
Xiaomiの創業者兼CEOの雷軍氏は、Appleに対抗するために世界のスマートフォン市場のハイエンドセグメントに焦点を当てると表明しました。


製品と体験において、iPhoneに対して完全にベンチマークを行い、今後3年間で最大手のハイエンドブランドになります。と述べています。
「iPhone」を名指しで競合製品に指定したことに加え、雷軍氏のAppleとの競争を「生と死を賭けた戦い」と表現したことにXiaomiのハイエンド戦略の覚悟と本気が伝わってきます。

しかし、2021年第3四半期にはAppleが2位に浮上し、Xiaomiが3位に陥落。そして、2021年第4四半期は、AppleがSamsungを僅差で上回り、一位に返り咲いています。一方、Xiaomiは3位を維持。
iPhone 13シリーズの目覚ましい売れ行きでAppleは22%の世界シェアを獲得し、世界で販売されるスマートフォンの5台に1台はiPhoneという現状です。また、Xiaomiのホーム、中国市場でもAppleが6年ぶりに中国一のメーカーとなっています。

まずは、その手始めとして中国国内に既に存在する1万店舗に加え、今後3年間で2万店舗を新規でオープンさせるとしています。
さらに、今後5年間で研究開発に1,600億ドル(約18兆5,400億円)を投資することを明らかにしています。
どうやら、中国国内でのシェアを奪い返すことが優先のようで、中国市場での首位奪還を果たした後、本格的にハイエンドセグメントで世界市場にも打って出るようです。
日本市場に投入されているXiaomi製スマートフォンはいずれもミドルレンジ以下であり、ハイエンド機は1台もありません。
iPhoneのシェアが異常に高い日本市場ですが、是非、Xiaomiのハイエンド機を投入してほしいところです。