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SONY スマートフォン

Xperia 1を実機レビュー!スナドラ855、4K有機EL、21:9って実際どうなの?


投稿日:2020年4月3日 更新日:


国内スマートフォンメーカーであるSONYは、2020年2月24日に「Xperia 1 II」を発表しました。今回は「Xperia 1 II」の前モデルに当たる「Xperia 1」を長らく使用してみて、筆者が思ったことをレビューしていきます。

Xperia 1を3行でまとめると、、、  

  • アスペクト比21:9の縦長ディスプレイ
  • 4K 有機ELディスプレイ
  • 防水防塵おサイフケータイ対応

Xperia 1のスペック

価格ドコモ:103,032円
au:112,320円
ソフトバンク:136,320円
OSAndroid 9 Pie
SoCSnapdragon 855
RAM6GB
ROM64GB (SDXC 512GB対応)
Antutuスコア422612(v8)
ディスプレイ 6.5インチ 4K 有機EL
1644 x 3840px 643ppi
アスペクト比:21:9
カメラトリプルカメラ
・1220万画素 (F値 1.6/望遠)
・1220万画素 (F値 2.4 超広角)
・1220万画素 (F値 2.4)
インカメラ
・800万画素 (F値 2.0)
バッテリー3330mAh (18W急速充電 USB PD対応)
Wi-fi802.11a/b/g/n/ac (2.4/5GHz)
Bluetoothv5.0
カラードコモ:ブラック、パープル
au:ブラック、グレー、ホワイト、パープル
ソフトバンク:ブラック、ホワイト、パープル 
サイズ167×72×8.2 mm
重量178g
防水防塵IPX5/8,IP6X
接続端子USB Type-C
イヤホン端子なし
生体認証顔認証,指紋認証
対応バンド4G LTE
B1 (2100)/ B2 (1900) /B3 (1800)/ B4 (1700/2100)/ B5 (850) /B7 (2600)/ B8 (900)/B12 (700) /B13 (700)/
B17 (700) / B19 (800) / B20 (800) / B26 (850) / 
B28 (700)/ B29 (700)/ B32 (1500) / B38 (TDD 2600)/
B39 (TDD 1900) / B40 (TDD 2300) / B41 (TDD 2500)/
B46 (TDD 5200) / B66  (1700/2100)
3G
B1 (2100) / B2 (1900)/ B4 (1700/2100 AWS AF)/
B5 (850) / B6 (800) / B8 (900) / B19 (800)/
2G
B2 (1900)/B3 (1800) /B5 (850)/ B8 (900)
技適認証認証済み
スペックの見方、判断基準についてはこちら
対応バンドについてはこちら
充電規格についてはこちら

Xperia 1のデザイン・外観をチェック

Xperia 1の実機画像
Xperia 1の正面から見た様子です。
アスペクト比21:9ということもあり、かなり縦長に感じます。左右のベゼルは約2mm程、上部は約7mm、下部は約5mmほどあります。
画面は真四角なのでゲームをプレイするには便利そうです、大きさの割に重くない印象です。

Xperia 1の実機画像
Xperia 1の画面上部には、ベゼル内に通知用のLED、 近接照度センサー、通話用のスピーカーを搭載しています。


Xperia 1の実機上部の画像
Xperia 1の本体上部には、SIM・microSDスロットとマイクを搭載しています。また SIM・microSDスロット はSIMピンなしで開けることができるようになっています。
(筆者の購入したモデルはau版です、SIMフリーではないキャリア版はSIM・microSDスロットを取り出すと自動的に再起動がかかります。)


Xperia 1の実機下部の画像
Xperia 1の本体下部には、スピーカー、Type-C、マイクを搭載しています。
前モデル 「Xperia XZ3」 では丸みを帯びたデザインでしたが、フラットな背面に変わり厚みは1.7mm薄くなって13g軽量化されています。

Xperia 1の実機背面の画像
Xperia 1本体の背面には、 1220万画素 (F値 1.6/望遠)+1220万画素 (F値 2.4 超広角) +1220万画素 (F値 2.4)のトリプルカメラとLEDフラッシュや RGBC-IR センサー を搭載しています。
RGBC-IR センサーとは、 Xperia XZ・X Compactで初めて搭載された撮影シーンの色を明確にするためのセンサーです。

筆者の購入したモデルは、ホワイトです。背面はガラスで覆われていてとても高級感があります。2019年10月に発表された「Xperia 5」ではカメラが左上に寄っていましたが、Xperia 1は中央上部にあります。

いざ、電源をON!

