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docomo・au・softbankに楽天を加えた日本全キャリアの4G周波数帯まとめ


投稿日:

各社の4Gサービス取組

自前の通信電波による携帯電話事業を始めたばかりの楽天モバイルを除き、docomo・au・softbankの3大事業者は次世代移動体通信サービスである5G通信サービスを開始しました。
しかし、5G通信サービスは各社ともに非常に通信エリアが狭く、エリアというより「スポット」と呼んだほうがしっくりくるぐらいです。
普及にはまだしばらく時間が必要な5G通信サービスはさておき、今回はまだしばらくの間は移動体通信サービスの主役である4G通信サービスについて各社の対応周波数と特徴の解説を行います。
格安スマホの隆盛もあってSIMフリー機種も以前より手に入りやすくなっている現在、SIMフリー機種の購入を考えるには各事業者の対応周波数を把握しておくことは非常に重要です。
誤って対応していない周波数のスマートフォンを購入してしまうようなことがないようにしましょう。

4G通信サービスの周波数を3行でまとめると、、、

  • 700MHzから3.5GHzまでの7つの周波数帯を各社が割当状況に合わせて使用
  • 5G通信と比べて周波数が低いため、アンテナごとのエリアが広い
  • CAやMIMOといった技術により1Gbps近い高速通信も実現

4G通信に使用できる周波数の種類

4Gサービスの対象周波数全体

現在、各社のスマートフォンなどの携帯電話事業の主流となっている4G(第4世代移動通信)サービスは700MHzから3.5GHzまでの7つの周波数帯を各社が総務省から割り当てられた免許により事業を行っています。
docomo・au・softbankの3事業者はそれぞれ6つの周波数帯を割り当てられており、最後発の楽天モバイルのみ1種類の割当となっています。
各事業者に割り当てられた周波数は同じ周波数帯を複数の事業者で区切っているものもあれば、一部の事業者のみに割り当てられている周波数帯もあるため、契約中もしくは乗り換え予定の事業者に割り当てられた周波数に使用中もしくは購入予定のスマートフォンが対応していないと十分な通信速度を得ることができなかったり、場合によってはまったく通信できない状態を招くリスクがあります。

4G通信の高速化技術について

4G通信では通信方式による高速通信以外にもCAや4×4MIMOといった複数の技術による高速化への工夫により1Gbpsを超える高速通信をも実現しています。

4×4MIMO(フォーバイフォーマイモ)

4×4MIMOイメージ

スマートフォンは本体に内蔵している通信アンテナと基地局のアンテナとの間で電波をやり取りすることで通信を行っています。
このスマートフォンに内蔵しているアンテナを通常の2倍となる4本にすることでそれぞれのアンテナごとにデータの送受信を行い、データの受信量を2倍にすることができます。
この技術を「4×4MIMO」といいます。

CA(キャリアアグリゲーション)

キャリアアグリゲーションのイメージ

4G通信には複数の周波数があり、楽天モバイルを除きdocomo・au・softbankの3事業者は複数の周波数の割り当てを受けています。
この複数の周波数を利用できることを利用した高速化技術がCA(キャリアアグリゲーション)です。
言葉の意味はこの高速化技術をそのまま表していて「キャリア」(電波)を「アグリケーション」(集約)するという意味です。
もう少しわかりやすく言うと「異なる周波数の電波をまとめて通信することで速度を倍増させる」技術を言います。
また高速化以外にも利点があって、通信中に利用している周波数の電波状況が悪くなり、通信状況に問題が起きても異なる周波数を束ねているため、影響を受けていない周波数の通信を継続させることで、速度が下がっても通信そのものは継続させることできます。

4G通信の周波数の呼称について

4Gサービスが使用している通信周波数は複数の周波数が存在し、各メーカーのスマートフォンは提供先の事業者で使用できるように複数の周波数に対応することが多くなっています。
この周波数の対応状況を示す際に、いちいち「〇〇MHz帯」という表現を使用するのではなく、各帯域ごとに番号を付けて呼ぶことになっています。
5Gサービスでは、4Gまでと呼び方を変えて「n」+「帯域番号」となっていますが、4Gサービスでは「帯域」を示す「Band」に「帯域番号」を付けて表現しています。
実際の周波数ごとの帯域番号は次の各事業者の対応状況とあわせて紹介しますので利用中もしくは購入予定のスマートフォンの対応状況と照らし合わせて見てみるといいでしょう。

