スマホやタブレットをWi-Fiルーターのように利用できるテザリングは、外出先のちょっとしたシーンなどでWi-Fi専用端末をネット接続するのに非常に便利です。
その利便性の高さからビジネス・プライベートを問わず利用する人は多いのですが、スマホやタブレットを安く利用できる格安SIMでは、テザリングは利用できるのか疑問に思っている人も少なくないと考えられます。
MVNOの中でも屈指の人気があり、第4の携帯キャリアとして新規参入が決まっている楽天モバイルではテザリングができるのか、できる場合利用料金はどうなのかなどの情報を紹介していきます。
楽天モバイルはテザリングができる!?
結論からいいますと、楽天モバイルの格安SIMは基本的にはテザリングができます。どのプランでも別途申し込みの必要などは不要で利用ができますし、オプション料なども一切不要です。
大手携帯キャリアのテザリングオプションと比較するとお得で利用しやすい点が魅力的ですね。
しかし一部のケースではテザリングができないので、申し込みの際にはやや注意が必要です。
楽天モバイルでテザリングができないケースとは?
楽天モバイルではキャリア版のiPhoneやSIMフリーのスマホなどでは問題なくテザリングができる一方で、以下のケースではテザリングが不可となっています。✗テザリングが不可のケース
・ドコモ製のAndroid端末
・iPhone/iPadをau回線のプランで利用する場合
ドコモから端末を流用して乗り換えようと考えている場合には特に注意が必要ですし、auモデルのiPhoneやiPadを流用して乗り換えようと考えている場合などには特に注意が必要と考えられます。
基本的には、
・ドコモ回線+iPhone/iPad
・ドコモ回線+SIMフリーAndroid端末
・au回線+SIMフリーAndroid端末
のような組み合わせであればテザリングは利用できますし、楽天モバイルでSIMと端末をセットで購入した場合には間違いなくテザリングが利用できます。
楽天スーパーセールやキャンペーンなどを利用すれば通話SIMとスマホがセットで安く購入できるので、確実にテザリングを利用したい場合には楽天モバイルでSIMと端末をセットで購入することをおすすめします。
楽天モバイルでテザリングを利用する際の注意点は?
楽天モバイルではiPhoneやSIMフリーのAndroidスマホなどで問題なくテザリングができますが、大手携帯キャリアにはない独自の注意点があります。筆者が実際に楽天モバイルの格安SIMでテザリングを利用して感じた注意点を紹介していきます。
ベーシックプランはテザリングには向かない
楽天モバイルには基本使用料が業界屈指の安さであるベーシックプランというプランがありますが、このプランはテザリングには向きません。ベーシックプランは料金が安い代わりに高速データ通信ができず、通信速度が最大で200kbpsとなっています。
200kbpsの速度でもLINEの無料通話などは問題なくできますが、テザリングで別の機器に接続した場合、接続された機器はさらに遅い速度で通信をすることとなるので、お世辞にも快適に通信ができるとは言えません。
実際に筆者はベーシックプランで契約しているスマホのBluetoothテザリングで、Wi-Fiモデルのタブレットを接続してみたのですが、遅すぎて使い物になりませんでした。
テザリングを使い場合には高速データ通信ができるプランを選ぶようにしましょう。
スーパーホーダイは利用時間に注意!
楽天モバイルでは高速データ通信量を使い切った後でも引き続き1Mbpsの速度で通信ができる「スーパーホーダイ」というプランがあるのですが、このプランでテザリングを利用する場合、利用時間に注意が必要です。スーパーホーダイの「1Mbps使い放題」には制限があり、12時~13時の時間帯と18時~19時の時間帯は通信速度が最大で300kbpsとなります。
ベーシックプランのケースと同様に、300kbpsの速度でのテザリングはお世辞にも快適とは言えないので、上記の時間帯にテザリングを利用する場合には要注意です。
au回線は速度制限に注意!
楽天モバイルのau回線プランでは、月間のデータ容量が残っていても、直近3日間のデータ消費量が6GBを超えると一時的に速度制限がかかります。さらに、速度制限がかかった状態で3日間のデータ消費量が366MBを超えた場合、追加で速度制限がかかり、最大通信速度が200kbpsよりも遅くなってしまいます。
テザリングを使いすぎると速度制限がかかり、極端に通信がしにくくなってしまう点に注意が必要です。
まとめ
楽天モバイルは無料でテザリングが利用できるので、お得度が高い格安SIMといえます。その一方でプランと端末の組み合わせ次第ではテザリングができないケースもあるので、契約前には「動作確認済み端末一覧」から自分の考えている組み合わせがテザリングに対応しているのかを確認しておくことが大切です。
またプランによってはテザリングが快適に利用できないケースもあるので、プラン選択も慎重に行いましょう。