ソニーは10月25日、 ハイエンドスマートフォンである 「Xperia 1 」を プロの映像クリエーター、カメラマン、ゲーマー向けに最適化した 「Xperia 1 Professional Edition」 を発売しました。
価格は157,300円(税込)でソニーのオンラインストアと ソニーの直営店「ソニーストア銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神」 で販売されます。
Xperia 1は21:9のシネマワイドディスプレイ、トリプルレンズカメラを搭載し、プロの映像制作現場で使われるほか、eスポーツの大会用公式端末に採用されるなど、単なるスマートフォンの以上の領域で利用される実績があったといいます。
そこでProfessional Editionではこれらの市場からのニーズに耳を傾け、プロ用に最適化した機能を新たに備えています。
基本的なスペックは Xperia 1 と程同等ですが、ベースが海外モデルのため ワンセグ/フルセグとFeliCaが非対応 となっています。
また ストレージは国内版には無い128GBバージョンで統一されておりバッテリー容量も若干増えています。
目次
Xperia 1 Professional Editionを3行でまとめると、、、
- 映像制作で使われるマスターモニターの色味を再現する描画機能を搭載
- 「Transger & Tagging」と「Imaging Edge Mobile」をプリインストール
- USB Type-C経由での有線LAN接続への対応
Xperia 1 Professional Editionのファーストインプレッション
Xperia 1 Professional Editionの基本情報:スペック
価格 | 15万7,300円(税込) |
OS | Android 9 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 855 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
Antutuスコア | – |
ディスプレイ | 約6.5インチ 有機EL 4K:1644×3840/HDR対応 |
カメラ | メインカメラ 26㎜(標準):有効画素数 約1220万画素/F値1.6 52㎜(望遠):有効画素数 約1220万画素/F値2.4 16㎜(超広角):有効画素数 約1220万画素/F値2.4 インカメラ 有効画素数 約800万画素/F値2.0 |
バッテリー | 3330mAh |
Wi-fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
カラー | ブラック |
サイズ | 約167㎜×約72㎜×約8.2㎜ |
重量 | 約178g |
防水防塵 | 防水(IPX5/8)、防塵(IP6X) |
接続端子 | USB Type-C |
イヤホン端子 | なし |
生体認証 | 指紋 |
対応バンド | LTE (FD) Band 1, 3, 8, 19, 26, 28 TD-LTE Band 41 3G Band 1, 6, 8, 19 GSM 850MHz/900MHz/1.8Hz/1.9GMHz |
技適認証 | 認証済み |
対応バンドについてはこちら
充電規格についてはこちら
Xperia 1 Professional Edition のデザイン
Xperia 1 Professional Edition のデザインは Xperia 1 のものを踏襲していますが、カラーはブラック1色に統一されています。6.5インチのディスプレイはスマホとしては大きめですが、21:9のアスペクト比により前モデルのXperiaXZ3よりも幅を1mm減らすことに成功しており大きい画面でも使い勝手の良さを実現しています。Xperia 1 Professional Edition の性能
Xperia 1 Professional Edition の性能について解説していきます。ソニー製マスターモニターを基準にした個体別調整
Xperia 1では「クリエイターモード」として、映像制作で使われるマスターモニターの色味を再現する描画機能を搭載しています。Profeccional Editionでは、このディスプレイの色温度などを出荷時に一台づつチューニングし、業務用マスターモニターの「D65」相当まで丁寧に調整しています。
D65は国際機関によって定義された、「ヨーロッパの標準的な正午の屋外」の照明を再現することを目的とした色温度であるといいます。
「Transger & Tagging」と「Imaging Edge Mobile」をプリインストール
Xperia 1で撮影した写真にIPTCメタデータを付加できるようにしています。Professional Editionにプリインストールされるカメラバンドルアプリ「Transger & Tagging」を使い、IPTCメタデータの編集が可能となっています。IPTCメタデータは写真のタイトル・タグ・コメントなどの情報をまとめたフォーマットで、主に報道写真など企業間でやり取りする写真で使用されています。
Transger & Taggingはソニーの一眼カメラαシリーズの写真にこのIPTCタグを付与して転送するアプリとして提供されていますが、Xperia 1 Professional Editionでの対応により、スマホを使って現場で撮った資料用の写真も同じ流れで扱えるようになっています。
USB Type-C経由での有線LAN接続への対応
1000BASE-T相当の有線LANアダプターをXperiaに接続して有線LAN通信を利用できます。Xperia1では有線LANをサポートしていませんでしたが、eスポーツ会場の混雑した環境でWi-Fiが繋がりにくいという声があったことから、 Professional Edition で正式にサポートすることになりました。
横向きの利用に対応したディスプレイ
プロの映像作家がモニターとして使うことを想定し、縦画面よりも用いられやすい横向きでの使用にも細かく対応しています。デフォルトの壁紙が横向きに自動で回転し、ランチャーも横向きに対応しています。Xperia 1との比較
前述の通り海外モデルがベースのため、Xperia 1に搭載されているワンセグ/フルセグチューナー、FeliCa対応は省かれています(NFCは対応)。SIMロックはフリー仕様となり、デュアルSIMに対応しています。
Xperia 1 とのスペックを比較すると下表のようになります。
Xperia 1 | Xperia 1 Professional Edition | |
カラー | ブラック、ホワイト、パープル、グレー*1 | ブラック |
SIMロック | 〇 | × |
Dual SIM対応 | × | 〇 |
内蔵メモリ(ROM) | 64GB | 128GB |
Imaging Edge for mobile、Transfer &Tagging add-onプリインストール | × | 〇 |
ワンセグ・フルセグ対応 | 〇 | × |
FeliCa対応 | 〇 | ×(NFC対応) |
有線LAN対応 | × | 〇 |
出荷時設定 | ||
ホーム画面の回転 | Off | On |
クリエイターモード | Off | On |
サイドセンス | On | Off |
ダイナミックバイブレーション | On | Off |
まとめ: Xperia 1 Professional Edition はどんな人にオススメか?
Xperia 1 Professional Edition は価格的にも ワンセグ/フルセグとFeliCaが非対応 といった機能的にも万人におすすめできるモデルではありません。しかしメーカーが謳っているとおり、プロの映像クリエイター、プロのカメラマン、プロのゲーマーといった人たち向けては最適な機能を搭載していますので、プロとして使用するのであれば検討に値するモデルといえるでしょう。
なお、Xperia 1については下記の記事で詳しく紹介していますので、併せて参考にしてみてください