
米国によるHUAWEIへの禁輸措置により、現在もGoogleやDolbyなど米国企業との一部取引が困難なHUAWEI。この問題は未だ解決する様子はありません。
そんな厳しい状況下でHUAWEIが発売した最新フラグシップ機が「HUAWEI Mate 30 Pro」 と 「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」です。
※SIM太郎編集部が購入したモデルはHUAWEI Mate 30 Pro 5Gです。
他のスマートフォンには無い、魅力的な機能が詰まったスマートフォンになっており今回はその魅力を紹介していきます。
目次
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gを3行でまとめると…
- 最新のハイエンドSoc「Kirin990 5G」を搭載
- 7680fpsのウルトラスローモーション撮影が可能
- ディスプレイを88°曲げた 「Horizonディスプレイ」搭載
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのスペック
対応バンドについては こちら
充電規格については こちら
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのパッケージと付属品

第一印象は”黒色の外箱が高級感があってカッコイイ”です。
また、箱のサイズも見比べてみると、若干ですがHUAWEI Mate 30 Pro 5Gのほうが大きくなっています。
パッケージから高級感が漂ってますね。

- イヤホン
- 充電アダプター
- USB Type-C
- 保護ケース
- 保護フィルム(貼り付け済み)
- SIMピン
- クイックガイド(中国語)
- 安全ガイド(中国語)
本体はプラスチックでできており、やや安っぽく見えますが、ハイレゾ音源に対応していて音質も良かったです。
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gは、3.5mmイヤホンジャックが非搭載ですが、対応するイヤホン(USB Type-C端子)が付属してくるので嬉しいです。
保護ケースは今までのような柔らかいTPUケースはではなく、透明の硬いプラスチック素材のものですが、流石は純正品!
ピッタリサイズでホールド感もバッチリです!!
本体のデザインを生かすために透明である点も高評価。

同じくHUAWEIから販売されている「HUAWEI nova 5T」は22.5Wの充電器が付属しています。
それと、比較すると約1.8倍の40W
30分で70%の充電が可能です。
通勤・通学前に少し充電するだけで、ほとんどの人は1日使用できると思います。
これで夜寝る前の充電も不要ですね。
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのデザイン・外観をチェック

全体的にベゼルも薄く大画面をフルに活用することが可能です。

2D顔認証より3D顔認証のほうがセキュリティーや暗闇での認証精度が高いです。

カメラを意識しているのかロゴも横向きに入っています。
ボディーは鏡面仕様で、光が当たると四方八方に光が反射します。ただ、背面に指紋が付きやすいのは残念ポイントです。



それは、本体重量が202gとやや重いことです。
公式ホームページには198gと記載がありましたが、画面にフィルムが貼られているためか、少し重たくなっています。
ディスプレイが大きく、ワイヤレス充電や高性能なカメラを搭載しているため仕方がないですが、片手での長時間操作は厳しそうです。
両手で使用するかたは問題ないかもしれませんが、多少の慣れが必要ですね。
電源をON!!
中国モデルですが言語と地域は日本に対応しています!初期設定も簡単です!
※以下に初期設定項目をまとめておきます。



- 言語選択
- 地域選択
- 利用規約 (同意しないと次へ進めません)
- SIMカード挿入 (スキップできます)
- WiFi接続 (スキップできます)
- HUAWEI Video VIP特典 (中国モデルのみの特典です)
- 端末保護 (指紋認証・顔認証の登録)
- 拡張サービスとユーザー体験の向上
- ソフトウェアを最新に保持 (夜間自動アップデートの有効化ができます)
- データのインポート (旧端末からのデータの引継ぎが可能です)
- ナビゲーションジェスチャー (操作の仕方のレクチャーが受けられます)
- 新しくなった音量コントロール (ボリューム操作のレクチャーが受けられます)
- ホーム画面 (初期設定終了です)
HUAWEIのスマートフォンはAndroid10をベースに作られたEMUI10を独自のUIとして搭載しています。
とてもシンプルなUIで、iosのような直感的で使いやすい、誰でも簡単に使えるようなUIとなっており、すぐに慣れると思います。

