ユーザー登録(無料)
ログイン

Xiaomi スマートフォン

【日本最速】Xiaomi Mi 10 Ultraを実機レビュー!120倍ズーム/120W充電/120Hz画面の怪物を堪能する


投稿日:2020年8月31日 更新日:

Mi 10 Ultra 実機レビュー


「Xiaomi Mi 10 Ultra」は、Xiaomiの10周年を記念し、中国向けに発表されたXiaomiのハイエンドスマートフォンです。

Mi 10 Ultraは、120倍ズーム、120Wの急速充電、120Hzのリフレッシュレートに対応し、SoCにはQualcomm製のSnapdragon 865を搭載しています。

Mi 10 Ultraは10万円を超えても不思議ではない性能ですが、8GB+128GBのモデルは約81,600円(5299元)と非常に攻めた価格設定となっています。

中国では、Mi 10 Ultraの発売開始から10分で4億元(約61億円)を売り上げるなど大人気であることが伺えます。

筆者も、Mi 10 Ultra(8GB+128GB)[透明版]の実機をなんとか入手できたので、実際に使ってみて感じた良い点・悪い点をレビューしていきます。

Xiaomi Mi 10 Ultraを3行でまとめると

  • 120Hzのリフレッシュレートに対応した6.67インチでFHD+の有機ELディスプレイを採用
  • 120倍ズームに対応したクアッドカメラを搭載
  • 120Wの超急速充電に対応

Xiaomi Mi 10 Ultraのスペック

Xiaomi Mi 10 Ultraの詳しいスペックについては下記の記事でご確認ください。

Xiaomi Mi 10 Ultraのパッケージと付属品

外箱は縦長でシルバーを基調としたデザインとなっています。

Mi 10 UltraはXiaomiの10周年記念モデルということもあり、中央の数字は2020と10が組み合わさっています。

OPPO Reno 10x ZoomやReno Aの外箱も縦長で話題となりましたが、Mi 10 Ultraの外箱はさらに大きく、重量もあります。

箱を開封した状態です。

OPPOを意識したデザインのように感じます。

付属品は、120Wの急速充電に対応したACアダプター、USB Type-Cケーブル、USB Type-C to 3.5mmミニジャックジャック変換アダプタ、クリアケース、マニュアル、SIMピンです。


付属のケースは、ハードケース(ポリカーボネート製)でもソフトケース(TPU製)でもありません。

硬くてしなやかなケースで、内側だけでなく外側もマイクロドット加工がされています。

そのため、ケースは透明でありながらも白濁しています。

サイドには、「DESIGNED BY XIAOMI」の刻印も確認できます。

Xiaomi Mi 10 Ultraのデザイン・外観をチェック

Mi 10 Ultraには6.67インチの有機ELディスプレイが搭載されています。

Mi 10 UltraはGalaxy S20+とほぼ同じサイズですが、エッジ部分が目立たず、重量の軽いGalaxy S20+の方が持ちやすくなっています。

Mi 10 Ultraで利用できる言語は、中国語以外に「英語」などが使えますが、中国ROMということもあり、「日本語」は非対応です。

背面のデザインも見ていきましょう。

筆者が購入したカラーは「透明」です。

遠くからはブラックのように見えますが、背面パネルが透けているため、内部の構造がよくわかります。

Xiaomi Mi 10 Ultraのカラーは、透明以外にシルバー、ブラックの3色展開です。

Xiaomi Mi 10 Ultra(221.8g)とSamsung Galaxy S20 Ultra(222g)はほとんど重さは変わりませんが、サイズの小さなXiaomi Mi 10 Ultraの方が持ちやすくなっています。

Xiaomi Mi 10 Ultraの背面は、見やすくすると内部構造が良くわかります。

中心にある円状の無線充電用のコイルも目立っています。

続いて、Mi 10 Ultraの本体側面を見て行きましょう。 ディスプレイ面から見て右側の側面には、電源ボタン、音量ボタンが配置されています。

側面から見てもカメラの出っ張りが気になるレベルです。

左側の側面にはボタン類は配置されていません。

本体の側面上部には、マイク、赤外線リモコン、スピーカーがあります。

側面下部には、スピーカー、マイク、USB Type-C端子、SIMカードスロットが搭載されています。

Mi 10 Ultraは防水・防塵には非対応ですが、SIMカードトレイには防水用と思われるパッキンが付いています。

また、Mi 10 UltraはmicroSDカードに非対応です。

Xiaomi Mi 10 Ultraの対応バンド(周波数)

