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スマートフォン

【折りたたみ+巻き取り】3形態に変化するコンセプト機「TCL Fold'n Roll」が発表


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TCLは4月14日、コンセプトスマートフォン「TCL Fold’n Roll」を発表しました。
TCL Fold’n Rollは、外側に折りたたむタイプの折りたたみスマートフォン。これに加えて開かれたディスプレイを拡張する巻取り式の機構を備えています。

TCL Fold’n Rollは、”折りたたみ機構”と”巻取り機構”の両方を搭載した、言わば「折りたたみ式+巻取り式スマートフォン」
折りたたみ機構では、Samsungの「Galaxy Z Fold 2」のように外側に折りたたむタイプ
巻取り機構では、LGのスマートフォン事業撤退により幻の端末となった「LG Rollable」のようにスマートフォンの一部が横方向にスライドし、その動きに合わせて巻き取られていた有機ELディスプレイが引き伸ばされるタイプが採用されています。

この異なる2つの機構を用いることで1台で以下のような3つのフォルムに変形することができます。

まずは、通常の折りたたまれた状態では6.87インチのスマートフォン

ディスプレイを開くと、8.85インチのファブレットに。

ディスプレイを開いた状態で巻き取り機構を作動することで、ディスプレイが引き伸ばされて10インチのタブレットに。


折りたたみと巻き取りを組み合わせることで今までにないロマンの詰まったスマートフォンとなっています。
ただし、当初LGが巻き取り式スマホを開発した経緯は、
SamsungやHuaweiが進めている折りたたみスマートフォンは構造的に折りたたみ部分に「折り目」が生じてしまうのに対し、折りたたみを行わない巻き取りスマートフォンならこの「折り目」がなくなるためでした。

TCL Fold’n Rollはあくまでもコンセプト機であり、現時点では実際に商用化される予定はありませんが、折りたたみと巻き取りを共存させることができるのでしょうか。また、2つの機構を備えても耐久性は損なわれないのでしょうか。など懸念される点もあります。

一方、TCL(TCL集団股份有限公司)は子会社にスマートフォン画面からテレビ画面まであらゆるディスプレイを製造する華星光電技術有限公司(CSOT)を所有しており、高度なディスプレイ技術を有していても不思議ではありません。実際、CSTOは2019年第4四半期よりフレキシブル有機ELディスプレイの生産を開始しています。


TCL グローバルマーケティング担当ゼネラルマネージャーのStefan Streit氏は、「コンセプト機であるものの研究所には実際に動作する「TCL Fold’n Roll」のプロトタイプがある。」と述べており、現在は製品テスト中でディスプレイの耐久性を重点的に取り組んでいると明らかにしています。

また、TCLは2021年中にも同社初の折りたたみ式スマートフォンを発表する計画であり、Streit氏は「過去1年に発売されたどの折りたたみスマートフォンよりも安価になる。」と述べています。(その折りたたみスマートフォンが「TCL Fold’n Roll」であるかは不明)

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