Rの感圧センサーも付いてます!
ゲーミングスマホ感が漂っています。
さらに、電源ボタンはオレンジ色になっており、オシャレなアクセントになっています。
iQOO 3 5Gの左側面にもボタンが1つあります。
ボタン部分にAIと書かれているため、AIアシスタント機能を使いたい時にはこのボタンから呼び出せます。
iQOO 3 5Gの上部にはイヤホン端子とノイズキャンセリング用のマイクがあります。
iQOO 3 5Gの下部にはスピーカー・USB Type-C端子・通話用マイク・SIMスロットを配置しています。(防水防塵規格には対応していないものの、SIMトレイに防水用パッキンが付いていました。)
本体のデザインは非常にカッコよく完成度も高いのですが、欠点が1つ。
それは、本体重量が219gとやや重いことです。
公式ホームページには214.5gと記載がありましたが、画面にフィルムが貼られているためか、少し重たくなっています。
スマートフォンの重量が200gを超えている機種も多く存在していますが、片手で使うことが多いスマートフォンがどんどん重たくなるのは不便です。
できることなら、軽くて高性能なスマートフォンが欲しいですね!
iQOO 3 5Gの電源をON!!
デフォルトでは中国語に設定されていまが、日本語や英語にも対応しています。 言語を選択した後はネットワークやGoogleアカウントの設定を行えば初期設定は完了です。
(Googleの導入は設定画面のアカウント追加から簡単に行うことができました。)
docomoの必須バンドに対応!
中国メーカーのSIMフリースマートフォンでは、docomoの必須バンドであるBand 19に対応して無い事が多いですが、iQOO 3 5GはBand 19に対応しています。試しに、筆者の使っているSIMカードを挿し換えて電話をかけてみると、、、。
何事もなく、電話ができてしまいました。
設定画面を開いてみると! なんと日本に上陸していないメーカーであるにも関わらず日本の格安SIMのAPNが既に入っていました!
もしかして、近いうちに日本に来るのかな?(そんなわけないか、、、)
※docomoの4G回線での接続は確認できましたが、5G回線の接続は未確認です。
iQOO 3 5Gのディスプレイ
iQOO 3 5Gはパンチホールカメラを採用したノッチレスデザインのディスプレイを採用しています。パンチホールカメラを採用したことで以下のメリットがあります。
- ディスプレイの面積が大きくなった
- 画面の真ん中にノッチが無いため圧迫感が無く画面が見やすい
- 本体の右上にあるため横持ちした時にゲームの邪魔になる
- パンチホールディスプレイが好みでない人も多い
55Wの充電に対応!
iQOO 3 5Gは55W充電に対応しています。充電を開始してから僅か15分でバッテリーを50%充電することが可能なのは多くの人にとって魅力的なはずです。
バッテリー容量も4440mAhと大容量で電池持ちも良いです。
しかし、バッテリー容量が大きくなったことで本体の重量も重たくなっている点は残念ポイント!
長時間ゲームをする人は手首が痛くなってくるかもしれませんね。
そして、ワイヤレス充電に非対応な点も少し残念です。
実際に充電してみた
付属の充電器で充電!