また、1番の残念ポイントはGoogle関係のアプリがないことと、そのままではGoogleのサービスの利用ができないことです。それらのサービスを使用するには自己責任にはなりますが、自分で導入しなければならず手間もかかります。
※Google play storeの導入方法については、後日別の記事で詳しく解説します。
88°のエッジディスプレイ

このディスプレイを搭載したことで以下のメリットがあります。
- 端末が立体になったことで握りやすくなった
- 音量ボタンを廃止できた
- 画面独占率が向上した
- 端末の厚みが増した
- 音量操作に慣れるまでが大変
- 画面独占率が向上したことで電源ボタンが背面寄りに設置されている

筆者はHorizonディスプレイ(エッジディスプレイ)で音量操作ができることに、魅力を感じて買った人です。
ワイヤレス充電と給電のどちらにも対応!
最大27Wでのワイヤレス充電

有線での40W充電と比べると充電速度は遅いですが、線に繋ぐ手間を省けるのは嬉しいですね。さらに、排熱性能を上げるために充電器内にファンが設置されており、発熱を防止しています。ファンの音もとても静かなので寝る際に充電しても気にせず眠れそうです。
重ねるだけでバッテリーをシェアできる給電システム

なんてことが2台持ちしている人なら時々ありますよね。
こんな時にHUAWEI Mate 30 Pro 5Gを持っていると、重ねるだけでワイヤレス給電(バッテリーのシェア)が可能です。
利用頻度はあまりなさそうですが、もしかしたらこの機能に助けられる人もいるのでは?
ディスプレイ内光学指紋認証と顔認証の精度が高い
ディスプレイ内光学指紋認証


画面内指紋認証にはいくつか種類はあるのですが、今回の端末は「光学式指紋認証」を採用しています。
前作のHUAWEI Mate 20 Proと比べると指紋認証速度が速くなっています。
認証精度が高く、認証速度が速いので非常に便利です。
3D顔認証

認証精度も高いです。
こちらも前作のHUAWEI Mate 20 Proと比べると認証精度は高く、認証速度も速いです。
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gの性能チェック!
ベンチマークでパフォーマンスを測定
AnTuTu V8

総合スコアは「474,353」
CPUスコアは「153,198」
GPUスコアは「158,050」
ハイエンドモデルの名前に恥じない高いパフォーマンスを発揮しています!
CPUスコアよりもGPUスコアのほうが上回っているのが好印象です!!
HUAWEI機はGPUスペックが他の端末と比べて少し物足りないと言われていましたが、今回のHUAWEI Mate 30 Pro 5Gでは問題なく「PUBG」などの人気3Dゲームもプレイできるスコアが出ています。
さすがHUAWEIのハイエンドモデルです!
Geekbench5

シングルコアは「784」
マルチコアは「3,225」
PC Mark for Android

ゲームスペースでゲームパフォーマンスを向上

使用することで、別売りの専用ゲームコントローラーが使えるようになります。
App Assistantについての詳しい説明画像を下記に掲載しておきますので、気になる方はご確認ください。
この機能を一言で説明すると「ゲームのパフォーマンスを最大まで引き上げ、ゲーム時の通知をOFFにてくれる」ものです。





実際にPUBGをプレイしてみた
スマートフォンのゲームの中でも高いパフォーマンスを必要とされる「PUBG」を実際にプレイしてみました。気になる方も多いと思います。
早速、どんな感じか見ていきましょう!!


フレーム設定は「高」

また、ディスプレイのノッチやベゼルが小さく大画面での演出を楽しめる点も高評価です!
しかし、デメリットもあります。
端末が他の機種と比べて少し重たい点と長時間のプレイで発熱する点です。
両手で持っても端末が少し重たく感じます。長時間連続でプレイするとスマートフォン本体は熱くなり、自分の腕は疲れてくるかと思います。
適度に休憩をしながらプレイすれば、それほど負担にならないかもしれませんね。
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのカメラ性能をチェック

超広角・標準(1倍)・3倍・5倍と倍率ボタンがあり、それをワンタップするだけで倍率を切り替えることができ非常に便利です。
また、5倍ズーム以降はズームボタンをスライドすることで倍率を調整でき、最大30倍までのズームが可能に!!
マスターAIをONにして通常撮影


背の高い建物や風景画・集合写真などを撮影するのに重宝します!


