国内スマートフォンメーカーであるSONYは、2020年2月24日に「Xperia 1 II」を発表しました。今回は「Xperia 1 II」の前モデルに当たる「Xperia 1」を長らく使用してみて、筆者が思ったことをレビューしていきます。
目次
Xperia 1を3行でまとめると、、、
- アスペクト比21:9の縦長ディスプレイ
- 4K 有機ELディスプレイ
- 防水防塵おサイフケータイ対応
Xperia 1のスペック
価格 | ドコモ:103,032円 au:112,320円 ソフトバンク:136,320円 |
OS | Android 9 Pie |
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 6GB |
ROM | 64GB (SDXC 512GB対応) |
Antutuスコア | 422612(v8) |
ディスプレイ | 6.5インチ 4K 有機EL 1644 x 3840px 643ppi アスペクト比:21:9 |
カメラ | トリプルカメラ ・1220万画素 (F値 1.6/望遠) ・1220万画素 (F値 2.4 超広角) ・1220万画素 (F値 2.4) インカメラ ・800万画素 (F値 2.0) |
バッテリー | 3330mAh (18W急速充電 USB PD対応) |
Wi-fi | 802.11a/b/g/n/ac (2.4/5GHz) |
Bluetooth | v5.0 |
カラー | ドコモ:ブラック、パープル au:ブラック、グレー、ホワイト、パープル ソフトバンク:ブラック、ホワイト、パープル |
サイズ | 167×72×8.2 mm |
重量 | 178g |
防水防塵 | IPX5/8,IP6X |
接続端子 | USB Type-C |
イヤホン端子 | なし |
生体認証 | 顔認証,指紋認証 |
対応バンド | 4G LTE B1 (2100)/ B2 (1900) /B3 (1800)/ B4 (1700/2100)/ B5 (850) /B7 (2600)/ B8 (900)/B12 (700) /B13 (700)/ B17 (700) / B19 (800) / B20 (800) / B26 (850) / B28 (700)/ B29 (700)/ B32 (1500) / B38 (TDD 2600)/ B39 (TDD 1900) / B40 (TDD 2300) / B41 (TDD 2500)/ B46 (TDD 5200) / B66 (1700/2100) 3G B1 (2100) / B2 (1900)/ B4 (1700/2100 AWS AF)/ B5 (850) / B6 (800) / B8 (900) / B19 (800)/ 2G B2 (1900)/B3 (1800) /B5 (850)/ B8 (900) |
技適認証 | 認証済み |
対応バンドについてはこちら
充電規格についてはこちら
Xperia 1のデザイン・外観をチェック
Xperia 1の正面から見た様子です。アスペクト比21:9ということもあり、かなり縦長に感じます。左右のベゼルは約2mm程、上部は約7mm、下部は約5mmほどあります。
画面は真四角なのでゲームをプレイするには便利そうです、大きさの割に重くない印象です。
Xperia 1の画面上部には、ベゼル内に通知用のLED、 近接照度センサー、通話用のスピーカーを搭載しています。
Xperia 1の本体上部には、SIM・microSDスロットとマイクを搭載しています。また SIM・microSDスロット はSIMピンなしで開けることができるようになっています。
(筆者の購入したモデルはau版です、SIMフリーではないキャリア版はSIM・microSDスロットを取り出すと自動的に再起動がかかります。)
Xperia 1の本体下部には、スピーカー、Type-C、マイクを搭載しています。
前モデル 「Xperia XZ3」 では丸みを帯びたデザインでしたが、フラットな背面に変わり厚みは1.7mm薄くなって13g軽量化されています。
Xperia 1本体の背面には、 1220万画素 (F値 1.6/望遠)+1220万画素 (F値 2.4 超広角) +1220万画素 (F値 2.4)のトリプルカメラとLEDフラッシュや RGBC-IR センサー を搭載しています。
RGBC-IR センサーとは、 Xperia XZ・X Compactで初めて搭載された撮影シーンの色を明確にするためのセンサーです。
筆者の購入したモデルは、ホワイトです。背面はガラスで覆われていてとても高級感があります。2019年10月に発表された「Xperia 5」ではカメラが左上に寄っていましたが、Xperia 1は中央上部にあります。
いざ、電源をON!