付属の充電器で充電を行うと、vivo SUPER FlashChargeと表示され急速充電が行われていることが分かります。サードパーティー製品で充電すると…
55W以上の充電規格に対応しているサードパーティー製品で充電すると、イナズママークが出ているだけで急速充電はされませんでした。どうやらサードパーティー製品だと急速充電はできないようです。
iQOO 3 5Gのディスプレイ内指紋認証と顔認証の精度
ディスプレイ内光学指紋認証
iQOO 3 5Gはディスプレイ内光学指紋認証に対応しています。認証制度が高く、認証スピードもHUAWEI Mate 30 Pro 5Gと同じか、それより若干早い印象を受けます。
しかし、一瞬触れただけでもロックが解除されるため、もしかしたら他の機種よりは誤認証が多いかもしれません。
顔認証
iQOO 3 5Gは顔認証に対応しています。しかし、iPhoneのような赤外線センサーを用いた3D顔認証ではなく、2D顔認証に対応しています。
しかし、2D顔認証は暗いところで認証できなかったり、よく似た双子の区別ができなかったりと問題点があり3D顔認証程の精度の高さはありません。
ロック解除の速度はHUAWEI Mate 30 Pro 5Gと同じくらい速いです。
9つのアニメーションを変更できる
iQOO 3 5Gは以下のアニメーションを気分に合わせて変更する事ができます。- タッチスクリーンの粒子アニメーション
- アンビエント照明エフェクト
- アプリの起動と終了のアニメーション
- ホーム画面のロックを解除して入力する
- 指紋認証アニメーション
- 顔認証アニメーション
- 充電アニメーション
- USBの挿入に関するアニメーション
- 画面オン / オフのアニメーション
iQOO 3 5Gの性能チェック!
ベンチマークでパフォーマンスを測定
Antutu v8
総合スコアは「588,804」
CPUスコアは「184,062」
GPUスコアは「222,980」
Antutuベンチマークスコアは、Snapdragon 865を搭載しているだけあって非常に高いです。
外箱の開いた部分に書いてあった「MONSTER INSIDO」の文字にも納得できます!これが真のモンスタースマートフォン!
さらに、注目の点はCPUスコアよりGPUスコアの方が38,918スコアも高いことです!
今はスマートフォンでゲームする事が当たり前のようになってきているため、GPU性能がCPU性能よりも高いのかもしれませんね。
Geekbench5
Geekbench5での測定シングルコアは「933」
マルチコアは「3,410」
PC Mark for Android
PC Mark for Andoroidのスコアは「10,462」ウルトラゲームモードでゲームパフォーマンスを向上
ウルトラゲームモードはゲームプレイ中のみ動作します。
つまり、通常使用時はウルトラゲームモードでは無いため、通知や着信も受け取り可能です。
デュアルWi-Fiアクセラレーション機能
デュアルWi-Fiアクセラレーションとは、2つのWi-Fiネットワークを同時に使用して通信速度を向上させる機能!この機能を使用すれば、速い応答速度を必要とされるオンラインゲーム(PUBGやフォートナイト)時に、通信速度が速く通信の応答速度も非常に速くなるため、有利に遊ぶことができます。
iQOO 3 5Gで実際にPUBGをプレイしてみた
モバイル向けの3Dゲームとして有名な「PUBG」をプレイしました。気になる方も多いと思います。
早速、どんな感じか見ていきましょう!!
まず初めに、iQOO 3 5Gのウルトラゲームモードを設定しました。
本体右側面に搭載されている加圧式ボタン(L・R)を好みに合わせて設定することができます。
ボタンは自分の好きな位置に配置でき、後から変更する事も可能です!(上記スクショのAとBボタンを画面上に合わせて、認識する操作をカスタマイズできます。)
とにかく、ゲームがやり易くなるのでオススメの機能です!
プレイ途中に、乗り物にも乗ってみました。
移動速度が速くなるため、スペックが低い端末だとガクガクする事が多いのですが、iQOO 3 5Gは全く問題なし!
本体背面もほんのり温かい程度で、まだまだ余裕がありそうでした。
ヌルヌルとサクサクな動作で快適にプレイすることができました!
クオリティを「スムーズ」フレーム設定を「極限」にしたり、クオリティを「HDR」フレーム設定を「ウルトラ」にしてプレイすることも可能です!
これがモンスタースマホの実力です!
iQOO 3 5Gのバッテリー性能
スペックが高くても電池の消費が早かったら意味がありませんよね。今からiQOO 3 5Gの電池持ちを紹介していきます。
バッテリーの残量が100%の状態から検証開始です。
検証内容を下記にまとめると、、、。
- Youtube視聴(1時間10分)バッテリー残量 96%
- PUBGアプリインストール(6分)バッテリー残量95%
- Youtube視聴(38分)バッテリー残量90%
- PUBGプレイ(1時間00分)バッテリー残量79%
電池持ちは比較的良いと思います。
ゲームプレイ中はどうしても端末に高負荷がかかっているため、通常時に比べて電池の減りは速いですが、普段SNSやWEB検索をする程度なら1~2日以上電池が持ちそうです。
iQOO 3 5Gのカメラ性能をチェック!
