Galaxy S20シリーズは、世界No.2(2020年第2四半期の出荷台数)のスマートフォンメーカーである「Samsung」から販売されているスマートフォンです。
2020年2月11日に米国サンフランシスコで開催された「Galaxy UNPACKED 2020」でGalaxy S20シリーズとGalaxy Z Flipが発表されました。
Galaxy S20シリーズには、
Galaxy S20、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultraの3モデルがあります。
日本でも、次世代通信「5G」に対応したモデルが、Galaxy S20 5G(SC-51A、SCG01)、Galaxy S20+ 5G(SC-52A、SCG02)、Galaxy S20 Ultra 5G(SCG03)としてドコモやauから販売されています。
auでは限定モデル「Galaxy S20+ 5G BTS Edition SCG02」も9月上旬に発売予定です。
ただ、3機種もあるため、「どの機種を購入すればいいのか悩んでしまう」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では・・・
「Galaxy S20シリーズの中で私に最適なスマートフォンを知りたい」
「Galaxy S20シリーズで電池持ちが一番いいのはどれだろう?」
「Galaxy S20 Ultraも気になるけど本当にカメラ性能が高いの?」
といった疑問にもお答えします。
【この記事の信頼性】
筆者は2020年3月下旬にGalaxy S20、Galaxy S20+ 、Galaxy S20 Ultraの3モデルを購入し、全機種を4か月以上使用しているため、ある程度の信頼性はあると考えています。
ただし、
Galaxy S20+ 、Galaxy S20 UltraはSamsung製のSoC「Exynos 990」を搭載した海外モデルで、国内モデル(docomo、auから販売されているモデル)とスペックが多少異なりますのでご注意下さい。
検証に用いた3機種のスペックは以下の通りです。
機種名 | 型番 | 販売国 | SoC | メモリ | 内蔵ストレージ |
Galaxy S20 5G | SCG01 | 日本(au) | Snapdragon 865 | 12GB | 128GB |
Galaxy S20+ | SM-G985F/DS | シンガポール | Exynos 990 | 8GB | 128GB |
Galaxy S20 Ultra LTE | SM-G988B | インドネシア | Exynos 990 | 12GB | 128GB |
国内版のGalaxy S20+のメモリは12GBですが、検証に用いたGalaxy S20+のメモリは8GBですのでご注意ください。
皆さんの目的にあったスマートフォンを提案するため、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraを項目別(分野別)に比較していきます。
各項目とも5段階で評価し、
一番評価の高いものを★★★★★(星5個)とします。
目次
- 1 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのカラーバリエーションを比較
- 2 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのサイズ・重量を比較
- 3 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのディスプレイを比較
- 4 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの性能を比較
- 5 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのカメラ性能を比較
- 6 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの電池持ちを比較
- 7 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの発熱のしやすさを比較
- 8 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの価格を比較
- 9 Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの項目別評価
- 10 【まとめ】結局、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの中でどれがおすすめ!?
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのカラーバリエーションを比較
意外に重要なスマートフォンのカラーバリエーション。「端末はいいけどカラーがイマイチだな・・・」
と思うときありませんか?