Xperia 1の電源を入れると言語設定画面が現れます。デフォルトでは日本語に設定されていまが、中国語や英語にも対応しています。 その後はネットワークやgoogleアカウントの設定をし初期設定はすぐに完了しました。
(センサーに指を置くだけでロック解除されます。)
音質:Dolby Atmosに対応
実際に使ってみると音は立体的でクリアな印象を受けました。
Dolby Atomsとは、映画館でも使われている最先端のサウンド技術です。
端的に言うと映画館のようなサウンドを楽しむことができる機能のことです。
また、[設定]>[音設定]>[音質]>[オーディオ設定]>[Dolby Atoms]からイコライザーまで細かく設定できるのもポイントです。
4K有機ELディスプレイ搭載
画素を認識できないレベルの密度
密度は非常に高く少し離れると完全に画素を認識できなくなります。Xperia 1のディスプレイのppiは643です。
(普通のスマートフォンのディスプレイのppiは400前後、iPhoneXSは458ppi、iPhone 11は 326 ppiです。)
アスペクト比は21:9
Xperia 1のアスペクト比は、なんと21:9です。
2つのアプリを上下に画面に分割しても、上画面と下画面のアスペクト比は両方16:9でした。動画を視聴しながら16:9のアスペクト比を保てるのは便利です。
Xperia 1の性能チェック!
Antutuベンチマーク V8
総合スコアは「122,612」
CPUスコアは「136,734」
GPUスコアは「170,221」
Antutuベンチマークスコアは、Snapdragon 855を搭載しているだけあって非常に高いです。
特に、GPUのスコアは、170,221と高く描画処理でカクつくことはほぼありません。
Snapdragon 855はハイエンド端末であるGalaxy S10やZenfone6に搭載されているSoCと同じです。
Geekbench5
シングルコアは「720」
マルチコアは「2422」
PC Mark for Android
実際にフォートナイトをプレイしてみた
モバイル向けの3Dゲームとして有名な「フォートナイト」をプレイしました。(フォートナイトは21:9の画面比に対応していましたが、対応していないアプリも多々あります。)
後からアンインストールすることは可能ですが、プリインストールアプリが多すぎる印象があります。
フォートナイトでのクオリティプリセットは「高」、フレームレートは「60fps」に設定しプレイ開始。
しかしプレイ中にカクつくことはなく、ディスプレイにノッチがないためとても操作しやすく感じました。
ゲーム後は少し熱を持った程度でしっかり排熱しています。
(ゲーム内順位が低いのは性能のせいではなく、筆者の実力不足です笑)
Game enhancer でパフォーマンス向上
また、Game enhancerからスクリーンキャプチャ時の画質や保存先を設定できます。
Xperia 1のカメラ性能をチェック!
Xperia 1は12.2万画素 (F値 1.6/望遠)+12.2万画素 (F値 2.4 超広角) +12.2万画素 (F値 2.4)のトリプルカメラを搭載しています。前モデルの「Xperia XZ3」では 19万画素(F値 2.0)のシングルカメラだったのでトリプルカメラに増えているところもポイントです。
実際に撮影してみる
Xperia 1で撮影した写真自体はとてもきれいに撮れていますが、被写体を写してからすぐに撮影ボタンを押すと白飛びしてしまいました。
食べ物は
また、近づきすぎると被写体全体がぼけてフォーカスを合わせるのにもラグを感じました。
風景をナイトモードで撮影
ズーム性能は...
Xperia 1のカメラは2-3倍ズームまでは劣化しない画質で撮影できました。
普段使うときは3倍までのズームがいいかもしれません。
広角撮影は魚眼レンズで撮影した時のような歪みがありました。
Xperia 1のカメラアプリのUIはわかりやすく中央にある丸をタップすると簡単に倍率を変更できて便利でした。
また、画質は劣化するものの10倍ズームも実用的なレベルでした。
まとめ
Xperia 1は、映画や動画の視聴に最適な端末でした。特に音質はほかのスマートフォンより立体的でクリアです。
最大音量も大きく家族みんなで映画なんて言うシチュエーションにもぴったりです。
Xperia 1のゲームプレイに関しては、発熱は多少あるものの、最近のスマートフォンによくあるノッチが存在しないためボタンが押しやすい印象でした。
また、4K対応した有機ELということもありとてもきれいなグラフィックで遊べるのも魅力です。
逆にいまいちだと感じた部分は、カメラアプリのもっさり感です、UIは使いやすく色合いもいいのですがワンテンポ遅れた動作になるのが気になります。 Xperia 1は後継機種である「Xperia 1 II」発表の効果もあり少し値段が安く手に入りやすくなっています。
またXperia 1は、後に発売されたXperia 5やXperia 8より圧倒的に密度の高い643ppiなので、 動画を高画質で見たい!という人にはおススメのスマートフォンです!
Xperia 5の実機レビューも公開していますので併せてご覧ください。