ソニーは9月5日、ドイツ・ベルリンで行われているIFA 2019で、新しいフラグシップモデルのスマートフォンXperia 5を発表しました。 Xperia 1」を小型、軽量化した6.1型でアスペクト比21:9のワイドスクリーンに、Qualcomm社のハイエンドSoC「Snapdragon 855」を搭載しいます。今秋以降発売予定で価格は未定となっています。
〜追記〜
中国にて5,399元(約81,800円)にて予約注文が開催され、10月28日より出荷されるとのこと。
目次
Xperia 5を3行でまとめると、、、
- Xperia 1をサイズダウン。軽量コンパクトなフラグシップモデル
- 背面カメラはXperia 1と同じくトリプルレンズ構成で 「瞳AF」を利用可能
- 新機能として「スマートコネクティビティ」を搭載
Xperia 5 のファーストインプレッション
Xperia 5 の基本情報:スペック
価格 | 5,399元(約81,800円) |
OS | Android™9 Pie |
SoC | クアルコムSnapdragon™855 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB(国内版は64GB) |
Antutuスコア | – |
ディスプレイ | 約6.1型フルHD+有機EL |
カメラ | 1220万画素(標準) 1220万画素(超広角) 1220万画素(望遠) |
バッテリー | 3140mAh |
Wi-fi | Wi-Fi IEEE 802.11a / b / g / n(2.4GHz)/ n(5GHz)/ ac |
Bluetooth | Bluetooth®5.0 |
カラー | ブラック、グレー、ブルー、レッド |
サイズ | 約68(幅)×158(高さ)×8.2(奥行き)mm |
重量 | 約164g |
防水 | IP65、IP68 |
接続端子 | USB 3.1 USB Type-C |
イヤホン端子 | – |
生体認証 | 指紋認証(側面) |
対応バンド | J8210、J8270、J9210 GSM GPRS / EDGE(2G)バンド850/900/1800/1900 / UMTS HSPA +(3G)バンド1、2、4、5、6、8、19 / LTE(4G)1、2、3 、4、5、7、8、12、13、17、19、20、25、26、28、29、32、34、38、39、40、41、46、66 J8210:LTE(4G)Cat19 / Cat13、J8270:LTE(4G)Cat19 / Cat13、J9210:LTE(4G)Cat19 / Cat13、シングルSIM、Cat18 / Cat13、デュアルSIM |
対応バンドについてはこちら
充電規格についてはこちら
Xperia 5 の付属品
高速充電器以外は近日公開Xperia 5 のデザイン
Xperia 5は今年2月、グローバル向けに発表された「Xperia 1」に次ぐフラグシップモデルになります。Xperia 1と同じ縦横比21:9を採用した約6.1インチのフルHD+対応有機ELディスプレイを搭載し、ボディ幅をXperia 1の72mmよりもコンパクトな68mmに抑え、より手にフィットするサイズに仕上げています。重量は約14gの軽量化を実現していますが、本体背面のガラスとボディのメタルをシームレスに仕上げた美しいデザインはそのまま継承され、側面にはXperia 1と同様、指紋認証センサーを備えています。ボディカラーはブルー、グレイ、ブラック、レッドがラインアップされますが、販売される国と地域によって、導入されるカラーは異なるようです。
Xperia 5 の性能
次にXperia 5の性能を見ていきましょう。Xperia 1 と同じトリプルレンズ
カメラについては基本的にXperia 1の仕様を継承していますが、Xperia 1では背面中央に搭載されていたトリプルカメラが、Xperia 5ではレイアウトが変更され、背面左側に寄った状態で搭載される。これに伴い、カメラの並びが変更され、最上段から順に、52mm(35mm換算、以下同)の1220万画素望遠レンズ、26mmの1220万画素標準レンズ、16mmの1220万画素超広角レンズという並びになります。望遠レンズは標準レンズの光学2倍に相当し、遠くの被写体も高解像度で撮影できます。もっとも利用頻度が高い標準レンズはF1.6の明るいレンズを採用することで、夜景や室内などの暗いところでも明るく撮影することが可能です。