そうなる前に、最初にカラーバリエーションについて紹介します。
docomo、auで取り扱っているカラーは以下の通りです。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
ドコモ | コスミック グレー クラウド ブルー クラウド ホワイト |
コスミック グレー | ― |
au | コスミック グレー クラウド ブルー クラウド ホワイト |
コスミック グレー クラウド ブルー |
コスミック ブラック |
(その他) | クラウド ピンク | コスミック ブラック クラウド ホワイト オーラ ブルー オーラ レッド |
コスミック グレー |
コスミックで始まるカラーは非常にシンプルなカラーで、
クラウドで始まるカラーは角度により、虹色に輝きます。
Galaxy S20はドコモ、auともに3色が用意されているため、選びやすいです。
Galaxy S20+の場合、auは2色展開ですが、docomoは「コスミック グレー」1色のみです。
人気のある「プラスモデル」が1色なのは残念です。
Galaxy S20 Ultraはau限定販売で、「コスミック ブラック」の1色展開です。
クラウド ブルーは白く濁ったような色合いで「青白色」と表現するのが良さそうです。
Samsungの公式HPに掲載されている画像と若干異なるので注意が必要です。
また、海外では地域やキャリア限定のカラーも存在します。
カラーに関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 3.0 | 1.0 |
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのサイズ・重量を比較
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
サイズ(mm) | 152×69×7.9 | 162×74×7.8 | 166.9×76×8.8 |
重量 | 163g | 186g | 222g |
Galaxy S20はコンパクトで軽いため、非常に持ちやすいスマートフォンです。
電車内で旧モデルの「Galaxy S10」を利用している女性をよく見かけるため、Galaxy S20は女性や手の小さな男性にぴったりのサイズです。
Galaxy S20はカラーバリエーションも豊富なため、女性におすすめできるスマートフォンです。
Galaxy S20+はGalaxy S20と比べて、大きくて、重くはなりますが、大型のディスプレイを求める方には、誰にでもおススメできます。
Galaxy S20 Ultraはかなり大きくて、重いので、覚悟ができている方やあまり持ち歩かない方にしかおすすめしません。
ただ、iPhone 11 Pro Max(サイズ:158.0×77.8×8.1mm、重量:226 g)を苦にしない方なら、Galaxy S20 Ultraでも問題ないでしょう。
サイズ・重量に関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 4.5 | 3.5 |
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのディスプレイを比較
ディスプレイサイズは、Galaxy S20が6.2インチ、Galaxy S20+が6.7インチ、Galaxy S20 Ultraが6.9インチで、最新の有機ELディスプレイ「Dynamic AMOLED 2X infinity-O Display」が搭載されています。解像度は3機種ともQuad HD+です。
ディスプレイは、Galaxy S10 / Note10シリーズ(Liteモデルを除く)で搭載されていた「Dynamic AMOLED infinity-O Display」から大きく進化しました。
「Dynamic AMOLED 2X infinity-O Display」が進化したポイント
- 高リフレッシュレート(120Hz)に対応
- エッジの角度が緩やか
- 発色が非常に良い
高リフレッシュレートに設定することで画面の動きは滑らかになりますが、通常の60Hzと比べて電池の消費量が増えてしまいます。
Galaxy S20シリーズでは、ディスプレイのエッジの角度が緩やかになり、エッジディスプレイが苦手な方にもおすすめできます。
ケースを付ければ、エッジはほとんど気になりません。
また、Galaxy S20シリーズのディスプレイは発色も非常に良くなりました。
普段使いでは、あまり発色の違いを感じられませんが、ゲームをプレイしたり、動画視聴、映画鑑賞をすれば、引き締まった色に感動するはずです。
今話題のOPPO Find X2 Proとは比較にならないほど発色が良いディスプレイです。
ただ、エッジ部分が中途半端に曲がっているため、溝ができ、Galaxy Note10シリーズまでと比べて、ケースとディスプレイの間にホコリがたまりやすくなりました。
また、ディスプレイの上部中央には、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの3機種とも共通で、セルフィーカメラがあります。
Galaxy S10シリーズのセルフィーカメラは上部右側に位置していたため、ゲームをプレイするときに手が触れたり、重要な情報が隠れ、非常に不便でしたが、改善されました。
ディスプレイに関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
3機種ともディスプレイサイズは異なるものの、品質には変わりはありません。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 5.0 | 5.0 |
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの性能を比較