周波数ごとの各事業者の対応状況

各事業者がどの周波数に対応しているのかを無線周波数から紹介します。
帯域番号順に紹介すると周波数が高くなったり低くなったりとわかりにくくなるため、周波数順に紹介していきます。

700MHz帯(Band28)

4Gサービスの700MHz帯

通信サービスでは周波数が高くなると通信速度が向上するものの、通信可能エリアが狭くなるという難点を抱えています。
4Gサービスを提供することができる周波数帯のうち、周波数帯域が低い700~900MHz帯は通信可能エリアを広くとることができるため、通信事業者として使い勝手がいいことから「プラチナバンド」と呼ばれています。
この700MHz帯は地上波デジタルテレビ放送の再編によって携帯電話向けに割り当てが行われた周波数で割当事業者は割当時期に携帯電話事業を行っていなかった楽天モバイルを除く以下の3事業者となります。

  • docomo(728~738MHz・783~793MHz)
  • au(718~728MHz・773~783MHz)
  • softbank(738~748MHz・793~803MHz)

800MHz帯(Band18/26・Band19)

4Gサービスの800MHz帯

800MHz帯は2G(第2世代移動体通信)までの携帯電話事業に使用されていた帯域で、docomo・auが使用していた帯域が現在もdocomo・auに割り当てられているプラチナバンドの1つです。
2Gサービスの終了にともなう再編時にはsoftbankが割当の希望を出すなど議論を呼びましたが、docomo・auが自ら再編に協力した事情や再編完了までの期間などの事情もあってdocomo・auの2社となっています。

  • docomo(830~845MHz・875~890MHz(Band19))
  • au(815~830MHz・860~875MHz(Band18/26))

900MHz帯(Band8)

4Gサービスの900MHz帯

プラチナバンド最後の1つとなる900MHz帯は800MHz帯の割当希望が通らなかった事情等もあり、softbankのみに割り当てられています。

  • softbank(905~915MHz・950~960MHz)

1.5GHz帯(Band11・Band21)

4Gサービスの1.5GHz帯

1.5GHz帯は2G(第2世代移動通信)サービスで利用されていた帯域の1つで2Gサービスの終了にともない再編が行われた結果、以下の3社に対して割当が行われています。

  • docomo(1447.9~1462.9MHz・1495.9~1510.9MHz(Band21))
  • au(1437.9~1447.9MHz・1485.9~1495.9MHz(Band11))
  • softbank(1427.9~1437.9MHz・1475.9~1485.9MHz(Band11))

1.7GHz帯(Band3)

4Gサービスの1.7GHz帯

1.7GHz帯は2018年に新規割当の募集が行われ、携帯電話事業に新規参入した楽天モバイルとauへの追加割り当てが行われた結果、4Gサービスを提供する周波数の中で4社すべてが帯域をもつ唯一の周波数となっています。
ただし、docomoのみ全国展開ではなく、東名阪のみのサービス提供となっています。

  • docomo(1765~1785MHz・1860~1880MHz)
  • au(1710~1730MHz・1805~1825MHz)
  • softbank(1750~1765MHz・1845~1860MHz)
  • 楽天モバイル(1730~1750MHz・1825~1845MHz)

2.0GHz帯(Band1)

4Gサービスの2.0GHz帯

2.0GHz帯は「IMT-コアバンド」とも呼ばれる4Gサービスのコア周波数となっているため、非常に重要な周波数帯となっています。
そのため、このBand1に対応しているスマートフォンは非常に多くなっています。

  • docomo(1940~1960MHz・2130~2150MHz)
  • au(1920~1940MHz・2110~2130MHz)
  • softbank(1960~1980MHz・2150~2170MHz)

3.5GHz帯(Band42)

4Gサービスの3.5GHz帯

3.5GHz帯は4Gサービスを提供する周波数の中でもっとも高い周波数であり通信速度は高速であるものの、電波の到達範囲が狭く4G通信サービスの中でもっとも使い勝手の難しい周波数となっています。
メインの周波数というより高速化に寄与するための周波数であること、世界各国のうち100か国以上が利用する方針となったことから追加された補完的な周波数ということができるでしょう。

  • docomo(3440~3520MHz)
  • au(3520~3560MHz)
  • softbank(3400~3440MHz・3560~3660MHz)