Xiaomi Mi 10 Ultraが対応するバンド(周波数)は以下の通りです。

5Gn1/n3/n41/n78/n79
4GB1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17
B34/B38/B39/B40/B41
3GB1/B2/B4/B5/B8
BC0
2GB2/B3/B5/B8

Xiaomi Mi 10 Ultraはミリ波(5Gのn257)には非対応です。

Mi 10 Ultraは中国で販売されているスマートフォンですが、4大キャリア(ドコモ、au、Softbank、楽天モバイル)のAPNがプリインストールされています。

Mi 10 Ultraは日本語非対応にも関わらず、おもしろいことに、APNは日本語表記です。

ただし、Xiaomi Mi 10 Ultraは技適未取得機器のため注意が必要です。

Xiaomi Mi 10 Ultraのディスプレイ

Mi 10 Ultraのディスプレイは6.77インチで解像度がフルHD+の有機ELディスプレイを搭載しています。

Mi 10 Ultraのディスプレイは中国大手家電メーカーのTCLが製造しており、フル10bitカラー出力、HDR 10+もサポートしています。

TClは北米で液晶テレビの販売台数が1位の家電メーカーということもあり、Mi 10 Ultraの発色は非常に良いです。

また、Mi 10 Ultraのディスプレイは、DCI-P3の色域を100%カバーし、5,000,000:1のコントラスト比と最大1,120 nitの輝度まで対応しています。

120Hzのリフレッシュレートに加えて、Mi 10 Ultraのディスプレイは自動モードで240Hzのタッチサンプリングレートと4,096レベルの明るさをサポートしています。

また、Mi 10 Ultraのディスプレイは、TUV Rheinland社認証のブルーライト低減機能も搭載しています。

Xiaomi Mi 10 Ultraの電池持ちを検証

Xiaomi Mi 10 Ultraのバッテリー容量は、Mi 10 Proや同じくウルトラなSamsung Galaxy Note20 Ultraと同じ4,500mAhです。

ディスプレイのリフレッシュレートを120Hz、輝度を50%に設定した状態で、端末の性能を測定可能なアプリ「PC Mark」を用いて電池持ちを計測しました。

「PCMark」では、「Webブラウジング」「ビデオの編集」「書き込み」「写真の編集」「データ操作」のテストを行い、性能を数値化してくれます。

実験は、電池残量が100%の状態から20%未満になるまでテストが繰り返し行われ、バッテリー持ちを測定します。 結果は、12時間19分で、Mi 10 Ultraの電池持ちが非常に良いことがわかりました。

機種名バッテリー持ちバッテリー容量ディスプレイサイズ
Xiaomi
Mi 10 Ultra
12時間19分4,500mAh6.67インチ
Samsung
Galaxy S20+
6時間40分4,500mAh6.7インチ
OPPO
Find X2 Pro
5時間55分4,260mAh6.7インチ

このように他機種と比較しても、Mi 10 Ultraの電池持ちはずば抜けていることがわかります。

Xiaomi Mi 10 Ultraの充電速度を検証

Xiaomi Mi 10 Ultraでは、付属の充電器(有線)を用いると、最大120Wでの充電が可能で、4,500mAhの電池を5分で41%23分で100%充電できるとしています。

OPPO Find X2 Pro、OPPO Ace、OPPO Ace2といったOPPOのスマートフォンでは65Wの急速充電に対応していますが、Xiaomi Mi 10 Ultraはさらに上をいく120Wに対応し、世界最速の充電速度を誇ります。

Mi 10 Ultraは、100W以上で充電可能な急速充電規格「Quick Charge 5」やQuick Charge 4+、USB PD3.0といった一般的な急速充電規格にも対応しています。

無線充電も高速で、最大50Wのワイヤレス充電や最大10Wのワイヤレス逆充電にも対応しています。

今回は、本当に23分で100%まで充電できるのか実際に実験してみました。

比較のため、筆者が普段利用している「PD3.0対応で最大60W出力の充電器」でも充電時間を計測しました。

【比較に用いた充電器】

・Nimaso 4ポート USB PD 充電器(合計最大出力90W)
・Nimaso USB Type C ケーブル (PD対応 100W/5A急速充電 )