基本的な性能をチェック
海外で販売されているGalaxy S20シリーズは、SoCがSnapdragon 865・Exynos 990、内蔵ストレージが128GB・256GB・512GB、メモリが8GB・12GB、・16GB(Galaxy S20 Ultraのみ)と様々なバリエーションがありますが・・Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
SoC | Snapdragon 865 | ||
メモリ | 12GB | ||
内蔵ストレージ | 128GB |
日本国内で販売されている、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの基本性能は、SoCがSnapdragon 865、メモリが12GB、内蔵ストレージが128GBで3機種とも横並びです。
そのため、基本的な性能の差はありません。
ただ、発熱などによるパフォーマンスの違いはあるかもしれません。
筆者の所有しているGalaxy S20 / S20+ / S20 UltraのSoCは国内版と一部異なりますが、参考までにベンチマークのスコアも紹介しながら、「Exynos 990」と「Snapdragon 865」の性能差にも触れていきます。
docomo、auから販売されているGalaxy S20 / S20+ / S20 Ultraは全機種に「Snapdragon 865」が搭載されているため、気にする必要はありません。
ベンチマークでパフォーマンスを測定
AnTuTu
スマートフォンの性能を数値化してくれる測定アプリ「AnTuTuベンチマーク」でGalaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの性能を測定してみました。 スコアが見にくいので、表にまとめ、一番高いスコアを青字にしました。Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
---|---|---|---|
CPU | 154337 | 148660 | 157509 |
GPU | 214513 | 214693 | 214662 |
MEM | 75052 | 67667 | 75106 |
UX | 83743 | 71160 | 73030 |
総合スコア | 527645 | 502180 | 520307 |
Galaxy S20+のスコアが低いのはRAMが8GBと通常モデルの12GBより少ないのが原因でしょう。
PCMark
定番のベンチマークソフト「PCMark」でもGalaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの性能を測定してみました。
Galaxy S20 Galaxy S20+ Galaxy S20 Ultra
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
Webブラウジング | 8883 | 9197 | 9168 |
ビデオの編集 | 6176 | 6325 | 6321 |
書き込み | 11651 | 10441 | 10326 |
写真の編集 | 27413 | 27667 | 30477 |
データ操作 | 8162 | 6797 | 6733 |
総合スコア | 10742 | 10270 | 10419 |
ただ、「ビデオの編集」の項目において、同時に測定したGalaxy Note10+よりも低いスコアとなったのは気になります。(Galaxy Note10+のスコア:6244)
「Exynos 990」と「Snapdragon 865」の性能に差はないとSamsungは公言していますが、残念ながらそうとも言えなさそうです。
ただ、「AnTuTu」「PCMark」の実験結果とGalaxy S20 / S20+ / S20 Ultraを4か月以上使用してきた経験から、「Exynos 990」と「Snapdragon 865」を完全には優劣をつけられないと感じます。
なぜなら、どちらのSoCにも得意・不得意分野があるからです。
具体的には・・・
「Exynos 990」は、Webブラウジング、通話、メール・LINEの送受信といった単純な作業が得意。
「Snapdragon 865」は、ゲームなど端末に負荷がかかる作業が得意。
と感じました。
「Exynos 990」は、単純な作業の場合、ほとんど発熱せずに安定していますが、ゲームをすると一気に発熱して動作に影響します(カクカクする)。
「Snapdragon 865」は単純な作業でもすぐにほんのりと発熱しますが、ゲームをしてもあまり温度は上がらず、端末は安定しています。
つまり、「Exynos 990」は負荷のかかる作業に弱いということです。
表にまとめると以下のようになります。
海外版を購入される方の参考になればと思います。
Snapdragon 865 | Exynos 990 | |
単純な作業 | 〇 | ◎ |
負荷がかかる作業 | ◎ | △ |
したがって、性能に関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 5.0 | 5.0 |
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのカメラ性能を比較
続いて、気になるGalaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのカメラ性能を比較していきます。「Galaxy S20シリーズでどの機種を買えばいいのかわからない」
と迷う原因の1つになるのがカメラ機能でしょう。
スマートフォンのカメラ機能はスペックシート上で判断しにくいのも現状です。
紙面上のスペックも重要ですが、カメラは個人の好みが出る分野でもあります。