事業者別の周波数対応状況まとめ

各周波数帯別の各事業者の対応状況を説明してきました。
手持ちもしくは購入予定のスマートフォンの対応周波数を確認するには前述の説明で足りると思いますが、現在契約中の事業者が保有している周波数帯を確認するには少し見難いため、事業者別のとりまとめも行っておきます。

docomo

docomo PREMIUM 4G

プラチナバンドを2種類カバーし、高速通信向けの高い周波数もカバーしているため、通信の安定と高速化を両立しているのは最大手ならではと言えるでしょう。
条件が整えば理論値で最大1.7Gbpsの受信速度を提供できる「PREMIUM 4G」はエリアの狭い5Gはしばらく不要と感じるかもしれません。
1.7GHz帯のみ東名阪エリア限定となるため、対象地域に入っていない場合は恩恵を受けることができないので注意が必要です。

  • 700MHz帯(728~738MHz・783~793MHz(Band28))
  • 800MHz帯(830~845MHz・875~890MHz(Band19))
  • 1.5GHz帯(1447.9~1462.9MHz・1495.9~1510.9MHz(Band21))
  • 1.7GHz帯(1765~1785MHz・1860~1880MHz(Band3※東名阪のみ))
  • 2.0GHz帯(1940~1960MHz・2130~2150MHz(Band1))
  • 3.5GHz帯(3440~3520MHz(Band42))

au

au 4G LTE

プラチナバンドを2種類カバーしており、傾向はdocomoとほとんどかわらないでしょう。
auもdocomoほどの速度は宣伝していませんが、1Gbps超を実現するキャリアアグリゲーションによる高速通信サービスを提供しているため、5Gへの乗り換えを急がない人にとって魅力的と言えるでしょう。

  • 700MHz帯(718~728MHz・773~783MHz(Band28))
  • 800MHz帯(815~830MHz・860~875MHz(Band18/26))
  • 1.5GHz帯(1437.9~1447.9MHz・1485.9~1495.9MHz(Band11))
  • 1.7GHz帯(1710~1730MHz・1805~1825MHz(Band3))
  • 2.0GHz帯(1710~1730MHz・1805~1825MHz(Band1))
  • 3.5GHz帯(3520~3560MHz(Band42))

softbank

Softbank 4G LTE

800MHz帯のプラチナバンドは保有していませんが、700MHz帯と900MHz帯のプラチナバンドを保有し、エリアの広さはdocomo・auと見劣りしないでしょう。
ただし、キャリアアグリゲーションにはdocomo・auほど積極的に取り組んでいないため、1Gbpsを超える通信速度を望む方は5Gサービスを検討する必要があります。

  • 700MHz帯(738~748MHz・793~803MHz(Band28))
  • 900MHz帯(905~915MHz・950~960MHz(Band8))
  • 1.5GHz帯(1427.9~1437.9MHz・1475.9~1485.9MHz(Band11))
  • 1.7GHz帯(1750~1765MHz・1845~1860MHz(Band3))
  • 2.0GHz帯(1960~1980MHz・2150~2170MHz(Band1))
  • 3.5GHz帯(3400~3440MHz・3560~3660MHz(Band42))

楽天モバイル

Rakuten UN-LIMIT」

最後発であり、自身で保有する周波数は1.7GHz帯のみエリア展開には大きな弱点を抱えているのが楽天モバイルです。
auから800MHz帯を借り受けることで日常的な使い勝手はそこまで無理を感じないかもしれません。
しかし、800MHz帯を借り続けることができる保証もなく、周波数が少ないため、キャリアアグリケーションのような高速化は難しい楽天モバイルを選ぶ場合は通信速度や通信エリア以外に目的を見つける必要があるでしょう。

  • 1.7GHz帯(1730~1750MHz・1825~1845MHz(Band3))
  • (800MHz帯(815~825MHz・860~870MHz(Band18※auローミング)))

まとめ:SIMフリースマーフォンの購入時には対応周波数を把握を

SIMフリースマホは必ずスペック表の通信方式を確認

新規参入したばかりの楽天モバイルを除き、docomo・au・softbankの3事業者がカバーしている周波数帯は似通っているものの、確認していくと少しずつ割り当てられている周波数の帯域番号が異なっていることがわかります。
契約している事業者からスマートフォンを購入する分にはあまり気にする必要はありませんが、ナンバーポータビリティによる乗り換えやSIMフリースマートフォンを購入する場合はスマートフォンと事業者の周波数対応状況があっているか確認するようにしましょう。


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