実験結果は以下の通りです。

時間(分)純正
充電器
私物
充電器
5分12%3%
10分42%13%
15分61%21%
20分82%29%
25分98%37%
27分57秒100%40%
30分43%
35分51%
40分58%
45分66%
50分73%
55分81%
60分87%
65分94%
69分100%

測定の結果、Mi 10 Ultraの充電時間は27分57秒と公称値の23分より時間を要しました。

私物の充電器での充電時間は69分と、付属の120W充電器と比べて2倍以上の時間を要しました。

Xiaomi Mi 10 Ultraの画面内指紋認証と顔認証の認証精度・スピード

ディスプレイ内指紋認証

Mi 10 Ultraは光学式の画面内指紋認証に対応しています。

光学式の指紋センサーは、認証速度が比較的速いというメリットはありますが、セキュリティー面ではGalaxy S20シリーズなどに搭載されている超音波式の指紋センサーほど高くないと言われています。

メジャーな端末の指紋認証の速度を順に並べると・・・

Find X2 Pro ≧ Galaxy S20 ≒ Mate 30 Pro > Mi 10 Ultra > Galaxy Note10+ > Mi Note 10 Pro

となり、Mi 10 Ultraの指紋認証は比較的速いことがわかります。

顔認証

Mi 10 Ultraの顔認証は、赤外線センサーを使用しない「2D顔認証」を採用しています。

Mi 10 Ultraの顔認証の認証速度は非常に速く、認証が速いとされるOPPOのハイエンドスマートフォン「Find X2 Pro」を上回っています。

筆者は、今まで200機種以上のスマートフォンを購入してきましたが、Mi 10 Ultraの顔認証の速度がNo.1です。

Xiaomi Mi 10 Ultraの性能をチェック

Xiaomi Mi 10 Ultraの性能をベンチマークアプリで測定してみました。

ベンチマークでパフォーマンスを測定

AnTuTu(V8.4.4)

ベンチマークアプリ「AnTuTu」のV8.4.4で測定。 総合スコアは「643,150」
CPUスコアは「182,178」
GPUスコアは「262,228」 Snapdragon 865搭載したスマートフォンで比較すると、かない高いスコアと言えます。

筆者はGalaxy S20シリーズやOPPO Find X2 ProなどSnapdragon 865搭載機を複数台購入してきましたが、ダントツ1位のスコアです。

同じくSnapdragon 865を搭載したOPPO Find X2 Proも600,000点越えましたが、総合的な満足度(使いやすさ、発熱、ディスプレイの感度など)はMi 10 Ultraの方が上です。

ただ、Xiaomi Mi 10 Ultraの開封直後は非常に動作が不安定で、信じられないほど低いスコアを連発していました。


それ以上に気になるのが、端末の発熱です。



AnTuTuベンチマークの測定を行うと一気に発熱し、「CPU性能」の測定時には、バッテリーの温度が44.5℃、CPUの温度が81.8℃と極めて高温になりました。

Mi 10 UltraのAnTuTuベンチマークの測定後、あまりの熱さに端末を落としてしまいました。

AnTuTuベンチマークの測定後すぐに、端末を利用する場合はミトンを利用するのが良いでしょう。

筆者は、「携帯ホッカイロ」とも呼ばれていたスマートフォンなど、本体が発熱しやすいスマートフォンを数多く購入してきましたが、火傷しそうになるスマートフォンはMi 10 Ultraが初めてです。

Mi 10 UltraはCPUでお肉を焼く方にもおすすめできるスマートフォンです。(自己責任でお願いいたします)

お肉を焼くのに最適な温度は200℃といわれているため、Mi 10 Ultraだけでは焼きは不十分です。

ホットプレートやフライパンで焼きなおすことをおすすめします。

Geekbench 5

CPU性能を測定できるGeekbench 5も測定しました。

シングルコアは「898」
マルチコアは「3,313」

メモリが8GBのモデルのため、OPPO Find X2 Proと比較するとスコアは若干低めです。

PC Mark for Android

PC Mark for Andoroidのスコアは「12,472」で非常に高いスコアを叩き出しています。

Xiaomi Mi 10 Ultraでゲームパフォーマンスをチェック

Xiaomi Mi 10 Ultraで実際にゲームをプレイしてみました。

Xiaomi Mi 10 Ultraで実際にPUBGをプレイしてみた

モバイル向け3Dゲーム「PUBG」をプレイしてみました。 グラフィックのクオリティを「HDR」、フレーム設定を「Extreme(極限)」に設定しても、ヌルヌル・サクサクな動作で快適にプレイできます。