最後にiQOO 3 5Gのカメラ性能を確認していきましょう!iQOO 3 5Gのには、4800万画素(メイン F1.79)+1300万画素(超広角 F2.2)+1300万画素(ポートレート F2.46)+200万画素(深度 F2.4)のクアッドカメラとLEDフラッシュが搭載されています。
光学2倍ズームにも対応しており、少し離れた場所から撮影する際には嬉しい機能です。
ゲーミングスマートフォンですが、カメラの実力はどれくらいなのでしょうか!
早速見ていきましょう。
実際に撮影してみた
夜景撮影
写真の比較として、1年前に発売されたHUAWEI P30 Proの画像も用意!
HUAWEI P30 Proで撮影した画像は肉眼で見たものそのまま!
iQOO 3 5Gで撮影した画像は少し暗い印象を受けます。
ライトの部分も白飛びが目立ちます、、、。
HUAWEI P30 Proで撮影した画像は、白飛びせずにキレイに撮影されています。
iQOO 3 5Gで撮影すると、周りにノイズが入ってしまっています。
ライトの色は鮮やかではなく真っ青な感じですね。
日中に撮影
全体的にパット見た感じでは、HUAWEI P30 Proが明るくキレイに撮影できていますが、iQOO 3 5Gも日中の撮影ならそこそこキレイに撮影できます。
1年前のモデルでもHUAWEIは凄くキレイな写真が撮れますね!
日中にカメラを使うくらいならiQOO 3 5Gで撮影しても問題無いでしょう!
57,000円からのスマートフォンのカメラにしたら上出来です!!
食事はキレイに撮れるか検証!
フードモードがONになっているなっている方が全体的に明るい色になっており、おいしそうに見えます。
全体的に明るさを調整する事で、キレイな写真を撮れるようになっているようです。
ボケ味は不自然ではないか検証!
こちらの写真では、背景のポテトがしっかりボケており、目の前のハンバーグがとても美味しそうに見えます。しかし、よく見るとブロッコリーが嫌いなのか、その辺もボケているように見えます。
細かいところを気にすると気になる点も出てきますが価格を考えるとカメラ機能も頑張っている方だといえます。
まとめ : iQOO 3 5Gはどんな人にオススメか?
iQOO 3 5GはSnapdragon 865を搭載したゲーム特化のモンスタースマートフォンです。外箱の内側に書かれていた「MONSTER INSIDE」に恥じぬ結果を残しています。
付属の充電器を使用するだけで55Wの急速充電ができるのも魅力的!
しかし、ワイヤレス充電に対応していない点は少し残念ポイントでもあります。
本体も厚みがあり重たいことが残念ですが、使っていくうちに慣れていくことでしょう。
本体にL・Rのゲーム用タッチボタンも採用されており、デュアルWi-Fi接続ができるなどゲームをプレイするユーザーへの最適な配慮がされている端末です。
とにかく安くて性能が良いスマートフォンを探している人
重たくても良いから5Gに対応した高性能スマートフォンが欲しい!
ワイヤレス充電は使わないから無くていい!
ゲーム専用のスマートフォンが欲しい!
docomo回線を中華スマホで使いたい!
という人にはピッタリのスマートフォンです。
逆に、
カメラ性能にこだわりたい人
重いのはちょっと無理かな、、、。
そこまでの性能は要らないよ、、、。
ゲームやらないしな、、、。
という人には向いていない端末といえます。
iQOO 3 5Gの販売サイト
販売サイト | 価格(4/5更新) |
AliExpress | 約54,400円 |
Banggood | 約74,400円 |