この記事は、2020年10月4日に更新されました。
突然ですが、今この記事をお読みなっている、あなたに質問です。
キャリアから格安SIMに乗り換える時、あなたは何を気にしますか?
多くの方は、維持費や通信速度を気にするのではないでしょうか?
そう!格安SIMはキャリアよりも大幅に月額料金が安いのが強みですが、
その分通信速度は比較的遅めです。
残念ですが、これは紛れもない事実。
しかし、それぞれの格安SIMでも”程度”にはもちろん差があります。
今回検証するのは、OCNモバイルONEの通信速度。
OCNの回線速度は遅いと言われることもありますが、その真偽はいかに。
OCNモバイルONEを検討しているあなたには、必見の内容となっています!
それでは、行きましょう!
OCNモバイルONEなどの格安SIMは、時間帯によって通信速度が遅くなる
格安SIMの速度が遅くなるのには、大きな理由があります。それが、時間帯による回線の混雑です。
通信の帯域と格安SIMのユーザーを、
それぞれ道路の車線とクルマに例えて考えてみましょう。
上記の画像のように、
MNO(大手キャリア)は3車線の道路(通信帯域)をフル活用できる一方、
MVNO(格安SIM)は一部の道路しか借りられません。 ここでは、
MVNOが3車線のうち1車線しか借りられなかったと仮定しています。
そうすると、
MVNOの場合、多くの人(車)が利用するお昼休みや夜間の時間帯は道路が混みあい、通信速度が低下してしまいます。
さて、MVNOである格安SIMにおいて、1日の中で通勤時間帯やお昼、夕方は、
多くのユーザーが一斉にモバイルデータを使用するため回線が混雑し、
結果、通信速度が落ちます。
これは正直どの格安SIMでもある現象なので、仕方がありません。
しかし、これを逆手に取ると、
この時間帯の通信速度の落ち具合を見れば、その格安SIMの質を測ることができます。
実際にどれくらい実際に遅くなってしまうのか。
OCNモバイルONEの速度は、他の格安SIMと比べてどうなのか。
気になりますよね?
そういうわけで、今回は、OCNモバイルONEのdocomo回線を使って、
平日の早朝とお昼、夕方、そして深夜に速度を測定してみました!
OCNモバイルONEの速度測定方法
計測した時間帯は、
・06:00
・12:30
・14:00
・18:00
・24:00
の5つ。
ネットワークが混み合う時間帯「朝・昼・夕方・夜間」を選びました。
通信速度の比較のために、
・docomoキャリア回線
・LINEモバイル docomo回線
・楽天モバイル(MVNO) docomo回線
の通信速度も、同時に計測しました。
これによって、時間帯ごとの各SIMとの速度差がわかるようになっています。
そして、測定では、1つのSIMについて、各時間帯で3回ずつ、測定を行いました。
そのため、表に記載された数値は、3回の測定の平均値になっています。
なお、通信速度は通信環境や地域によって差が出ます。
ですので、格安SIMを選ぶ際の、あくまで参考程度にしてもらえればと思います。
OCNモバイルONEの通信速度を調査!
早朝(6:00)
まずは、早朝の午前6:00。6時は通勤時間帯よりも早い時間ですね。
朝食や出勤、登校の準備をしている忙しい時間帯なので、スマホを利用する人も少ないでしょう。
その予想通り、どの回線も、速度はかなり出ていました。
通信事業者 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) |
docomo | 62.3 | 75.8 |
OCNモバイルONE | 22.5 (2位) | 3.50 (4位) |
LINEモバイル | 20.3 | 4.50 |
楽天モバイル | 3.39 | 5.97 |
しかし、上りが遅めなのが気になりますね。
昼(12:30)
学校や会社の昼休みに、ランチをしながらスマホを利用している人は多いですね。多くの人が回線を利用する昼時は、回線速度は落ちてしまいます。
大手キャリアから回線を借りている格安SIMは、それが顕著です。
OCNモバイルONEも例外ではなく、お昼の時間帯は速度が落ちます。
ニュースなどのサイトを見ている分には、ページが切り替わる際の間がちょっと長いかなって感じる程度ですが、
動画を見ていると動きが止まったりして、明らかに速度が落ちているのを実感してしまいます。
通信事業者 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) |
docomo | 29.0 | 22.3 |
OCNモバイルONE | 0.35 (2位) | 22.4 (1位) |
LINEモバイル | 0.22 | 12.2 |
楽天モバイル | 0.14 | 0.54 |
十分な速度がでていて、動画を見るのも快適でした。
高い通信費払っているだけのことはあります。
速度測定の数値からも分かる通り、
格安SIMの中では、OCNの速度は比較的、安定していました。
下りの速度が0.35Mbpsであるので、
動画を見るには厳しさを感じますが、webを見るにはギリギリ問題ないくらいの速度です。
LINEモバイルと楽天モバイルは、LINE等SMSのやり取りをするには問題ないですが、サイトを見る時でもなかなかページが切り替わらず、イライラします。
お昼の速度低下は、格安SIMを利用するには、避けることが出来ません。
正直、諦めて我慢しつつ利用するしかないです。
この日の上りの速度はなぜか絶好調で、1位になっています。
ファイルや動画のアップロードをするには、かなり快適な速度でしょう(する人がいるのかはわかりませんが)。
日中(14:00)
先ほどの昼の時間帯はdocomoの圧勝でしたが、比較的スマホを使う人が少なくなる日中なら、格安SIMでも快適に使えるのでしょうか?