発熱もほとんど気になりませんでした。

Xiaomi Mi 10 Ultraのカメラ性能をチェック

世界No.1と言われるXiaomi Mi 10 Ultraのカメラ性能をチェックしていきます。

Xiaomi Mi 10 Ultraのカメラ構成


Mi 10 Ultraのインカメラは、ディスプレイ上部左上にあるパンチホール内に、2,000万画素のセルフィーカメラが搭載されています。

Xiaomi Mi 10 Ultraのアウトカメラ(メインカメラ)は、4,800万画素の標準カメラ(1/1.32inch 25mm F1.8 OIS)、4,800万画素の望遠カメラ(5x 120mm F4.0 OIS)、1200万画素の望遠カメラ( 2x 50mm F2.0)、2,000万画素の超広角カメラ( 12mm F2.2)のクアッドカメラ構成です。

Xiaomi Mi 10 Ultraには、ToF(深度測位)カメラやマクロカメラは搭載されていません。

望遠カメラを2基搭載しているスマートフォンは珍しく、ズーム撮影に力を入れていることがわかります。

ズームは、ハイブリッド光学ズームが10倍、デジタルズームが120倍まで対応しており、Samsung Galaxy S20 Ultraの光学10倍、デジタル100倍を上回っています。

Xiaomi Mi 10 Ultraの便利で楽しいカメラ機能

初めに、Mi 10 Ultraのカメラ機能(写真)について解説していきます。

左側の設定項目を見ていくと、メニュー(≡)、フィルター・美顔モード(★)、ダイナミックショット(◎)、AIカメラ(🌲)、HDR、フラッシュ(⚡)が用意されています。

メニュー内には、他のXiaomi端末にプリセットされている「設定」「ムービーフレーム」「グリッド線を表示」「水平線」「マクロ」「チルトシフト」の他に、「時限バーストショット(timed burst shot)」モードが搭載されています。

ムービーフレームは、映画の撮影に適したサイズで撮影できるモードです。

チルトシフトは、Galaxyスマートフォンの「食事モード」と似ており、被写体以外をぼかす機能です。

時限バーストショットは、連続で撮影する写真の枚数(10~600枚)と撮影する間隔(1~60秒)を指定できるモードです。

例えば、10枚&1秒と指定すると1秒おきに写真が撮影され、撮影時間もあわせて約16秒で10枚の写真が撮影できます。

ダイナミックショットは、iPhoneの「Live Photos(ライブフォト)」に似た機能で、写真を撮影する前後の動きを保存し、ベストショットを自動で表示してくれます。

AIカメラは、AIが自動で撮影シーンを認識し、画像を最適化してくれます。

AIカメラが周囲の環境を判断すると、「AI」の表記から「🌲🍽」といった絵文字に変化します。

ただ、ダッフィーのぬいぐるみを「食事」と認識するなど、なかなか残酷です。

Mi 10 Ultraのズーム(写真)は「0.5倍」「1倍」「2倍」「5倍」「10倍」「30倍」「120倍」とおおまかな倍率をワンタップで切り替えできるため、非常に便利です。