Xperia 1の電源を入れると言語設定画面が現れます。
デフォルトでは日本語に設定されていまが、中国語や英語にも対応しています。 その後はネットワークやgoogleアカウントの設定をし初期設定はすぐに完了しました。

Xperia 1は、顔認証と指紋認証の両方に対応しています、しかしセンサーが縦長のためか押しにくく、登録に少し手間取ってしまいました。

Xperia 1の実機側面の画像
Xperia 1の側面の写真です。中央にある指紋認証センサーは電源ボタンと兼用ではなく 、電源ボタン上に搭載されています。

(センサーに指を置くだけでロック解除されます。)

音質:Dolby Atmosに対応

Xperia 1はDolby Atomsに対応しています。
実際に使ってみると音は立体的でクリアな印象を受けました。
Dolby Atomsとは、映画館でも使われている最先端のサウンド技術です。
端的に言うと映画館のようなサウンドを楽しむことができる機能のことです。
また、[設定]>[音設定]>[音質]>[オーディオ設定]>[Dolby Atoms]からイコライザーまで細かく設定できるのもポイントです。

4K有機ELディスプレイ搭載

画素を認識できないレベルの密度

Xperia 1の実機ディスプレイの画像
Xperia 1に搭載されている有機ELディスプレイは、4Kに対応しています。
密度は非常に高く少し離れると完全に画素を認識できなくなります。Xperia 1のディスプレイのppiは643です。

(普通のスマートフォンのディスプレイのppiは400前後、iPhoneXSは458ppi、iPhone 11は 326 ppiです。)

Xperia 1の実機YouTubeスクリーンショットの画像
YouTubeでは、最大2160p(4K)での再生が可能でした。

アスペクト比は21:9

Xperia 1のスクリーンショット
Xperia 1の一番の特徴といえばやはり縦長ディスプレイを搭載している点。
Xperia 1のアスペクト比は、なんと21:9です。
2つのアプリを上下に画面に分割しても、上画面と下画面のアスペクト比は両方16:9でした。動画を視聴しながら16:9のアスペクト比を保てるのは便利です。

Xperia 1に搭載されている縦長ディスプレイも、慣れてしまえばとても便利に活用できました。特にニュースを読むときは一度に多くの情報が目に入り読みやすいです。

Xperia 1の性能チェック!

Antutuベンチマーク V8

Xperia 1の実機Antutuベンチマーク画像
ベンチマークアプリAnTuTuのV8での測定
総合スコアは「122,612」
CPUスコアは「136,734」
GPUスコアは「170,221」

Antutuベンチマークスコアは、Snapdragon 855を搭載しているだけあって非常に高いです。
特に、GPUのスコアは、170,221と高く描画処理でカクつくことはほぼありません。

Snapdragon 855はハイエンド端末であるGalaxy S10やZenfone6に搭載されているSoCと同じです。

Geekbench5

Geekbench5での測定
シングルコアは「720」
マルチコアは「2422」

PC Mark for Android

Xperia 1の実機PCmarkベンチマーク画像
PC Mark for Andoroidのスコアは「8499」

実際にフォートナイトをプレイしてみた

モバイル向けの3Dゲームとして有名な「フォートナイト」をプレイしました。

(フォートナイトは21:9の画面比に対応していましたが、対応していないアプリも多々あります。)

Xperia 1のゲームプレイスクリーンショット
Xperia 1のゲームプレイスクリーンショット
Xperia 1には最初からフォートナイトがインストールされていました。
後からアンインストールすることは可能ですが、プリインストールアプリが多すぎる印象があります。

フォートナイトでのクオリティプリセットは「高」、フレームレートは「60fps」に設定しプレイ開始。

Xperia 1のゲームプレイスクリーンショット
ゲームを起動すると、自動でGame enhancerも起動します。パフォーマンス優先か省電力優先か選択できます。