同じように速度を測定してみました。
時間は14:00。
多くの学生や会社員は会社や学校にいるので、スマホを利用するユーザーは減りますよね。
通信事業者 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) |
docomo | 101.3 | 8.77 |
OCNモバイルONE | 3.33 (2位) | 8.50 (2位) |
LINEモバイル | 0.71 | 3.99 |
楽天モバイル | 1.39 | 1.96 |
しかし格安SIMの中では、OCNモバイルONEが圧倒的。
下りは3Mbpsが確保されているので、動画も快適に視聴することができます。ブラウジングも、もちろんサクサク。
上りも十分な速度が出ているので、安心です。
夕方(18:00)
昼時と同様、速度が落ちるのが夕方の時間帯。夕方から夜にかけて、帰宅する電車の中等でスマホを使う人々が増えるので、回線が混雑して速度は落ちやすいです。
帰宅ラッシュの始まる平日の夕方18:00に、全ての回線を同時に、速度測定してみました。
通信事業者 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) |
docomo | 16.4 | 8.29 |
OCNモバイルONE | 0.96 (2位) | 5.08 (2位) |
LINEモバイル | 0.46 | 4.65 |
楽天モバイル | 0.26 | 2.40 |
やはり、格安SIMはどの回線も1Mbpsを下回りました。この速度だと動画を見るには辛いですね。
深夜(24:00)
最後に、日付が変わる0:00の測定。寝る前に布団に潜り込んでから、スマホ使う人は多いので、速度は落ち込むのかも、と考えましたが、しっかり速度は出てました。
家に帰ると、自宅のWi-Fiに繋ぐ人が多いからでしょうね。
格安SIMでも、お昼にこれくらいの速度が出てくれるといいのですが、、、
通信事業者 | 下り(Mbps) | 上り(Mbps) |
docomo | 61.6 | 78.4 |
OCNモバイルONE | 19.4 (2位) | 3.11 (2位) |
LINEモバイル | 9.47 | 1.10 |
楽天モバイル | 2.20 | 2.92 |
まとめ:OCNモバイルONEは、格安SIMでは高速
格安SIMの中ではなかなか高速です。
あ、もちろん「格安SIMの中では」、ですよ?
正直、docomoの回線と比べると、足元にも及びません。
先述の数値のような高速な通信を得たい方は、大人しくキャリアの回線を選ぶことを、強くお勧めします。
時間 | 0:00 | 6:00 | 12:30 | 14:00 | 18:00 |
OCNモバイルONEの速度(Mbps) | 19.4 | 22.5 | 0.35 | 3.33 | 0.96 |
今回の速度測定では、他社の格安SIMとしてLINEモバイルと楽天モバイルのdocomo回線を用意して、比較しました。
その結果、どの時間帯でも、OCNモバイルONEが最速だということがわかりました。
さらに、詳しく見ると、OCNモバイルONEは混雑が少ない時間に、他社よりもより高速であることがわかります。
日中や深夜がいい例です。
14時ごろは他社の3倍程度の速度が出ましたし、深夜は格安SIMで唯一、2桁Mbpsの速度を出しました。
よって、どんな格安SIMでも総じて遅くなる昼や夕方を除けば、OCNモバイルONEの通信速度は速い、ということになります。
docomo系の格安SIMを検討のあなたには、是非オススメ!
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