Mi 10 Ultraは、8Kでの動画撮影にも対応していますが、8Kでの撮影時間は6分までと制限されているため、注意が必要です。

撮影時間が6分に近づくとカウントダウンが開始され、6分ジャストで強制的に撮影が終了します。

動画のズーム倍率は、解像度によらず、1倍~6倍までの対応となっているため、超広角モードや高倍率での動画撮影はできません。

Mi 10 Ultraのカメラには、まだまだ面白い機能がたくさん搭載されているので紹介していきます。

Mi 10 Ultraに搭載しているカメラ機能(モード)は以下の通りです。

モード内容
ポートレート人物などの背景をぼかし、被写体を際立たせた写真を撮影するモード
夜景モード夜景を綺麗に撮影するためのモード
48MP高画質(4,800万画素)で写真を撮影するモード
ショートビデオ最大15秒の短い動画を撮影できるモード
パノラマ全景を撮影するためのモード
ドキュメント書類のサイズに自動でトリミングして撮影するモード
VLOGショートビデオを複数撮影し、自動でVLOG(Video+Blog)用の動画を作成できるモード
スローモーション高速度撮影したものを普通の速度で映写して、動きを実際よりゆっくりと見せるモード
タイムプラス早回し(早送り)動画を撮影するモード
前後(Front & back)フロントカメラもしくは背面カメラを用いて、同時に異なる倍率の動画を撮影するモード
AIウォーターマーク日付や文字の入ったスタンプを好きな場所に挿入して写真を撮影できるモード
長時間露光長時間露光し、光の軌跡まで撮影できるモード
スーパームーンスーパームーンを綺麗に撮影するモード
ステッカーアバター他社では、アニ文字、AR Emoji、ZeniMojiなどと呼ばれる機能で、自分の表情や動作を読み取り、キャラクターに反映させるモード
クローン人間が写っている複数の写真や動画を合成し、1枚(本)の画像(動画)にあたかも複数人いるかのような作品に仕上げるモード

※ 多くの機種に搭載されている「写真モード・プロモード・動画モード」は省略しました。

今回は、Mi 10 Ultraの珍しい以下の4つのカメラ機能を紹介します。

・VLOG撮影モード
・前後(Front & back)撮影モード
・長時間露光撮影モード

・クローン撮影モード
・スーパームーン撮影モード



VLOG撮影モード

VLOG撮影モードは、いくつか撮影したショートムービーを、ストーリー性のある1つの動画にまとめてくれます。

プリインストールされている以下のパターンを選択するだけで簡単にVLOG用の動画が作成できます。

・活動(セグメント4/12秒)
・夢(セグメント4/11秒)
・リズム(セグメント6/11秒)
・ストップモーション(セグメント8/12秒)
・休日(セグメント4/11秒)
・旅行(セグメント4/12秒)
・思い出(セグメント4/11秒)


実際にパターン「活動」で作成した動画をご覧ください。


このように、非常に簡単にストーリー性のある動画を作成することができます。

BGMも自動で挿入されています。


前後(Front & back)撮影モード

Front & backモードでは、同時にアウトカメラで倍率の異なる2つの動画の撮影や、同時にインカメラとアウトカメラで撮影することができます。

要するに、「以下の6つの組み合わせの中から任意の2つを選択して同時撮影ができる」ということです。

カメラ ズームの倍率
アウトカメラ 0.5倍
1倍
2倍
5倍
10倍
インカメラ 1倍

アウトカメラから「1倍」と「2倍」を選択することや、アウトカメラ「2倍」&インカメラ「1倍」といった選択もできます。

2種類をタップして選択します。

2分割の場合、「1」が画面下半分、「2」が画面上半分に配置されます。


また、左上の矢印ボタンをタップすれば、2つの動画を上下均等の表示だけでなく、画面全体と右上に小さく表示することも可能です。

コチラも作例を用意しましたのでご覧ください。

アウトカメラ「1倍」、インカメラ「1倍」で撮影を行いました。

このように非常に便利な機能だと感じました。

筆者は、インカメラとアウトカメラで同時に撮影できるスマートフォンは初めて使いました。

オンラインの利用が増えたコロナ禍で役立つ機能かのしれません。

Front & backモードを応用すれば、オンライン会議のリハーサルなどにも使えるのではないでしょうか。

Mi 10 Ultra以外にも広がってほしい機能ですね。


長時間露光撮影モード

長時間露光撮影とは、シャッター速度を長く設定する撮影方法のことです。

夜の暗い場所での撮影や、被写体や光が流れているような写真を撮影する際に使用するモードです。

Mi 10 Ultraではプロモードを使わなくても、プリインストールされている以下のモードで簡単に長時間露光撮影ができます。

・動く雲
・ネオンの軌跡
・絹のような水
・ライトペインティング(※1)
・星空(※1)
・星の軌跡(※2)


(※1)は三脚の使用を推奨。
(※2)は三脚を使用して長時間撮影することを推奨。Front & backモード 「星空」「星の軌跡」モードで撮影した写真も紹介します。

星空

素人ながらも露光撮影で簡単に星空を撮影できます。

撮影は約20秒後に自動で終了します。


星の軌跡

「星の軌跡モード」を使用して星の軌跡を撮影しました。

15分と非常に短い時間で撮影を行ったため不十分ではありますが、長時間撮影を行えば、綺麗な軌跡を撮影できそうです。

「星の軌跡モード」は時間が指定されておらず、自身でシャッターボタンを押して撮影を終了する必要があります。


クローン撮影モード

クローン撮影モードは、人を撮影した複数枚の画像を合成し、あたかも1枚の画像に同じ人が何人もいるかのような画像を作成してくれるモードです。

クローンできるのは基本的に人間のみです。(物体は非対応)