実際にGalaxy S20 / S20+ / S20 Ultraで撮影した作例をできる限りたくさん紹介しますので、ぜひご自身にぴったりのスマートフォンを選んでくださいね。
インカメラ
パンチホールは特殊なレーザーを使用して、ディスプレイに穴をあけています。
難易度の高い技術で、一部のメーカーにしかできません。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
1,000万画素 デュアルピクセル ピクセルサイズ:1.22µm 視野角:80° F値(絞り):F2.2 | 1,000万画素 デュアルピクセル ピクセルサイズ:1.22µm 視野角:80° F値(絞り):F2.2 | 4,000万画素 位相差AF(PDAF) ピクセルサイズ:0.7µm 視野角:80° F値(絞り):F2.2 |
一方、Galaxy S20 Ultraのサブカメラは4,000万画素で、PDAFにも対応しています。
Galaxy S20 Ultraはテトラビニング等にも対応しているため、より明るく鮮明な写真が撮影できます。
【注意】
サムスン電子ジャパンの公式HPには、Galaxy S20 UltraのPDAFに関する記述はありませんが、問い合わせを行い、対応していることを確認しています。
オートフォーカスに関しては、Galaxy S20 Ultra対応の「PDAF」と、Galaxy S20、Galaxy S20+対応の「デュアルピクセル」を実際に使用しましたが、フォーカスに要する時間はほとんど変わらないため、そこまで気にする必要はなさそうです。
3機種で撮影した作例も紹介します。
筆者は自撮りをしないため、ウチカメでぬいぐるみを撮影しました。
Galaxy S20
Galaxy S20、Galaxy S20+で撮影した写真は全体的に色が薄めです。
インカメラに関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
4.5 | 4.5 | 5.0 |
メインカメラ
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
超広角 | 1,200万画素 ピクセルサイズ:1.4μm 視野角:約120˚ F値(絞り):F2.2 |
||
広角 | 1,200万画素 スーパースピードデュアルピクセル AF OIS ピクセルサイズ:1.8μm 視野角:約79˚ F値(絞り):F1.8 |
1億800万画素 OIS 視野角:約79˚ F値(絞り):F1.8 |
|
望遠 | 6,400万画素 ピクセルサイズ:0.8μm 視野角:約76˚ F値(絞り):F2.0 |
4,800万画素 ピクセルサイズ:0.8μm 視野角:約24˚ F値(絞り):F3.5 |
|
深度測位 | × | 〇 | 〇 |
Galaxy S20とGalaxy S20+のカメラの違いは深度測位カメラ(ToF)の有無だけで、それ以外のカメラ構成は変わりません。
深度測位カメラ(ToF)を搭載することにより、動画で背景をぼかしたり、特殊効果を加えることで被写体をくっきり際立たせることができます。
深度測位カメラ(ToF)の搭載有無による画質の違いはあまりありませんが、違いが顕著に現れる場合もあります。
詳細は下記の記事で解説しています。
Galaxy S20 Ultraは、1億800万画素の広角カメラを搭載していいるのが特長で、細部まで綺麗に撮影することができます。
ここからは「マクロ」「超広角」「等倍」「ズーム」「夜景モード」と分野別に3機種のカメラの違いを検証していきます。
マクロ
マクロモードは、被写体に通常より近くに寄って撮影するときに使用するモードで、花などを撮影するときに使用します。実際にマクロモードを使用して撮影した「花」の作例を紹介しながら比較します。
Galaxy S20
何度チャレンジしても、Galaxy S20 Ultraでピントがあいません。
Exynos 990の影響も考えましたが、同じくExynos 990搭載のGalaxy S20+では問題がないため、Galaxy S20 UltraでのみAFの問題がありそうです。
Galaxy S20、Galaxy S20+では特に問題ありません。
Galaxy S20、Galaxy S20+における背景のぼかしもそれほど差はなく、深度測位カメラ(ToF)の影響を感じられません。
マクロモードに関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 5.0 | 2.0 |
超広角
超広角は、通常モードでは入りきらない被写体を撮影するときに使用するモードです。「集合写真の撮影時に全員が入りきらない場合」
「建物全体を撮影したいけどこれ以上下がれない」
といったときに活躍します。
超広角を利用して夜間に建物を撮影してみました。
Galaxy S20
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraともに超広角の撮影は問題なく、Galaxy Note10+で見られた、歪みの問題も確認できません。
超広角モードに関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 5.0 | 5.0 |
等倍
続いて、等倍で撮影した、昼景、夜景を各1枚ずつ紹介します。Galaxy S20
Galaxy S20 Ultra
筆者は無理です(泣)
ということで、Galaxy S20 Ultraで撮影した写真を当てられる方がどれくらいいるのか、Twitterで調査してみました。
掲載した写真は、Galaxy S20 5G、Galaxy S20+、Galaxy S20 Ultra、Galaxy Note10+の4機種で撮影した4枚の写真です。
Galaxy S20 Ultraで撮影した写真を正解できた方は、たったの19.8%でした。
