2021年第3四半期、世界のスマートフォン出荷台数でAppleが2位を奪還し、Xiaomiが3位に陥落したことが明らかになりました。
市場調査会社 Canalysは10月29日、2021年第3四半期における世界のスマートフォンの出荷台数に関する市場レポートを公開しました。
同レポートによると、2021年第3四半期(7~9月)のスマートフォン出荷台数は3億2550万台。世界的な半導体不足によって前年同期比で6%の減少となりました。
そして、メーカー別の出荷台数ではSamsungが6940万台で21%のシェアを獲得し1位、Appleは4920万台で15%のシェアを獲得し2位、Xiaomiが4400万台で14%のシェアを獲得し3位となっています。
2021年Q3出荷台数 (百万単位) | 2021年Q3 市場シェア | 2020年Q3出荷台数 (百万単位) | 2020年Q3 市場シェア | 前年同期比 | |
Samsung | 69.4 | 21% | 80.2 | 23% | -13% |
Apple | 49.2 | 15% | 43.2 | 12% | +14% |
Xiaomi | 44.0 | 14% | 47.1 | 14% | -7% |
OPPO | 36.7 | 11% | 31.1 | 9% | +18% |
vivo | 34.2 | 11% | 31.8 | 9% | +8% |
その他 | 91.9 | 28% | 114.6 | 33% | -20% |
合計 | 325.5 | 100% | 348.0 | 100% | -6% |
Xiaomiは、 2021年第2四半期の出荷台数でAppleを抜いたことを各SNSや発表会でアピールし、同年8月10日に開催された新製品発表会にて同社CEOの雷軍氏は「3年以内に世界1のスマートフォンメーカーになる」と高らかに宣言しています。
雷軍CEO自らが公の舞台で2024年以内にAppleだけでなくSamsungをも超えることを公約として掲げているだけに、その自信が伺え、Xiaomiファンの期待も集まっていました。
しかし、蓋を開けてみれば翌四半期でAppleに差を付けるどころか追い越されてしまう顛末に。
また、10月に最新のiPhone 13シリーズが発売されたことを鑑みると、第4四半期ではさらに差を付けられてしまうことが懸念されており、2021年の年間出荷台数ではXiaomiが3位に落ち着く可能性が高いと考えられます。
2024年までまだ時間はありますが、Xiaomiが世界1を達成するにはスマートフォン業界の絶対的王者であるSamsungを早くに射程圏内に捉える必要があり、Appleと2位の座を争っている時間の猶予はありません。
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