クローン撮影を行う際は、人間と単調な背景が動かないようにMi 10 Ultraをしっかり持ち、被写体が安定していることを確認する必要があります。

写真の場合は一度につき、最大4体(最大4枚分)までクローンを作成できます。

動画でもクローン撮影は可能ですが、クローンは最大2体までとなっています。




スーパームーン撮影モード

スーパームーン撮影モードは、月を綺麗に撮影するモードです。

スーパームーンモードの場合、ズーム倍率は5倍~60倍の対応のため、120倍でのズーム撮影はできません。

月を120倍で撮影すると見切れる可能性が高いため、非対応にしたとも考えられます。

10倍ズーム、60倍ズームで撮影した月の写真も紹介します。


10倍ズーム


60倍ズーム

このように、非常に細部まで月を撮影できました。

月の撮影に関しては、Galaxy S20 Ultraよりもきれいに撮影できます。

スーパームーンを綺麗に見せてくれるシルエットやテキストもプリインストールされています。

真ん中の白くくりぬかれた部分にスーパームーンを合わせてシャッターボタンを押すだけでセンスのある写真が撮影できます。

この機能を使用して初めて、ムーンモードではなく、スーパームーンモードである理由がわかるのではないでしょうか。

作例を3枚紹介していきます。

窓から見える月です。


月が大きすぎて違和感はありますね。

続いて、月と山に登る人です。


昔話で出てきそうなシーンですね。

最後に、月と屋根に上ったネコです。

月の反射までしっかり表現されています。

この機能、すごくないですか。

思わず感動してしまいました!

Xiaomi Mi 10 Ultraで撮影した写真(作例)の紹介

Mi 10 Ultraのメインカメラ(アウトカメラ)で撮影した作例を紹介します。

初めに「花」を紹介します。

Mi 10 Ultraはマクロカメラが非搭載のため、花の撮影など被写体が近い場合の撮影が気になる方もいるのではないでしょうか。

ポートレートモードも使用せずにシャッターを押したところ、問題なく被写体にピントがあい、背景も程よくボケていました。

続いて、枯れかけたヒマワリです。

こちらも問題なく綺麗に撮影できています。

ひまわりは太陽を追いかけると言われますが、この向日葵は夕方にも関わらず太陽と反対の東を向いていました。

ただ、このヒマワリがひねくれ者ということではなく、成長すると東向きに固定されるようです。

続いて、ズーム機能をみていきます。

ズームは、ハイブリッド光学ズームに対応している10倍まではほとんど画質が落ちることなく撮影できますが、10倍より大きい倍率(最大120倍)で撮影する場合はデジタルズームでの撮影となるため、どうしても画質は落ちてしまいます。

それでは、作例を紹介します。

(動かずに全て同じ場所で撮影を行っています)


超広角(0.5倍)

等倍(1倍)

2倍ズーム

5倍ズーム

10倍ズーム

10倍ズームまでは画質が落ちず綺麗に撮影できています。


50倍ズーム

120倍ズーム

もちろん、120倍ズームで撮影した写真も等倍(1倍)で撮影した写真と同じ場所で撮影しています。

ファミリーマートがどこにあるか探してみてください!

【ミッション】

「FamilyMartを探せ!!」


続いて、夜景の紹介です。

さまざまな倍率で撮影を行いました。

超広角(0.5倍)

何も設定せずに夜景を撮影すると、白飛びがスゴく、ピントもあまり合っていません。

建物にフォーカスを合わせて撮影してもこの通りで、全体的に暗くなっています。

Mi 10 UltraよりGalaxy S20 Ultraの方が簡単に綺麗な写真が撮影できると感じました。

Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraで撮影した同一の写真は下記の記事に掲載しています。


等倍(1倍)