つまり、多くの方がGalaxy S20 Ultraで撮影した写真を見分けられないということです。
そのため、等倍で撮影する場合、各機種の差はあまり出ません(一般人には見分けが付きません)。
等倍に関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 5.0 | 5.0 |
ズーム
先ほども紹介しましたが、Galaxy S20 Ultraは108MPの広角カメラを搭載し、Galaxy S20 / S20+の2機種と差別化を図っています。また、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraではズーム可能な倍率も異なり、Galaxy S20 Ultraの大きなアドバンテージがあります。
ズーム | Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
---|---|---|---|
ハイブリッド光学 | 3倍 | 3倍 | 10倍 |
デジタル | 30倍 | 30倍 | 100倍 |
光学ズームは、レンズを動かして、焦点距離を変化させ、光学的に拡大して写しています。
デジタルズームは、写った画像の一部を切り取って補完拡大しています。
つまり、デジタルズームは画質が落ちるのに対して、光学ズームは画質が落ちずに撮影できます。
そのため、Galaxy S20 Ultraは10倍にズームをしても画質が落ちない写真を撮影できます。
早速、Galaxy S20 Ultraのズーム機能の実力を見ていきましょう。
2倍
Galaxy S20
Galaxy S20+
Galaxy S20 Ultra
Galaxy S20
Galaxy S20+
Galaxy S20 Ultra
30倍
Galaxy S20
Galaxy S20+
Galaxy S20Ultra
100倍
Galaxy S20 Ultra
ここまで、作例を紹介しながら、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraのズーム性能を比較してきました。
3倍のハイブリッド光学ズームまでの場合、各機種の差はあまり目立ちませんでしたが、それより大きい倍率になると、S20 Ultraが底力を見せつけてくれました。
ズームに関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
3.0 | 3.0 | 5.0 |
夜景モード
最後に夜景モードについて比較します。通常モード ⇒ 夜景モードの順に撮影した写真を紹介します。
夜中の公園を撮影しました。
手前の木が生えているエリアは真っ暗な状態で、奥の住宅街周辺は街灯等により元々明るいエリアです。
星も輝いていました。
通常モード
Galaxy S20
夜景モード
Galaxy S20
Galaxy S20とGalaxy S20+を比較してみると、ほとんど変わらないものの、照明に注目すると、Galaxy S20の方が白飛びを抑えられているように感じます。
夜景モードに関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
3.0 | 3.0 | 5.0 |
ここまで、インカメラ、アウトカメラ「マクロ、超広角、等倍、ズーム、夜景モード」の5項目に分けて検証してきました。
カメラの各項目の評価をまとめると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
インカメラ | 4.5 | 4.5 | 5.0 |
マクロ | 5.0 | 5.0 | 2.0 |
超広角 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
等倍 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
ズーム | 3.0 | 3.0 | 5.0 |
夜景モード | 3.0 | 3.0 | 5.0 |
【総合評価】 | 4.5 | 4.5 | 5.0 |
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの電池持ちを比較
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
ディスプレイ | 6.2インチ | 6.7インチ | 6.9インチ |
電池容量 | 4,000mAh | 4,500mAh | 5,000mAh |
SoC | Snapdragon 865 | Exynos 990 | Exynos 990 |
そのため、スマートフォンの性能を測定できるアプリ「PCMark」を用いて、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの電池持ちを測定しました。
「PCMark」は「Webブラウジング」「ビデオの編集」「書き込み」「写真の編集」「データ操作」の性能を数値化してくれます。
この測定を繰り返し行うことで、電池持ちを測定することができます。
実験は30分ごとに電池残量を計測し、3時間(180分)で終了させました。
検証結果は以下の通りです。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
0分 | 100% | 100% | 100% |
30分 | 95% | 94% | 94% |
60分 | 90% | 89% | 89% |
90分 | 86% | 83% | 83% |
120分 | 81% | 78% | 78% |
150分 | 76% | 72% | 73% |
180分 | 71% | 67% | 67% |
ネット上でも話題になりましたが、「Exynos 990」を搭載したGalaxy S20 / S20+の電池持ちが若干悪いように感じます。