通常撮影の写真と比較するとズーム機能の凄さを実感します。
しかも、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gの凄いところは5倍ズームにしても画質が劣化しない点です。
通常のスマートフォンですとズームするにつれ、画質が下がり、ノイズが増えてしまいます。暗い場所での撮影になればなるほど、この現象は酷くなります。
しかし、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gなら、5倍ズームでも綺麗な写真を撮影することが可能です。
夜景モードで撮影




しかしながら、弱点もあります。
それは、「手振れ」です。
夜景モードで撮影すると4~8秒間ほど、その場にスマートフォンを固定する必要があります。手で持って撮影する場合、わずかに手が動いてしまうため、撮影した写真が手振れでボケてしまっている場合があります。
これは、撮影倍率が上がれば上がるほどに酷くなっていくため、解決方法の1つとして、風景画を撮影する場合は、スマートフォン用の三脚を使用すると良いでしょう。
今回用意した5倍ズームで撮影した画像も、手振れがあり一部ボケてしまっていることが確認できます。
手持ちで綺麗に撮影するのにも、少々テクニックが必要なのかもしれませんね。
少し離れた高い場所からの撮影



さらに、3倍ズームの画像を拡大してみると・・・!
展望台に居る人の姿までしっかりと撮影されています。
画像を手でズームしても、画像の劣化があまりないのは凄いです。
ポートレートモードで撮影

使用した感想は「凄い!」の一言です。
メインカメラにToFカメラを搭載しているため、女神像だけが、くっきりと浮かび上がっている様な写真が撮れています!
背景のイルミネーションもしっかりボケており、この画像の主役が誰なのか一目瞭然です!
Twitterで募集した質問に答えます!!
12/5(木)にTwitter上にて質問を募集しました。編集時点で寄せられていた質問に回答させて頂きます!!
皆さんたくさんの質問ありがとうございました!!
質問の一覧を下記にまとめました。
- 電池持ちは?
- どんなスマートフォンカバーを付けるの?
- スピーカーの音質は?
- 落下の耐久性
- Google関係は使えるの?
- ベゼルはどうなの?
- 日本の5Gバンドに対応しているか?
- 電池持ちはとても良いです!!ゲームをしなければ2日は持ちます(個人差はありますが)
- 残念ながらカバーは付けてないです。保護ケースは付属で付いてくるのでそれを使うのをオススメします。
- スピーカーの音質はHUAWEI Mate 20 Proと比べて良くなっています!真っ直ぐ透き通るような大迫力なサウンドですよ!!
- 落下の耐久性は実際にやってないですが、家の床に軽く落とした程度なら…大丈夫そうかな?
- 結論だけお伝え致しますが、Google関係は使えます!
- ベゼルは細いです。HUAWEI Mate 20 Proと比べたらハッキリ分かります!HUAWEI史上最小ベゼルかも?!
- 日本の5Gバンドにもしっかり対応しています!サービス開始前ですが、既に総務省より大手各社に割り当てがされています。(5Gバンドのn77 / n78 /n79に対応)
まとめ:HUAWEI Mate 30 Pro 5Gはどんな人にオススメか?
HUAWEI Mate 30 Pro 5GはHiSilicon製のハイエンドSoc「Kirin990 5G」を搭載しており、ゲームパフォーマンスも非常に高いスマートフォンです!そして88°の「Horizonディスプレイ」を搭載し、ディスプレイでの音量操作や光学式画面内指紋認証にも対応しており、暗所での3D顔認証も可能です。
27Wでの急速ワイヤレス充電にも対応し、それをワイヤレスで他の端末に給電までできます。
たくさんの魅力ある機能と、Leicaと共同開発したカメラシステムで綺麗な写真も撮れちゃうロマン溢れる端末です。
5Gサービスが国内で本格的に始まる前に端末を入手しておきたい方にもオススメ致します。