超広角モードで撮影した写真よりも白飛びは抑えられています。


2倍ズーム

綺麗に撮れていますが、Galaxy S20 Ultraと比較すると影になっているところを中心に、細かい部分が潰れてしまっています。


5倍ズーム

ネオン風の看板の文字もくっきり撮影できています。


10倍ズーム

ハイブリッド光学ズームで撮影できる最大の倍率です。

10倍ズームに関しては、Galaxy S20 Ultraよりも白飛びが抑えられていました。


120倍ズーム

一気に120倍まで倍率を上げました。

ネオン風看板の「P」の文字を拡大してみました。

画質が荒く、120倍ズームは実用的とはあまり言えなそうです。

Galaxy S20 Ultraの場合、最大の100倍でズームを行うと、AIの自動補正により綺麗に仕上がることもありますが、Mi 10 Ultraではあまり期待できません。

完成度を見ると、Samsungを意識しているのかはわかりませんが、XiaomiはMi 10 Ultraで無理やり120倍ズームに対応したように見えてしまいました。


最後に夜景モードで撮影した写真を紹介します。

Xiaomi Mi 10 UltraはOPPOのスマートフォンと同様に、AIが場面を認識して、夜景モードが自動で適用されます。

夜景モードで撮影した写真はコチラです。

夜の20時過ぎに撮影した写真にも関わらず、非常に明るく撮影できています。

Galaxy S20 Ultra(通常モード)で撮影した写真にはなりますが、実際はこれくらい真っ暗な時間です。

そのため、Mi 10 Ultraのカメラは非常に優秀と言いたいところですが、フォーカスがなかなか合いません

あえて紹介しますが、初めに紹介した写真は4枚目に撮影して成功した写真です。

1~3枚目は「ピントが合わない」「白飛びが激しい」などさまざまな問題がありました。

Galaxy S20 Ultraは海外を中心にフォーカスの問題が指摘されていますが、実際に撮影を行ってみると、Mi 10 Ultraの方がフォーカス問題は深刻だと感じました。

筆者が所有しているXiaomiのスマートフォン「Mi Note 10 Pro」でも同様の症状があるため、Xiaomiのスマートフォンには、夜間の撮影時に起こりやすフォーカス問題がありそうです。

ここまでXiaomi Mi 10 Ultraで撮影した写真(作例)を紹介してきました。


Mi 10 Ultraは、カメラ性能の評価を行っている「DxOMark」のスマートフォン(モバイル)部門において「130」ポイントを獲得し、世界No.1のカメラ性能であるとしています。(2020年8月30日現在)

Galaxy S20 Ultraの「122」ポイントと比較すると、Mi 10 Ultraの方が上回っています。

しかし、素人の筆者が実際に2機種を使ってみると、Galaxy S20 Ultraの方が一発で綺麗で安定した写真が撮れると感じました。

【まとめ】Xiaomi Mi 10 Ultraはどんな人にオススメか?

ここまで、Xiaomi Mi 10 Ultraを項目別に評価してきました。

Xiaomi Mi 10 Ultraは、120倍のズーム・120Wの超急速充電・120Hzのリフレッシュレートとトリプル120に対応したスマートフォンです。

さらに、Xiaomi Mi 10 Ultraは、SoCがSnapdragon 865、メモリに8GB~16GB、ストレージが128GB~512GB非常にハイスペックにも関わらず、約81,600円~と非常に価格が抑えられているスマートフォンです。

また、実際にXiaomi Mi 10 Ultraを使って見ると、SamsungやOPPOを意識しているのが良くわかります。

非常に安く性能も高いXiaomi Mi 10 Ultraですが、あらゆる面で世界1位の性能を求めた結果、欲張りすぎてしまったと感じます。

おおよそのサイズが決まっているスマートフォンにあらゆる機能を詰めこんだために、発熱対策がおろそかになったり、動作が不安定であったり、熱すぎて火傷しそうになることもありました。

ただ、似たような性能のスマートフォンが増えている中、久しぶりにワクワクするスマートフォンでもありました。

そのため、Xiaomi Mi 10 Ultraはこんな方におススメです。
  • 120倍のズーム・120Wの超急速充電・120Hzのリフレッシュレートを試してみたい方
  • 安くて高性能なスマートフォンが欲しい方
  • 世界No.1の性能を求める方
  • 今購入したいスマートフォンが見当たらない方
  • スマートフォンでお肉を焼いてみたい方

【まとめ】Xiaomi Mi 10 Ultraがおすすめできない人

一方、このような方には、Xiaomi Mi 10 Ultraはおすすめできません。
  • 安定したスマートフォンを求めている方
  • 日本語に対応したスマートフォンを求めている方
  • スマートフォンで火傷をしたくない方
  • 軽くて・小さなスマートフォンを求めている方


スポンサーリンク