ただ、同時に検証した「Snapdragon 855」搭載のGalaxy Note10+でも180分後の電池残量が67%であることを考えると、Galaxy S20 / S20+の電池持ちが極端に悪いとも言えなそうです。
電池持ちに関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 4.5 | 4.5 |
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの発熱のしやすさを比較
計測時間 | Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
---|---|---|---|---|
AnTuTu | 開始前 | 38.7 | 27.7 | 29.3 |
終了後 | 40.2 | 35.1 | 36.4 | |
PCMark | 終了後 | 36.2 | 36.8 | 37.2 |
Snapdragon 865を搭載したGalaxy S20の温度が全体的に高めです。
Galaxy S10シリーズの時とは異なり、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの3機種すべてに「ベイパーチャンバー冷却システム」が採用されているため、発熱のしやすさはSoCの違いや端末の大きさによる影響が考えられます。
筆者の感覚としても、Snapdragon 865搭載のGalaxy S20はWebブラウジング程度でも端末が熱くなりますが、ゲームを行っても動作にはほとんど影響しません。
一方、Exynos 990搭載したGalaxy S20 / S20+は発熱自体はしにくいものの、ゲームなど負荷のかかる作業を行うと一気に発熱し、動作に影響する傾向があり、SoCの影響もあるのではないかと考えます。
発熱に関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
4.0 | 5.0 | 5.0 |
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの価格を比較
docomo、auで販売されているGalaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの販売価格をまとめました。Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20+ BTS Edition |
Galaxy S20 Ultra | |
ドコモ | 102,960円 | 114,840円 | - | - |
au | 117,480円 | 133,280円 | 145,255円 | 165,980円 |
【ドコモ】
5G WELCOME割適用で表示価格から5,500円引き
【au】
一部の機種でau Online Shop お得割、5G夏トク機種変更キャンペーン適応可能
Galaxy S20+ 5G BTS Edition SCG02:au Online Shop限定販売(予約受付終了)
Galaxy S20 Ultra 5G SCG03:au Online Shop、KDDIおよび沖縄セルラー直営店、Galaxy Harajuku、一部の家電量販店でのみ取り扱い中
全体的にauよりdocomoの方が端末代は安いです。
基本的な性能はGalaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの3機種とも変わらないことを考えると、Galaxy S20のコスパが一番良いと言えます。
価格(値段)に関して、3機種を5段階で評価すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra |
5.0 | 4.0 | 3.0 |
Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの項目別評価
ここまで、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraを項目別に評価してきました。それぞれの評価から総合的に判断すると以下のようになります。
Galaxy S20 | Galaxy S20+ | Galaxy S20 Ultra | |
カラバリ | 5.0 | 3.0 | 1.0 |
サイズ・重量 | 5.0 | 4.5 | 3.5 |
ディスプレイ | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
性能 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
カメラ | 4.5 | 4.5 | 5.0 |
電池持ち | 5.0 | 4.5 | 4.5 |
価格 | 5.0 | 4.0 | 3.0 |
【総合評価】 | 5.0 | 4.5 | 4.0 |
【まとめ】結局、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraの中でどれがおすすめ!?
結局、Galaxy S20 / S20+ / S20 Ultraで一番のおススメなのは・・・!?
ずばり、Galaxy S20 5Gです。
【Galaxy S20 5Gがおすすめな理由】
- Galaxy S20とGalaxy S20+のカメラ性能はそれほど変わらない
- 基本性能は3機種とも同じにも関わらず、ダントツに安い
- カラバリが多く、好きな端末のカラーを選べる
- 端末がコンパクトで一番持ちやすい
一方、こんな方にはGalaxy S20 5Gをおすすめしません。
◎ ディスプレイの大きな端末が欲しいという方 ⇒ Galaxy S20+ 5Gがおススメ
◎ カメラの性能を最重要視している方 ⇒ Galaxy S20 Ultra 5Gがおススメ