Xperia 1のゲームプレイスクリーンショット
フォートナイトでの結果は、25位と微妙でな順位で終わってしまいました。
しかしプレイ中にカクつくことはなく、ディスプレイにノッチがないためとても操作しやすく感じました。
ゲーム後は少し熱を持った程度でしっかり排熱しています。

(ゲーム内順位が低いのは性能のせいではなく、筆者の実力不足です笑)

Game enhancer でパフォーマンス向上

Xperia 1のGame enhancerのスクリーンショット
Xperia 1には、ゲームプレイ用にGame enhancerがインストールされています。Game enhancerでは、通知の制限やゲームパフォーマンス設定が行えます。

Game enhancer上から各ゲームを起動できます、ショートカットとしても利用できて便利ですね。
また、Game enhancerからスクリーンキャプチャ時の画質や保存先を設定できます。

Xperia 1のカメラ性能をチェック!

Xperia 1は12.2万画素 (F値 1.6/望遠)+12.2万画素 (F値 2.4 超広角) +12.2万画素 (F値 2.4)のトリプルカメラを搭載しています。
前モデルの「Xperia XZ3」では 19万画素(F値 2.0)のシングルカメラだったのでトリプルカメラに増えているところもポイントです。

Xperia 1のカメラアプリはハンドシャッターやポートレート撮影スローモーション撮影に対応しています、またテキスト読み取りやQRコード読み込みが可能なGoogleレンズにも対応しています。

実際に撮影してみる

Xperia 1のカメラ画像
Xperia 1のカメラアプリでの撮影は、撮影ボタンを押してからワンテンポ遅れてから反応します。輝度調整に少し時間がかかる印象です。
Xperia 1で撮影した写真自体はとてもきれいに撮れていますが、被写体を写してからすぐに撮影ボタンを押すと白飛びしてしまいました。

Xperia 1のカメラ画像
逆光での撮影も明るさを上げれば十分に撮影可能でした。

食べ物は

Xperia 1のカメラフード画像
実際の見た目より鮮やかに撮れました、フードと認識するのに少しラグが生じたのでカメラアプリ自体の動作がワンテンポ遅いといった印象です。
また、近づきすぎると被写体全体がぼけてフォーカスを合わせるのにもラグを感じました。

左がフードと認識していない状態で、右が認識した状態のポップコーンの写真です。かなりおいしそうな色に補正されて写りました。

風景をナイトモードで撮影

Xperia 1のカメラナイトモード画像
夜景は強い光には弱い印象です。奥に見えるビルはあまりきれいには映りませんでした。

Xperia 1のカメラナイトモード画像
Xperia 1のカメラはあまり暗がりには強くないようです。

ズーム性能は...

少し暗いところでの撮影です。
Xperia 1のカメラは2-3倍ズームまでは劣化しない画質で撮影できました。
普段使うときは3倍までのズームがいいかもしれません。

左が10倍ズーム、右が広角での撮影の様子です。
広角撮影は魚眼レンズで撮影した時のような歪みがありました。
Xperia 1のカメラアプリのUIはわかりやすく中央にある丸をタップすると簡単に倍率を変更できて便利でした。
また、画質は劣化するものの10倍ズームも実用的なレベルでした。

まとめ

Xperia 1は、映画や動画の視聴に最適な端末でした。
特に音質はほかのスマートフォンより立体的でクリアです。
最大音量も大きく家族みんなで映画なんて言うシチュエーションにもぴったりです。
Xperia 1のゲームプレイに関しては、発熱は多少あるものの、最近のスマートフォンによくあるノッチが存在しないためボタンが押しやすい印象でした。
また、4K対応した有機ELということもありとてもきれいなグラフィックで遊べるのも魅力です。
逆にいまいちだと感じた部分は、カメラアプリのもっさり感です、UIは使いやすく色合いもいいのですがワンテンポ遅れた動作になるのが気になります。 Xperia 1は後継機種である「Xperia 1 II」発表の効果もあり少し値段が安く手に入りやすくなっています。
またXperia 1は、後に発売されたXperia 5やXperia 8より圧倒的に密度の高い643ppiなので、 動画を高画質で見たい!という人にはおススメのスマートフォンです!

Xperia 5の実機レビューも公開していますので併せてご覧ください。


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