超広角レンズは風景や被写体との距離が確保できないようなシーンにおいて、ダイナミックな写真を撮ることができます。
Xperia 1に搭載されていた被写体の人物の瞳にフォーカスする「瞳AF」をはじめ、最大10fpsのAF/AE追従連写、暗所にも強い高感度撮影、ソニー独自のアルゴリズムによるハイブリッド手ぶれ補正なども継続して搭載さます。
Xperia 5のカメラの新機能としては、撮影の失敗を防ぐための、「撮影アドバイス」機能が追加されます。これはソニーが持つ画像解析技術を活かしミスショットを軽減する機能で、被写体に向けてカメラを構えたとき、指の入り込みやフォーカスのずれを通知したり、撮影直後のプレビュー画面でも人物が目を閉じていたり、ブレているときに通知が表示されるようになっています。また、ソニーの映画撮影用プロフェッショナルカメラの開発チームが監修し、Xperia 1にも搭載された「シネマプロ」は機能強化が図られています。
映画と同じような21:9アスペクト比や24fpsによる撮影、ISOやフォーカス、ルックなども設定できるようになり、ユーザーインターフェイスも改良を加えることで、操作性も大幅に向上しています。
シネマワイドディスプレイ
本体前面に搭載された有機ELディスプレイはXperia 1と同様に「シネマワイドディスプレイ」と名付けられ、ソニーのテレビ「BRAVIA」で培った高画質化技術「X1 for mobile」を搭載しています。また、SDR(スタンダードダイナミックレンジ)の映像コンテンツをHDR相当の画質で表示する「HDRリマスター」も搭載されます。
映画とほぼ同様の比率を持つ21:9のディスプレイは、横方向に持った際に映像コンテンツの視聴やゲームプレイに適していることはもちろん、縦方向に持った際には一画面の情報量が増え、WebページやSNSなども閲覧しやすいという特徴を持っています。
マルチウィンドウ
Xperia 1で好評を得た「マルチウィンドウ」も継承されます。縦長のディスプレイを活かして、2つのアプリを並べて表示し、同時に操作することができます。
例えば、動画を視聴しながらSNSに投稿したり、地図を見ながらメッセージをやり取りする、ニュースアプリを見ながら気になる情報をブラウザで検索するなどといった使い方ができます。
スマートコネクティビティ
Xperia 5の新機能として「スマートコネクティビティ」を搭載しています。これは、ソニーの機械学習技術を活用し、不安定なWi-Fi予知して自動で切断し、LTEに切り替える技術です。これにより、つながらないWi-Fiを意図せず掴んでしまうことを回避できます。
高速充電
Xperia 5にはボックスに高速充電器が付属しているため、わずか30分で50%の充電が可能となっています。Xperia Adaptive Chargingは、バッテリーの手入れにより携帯電話の過充電を防ぎ、バッテリーが過負荷にならないよう充電中に携帯電話を監視してくれます。
強力なプロセッサ
QualcommのSnapdragon855モバイルプラットフォームは、比類のないパフォーマンスを実現するために、マルチギガビット4G接続、最大45%高速なCPU、最大20%高速なGPU、および電力効率の向上を果たしています。ゲームを楽しむ環境も充実
ゲームなどのエンターテインメントを楽しむ機能としては、パフォーマンスの向上だけでなく、バッテリーセーブモードやAndroidキーロックを搭載しています。ゲームのプレイ画面をシェアするときに必要なスクリーンレコーディングやスクリーンショット、攻略法を調べるときに便利なサーチ機能などがサポートされています。
Xperia 5では新たに、ボイスチェンジャー、オーディオミキサー、電話の通知オフ、高速連写のスクリーンショット、検索ウィンドウのサイズ変更などが搭載されており、いっそうゲームを楽しめる環境が整っています。
まとめ: Xperia 5 はどんな人にオススメか?
Xperia 5 は今まで解説してきたようにまさにソニーのフラグシップモデルと言える機能とスペックを備えています。ゲームや動画撮影をする方にはもちろん、今までのXperia 1では「デザインや機能は魅力的だけど本体が長すぎて使いにくそう」という理由で敬遠していた人にとってもおすすめできるモデルと言えます。