格安SIMの場合、大手キャリアに比べて端末が故障した時のサービスが弱いというイメージがあります。
確かに各地にショップがあり、対面で修理受付を行っている大手キャリアと比較した場合にネットを主な販売経路としている格安SIMの場合は、あまり保証サービスを充実できていないようです。
月々のスマホ代を抑えたいけど、保証サービスがしっかりしていないのは不安という気持ちもあるでしょう。
そんな中でも老舗格安SIMのIIJmioではセットで購入する端末だけでなく、手持ちの端末の補償もしてくれる2種類の端末補償サービスを展開しています。
この記事では、その2種類のサービスの概要、利用の仕方や注意点などを詳しく解説していきたいと思います。
IIJmioの端末補償は2種類!
IIJmioの端末補償サービスは下記の2つが用意されています。- 端末補償オプション
- つながる端末保証
次は、この2つのサービスの対象について解説していきましょう。
端末補償オプション
端末補償オプションはIIJmioでセット購入したスマホ用のサービスとなります。IIJmio申し込み時にセット購入した端末が故障した際に、同じ機種、同じカラーの端末と交換してくれるサービスです。
最短翌日配送で土日祝日も受け付けてくれます。
このサービスは交換のみで修理の取り扱いはありません。
つながる端末保証
つながる端末保証は手持ちのスマホをそのまま活かしてIIJmioを利用する場合のサービスです。IIJmioのSIMカードのみの契約でスマホは既に手持ちのものを利用するという場合に受けられるサービスです。
端末補償オプションとの違いは、交換だけでなく修理も選べるところです。
SIMフリーの端末や、大手キャリアのスマホ、iPhoneも対象となっています。
なお、つながる補償端末はセット購入した端末にオプションとして加えることも可能となっています。
次の章では端末補償オプションとつながる端末保証についてそれぞれ解説していきます。
端末補償オプション
端末補償オプションは前述の通り、IIJmioでセット購入したスマホが故障した場合に同一機種に交換してくれるオプションサービスとなります。端末補償オプションの補償内容
端末補償オプションの補償内容は下記の3つとなります。なお、盗難や紛失は補償の対象外となっています。
- 画面割れ
- 水濡れ
- 全損・部分破損
端末補償オプションの利用料金
端末補償オプションの月額利用料金と対象の端末は下表の通りです。月額費用 | 対象端末 |
380円(税抜) | moto g8 power / moto g8 / moto g8 plus / arrows M05 / ZenFone Max (M2) (64GBモデル) / AQUOS sense3 SH-M12 / A5 2020 / Reno A / moto g7 plus / moto g7 / moto g7 power / MediaPad M5 Lite 8 / P30 lite / ZenFone Max Pro (M2) / ZenFone Max (M2) / nova lite 3 / AQUOS sense2 SH-M08 / AX7 / MediaPad M5 Lite / MediaPad T5 / ZenFone Max (M1) / R15 Neo (4GB) / R15 Neo (3GB) / HTC U11 life / AQUOS sense plus SH-M07 / P20 lite / Moto G6 Plus / Moto G6 / Moto E5 / Lenovo TAB4 8 / ZenFone 5Q / ZenFone Max Plus (M1) / nova lite 2 / P8 lite / ZenFone 2 Laser / arrows M02 / GR5 / ZenFone Max / ZenFone Go / P9 lite / arrows M03 / ZenFone 3 / IDOL 4 / SHINE LITE / ZenFone 3 Laser / ZenFone 3 Max / SH-N01 / SH-M04-A / nova / nova lite / VAIO Phone A / Moto G5 Plus / Blade V8 / P10 lite / ZenFone Live / arrows M04 / Moto G5s Plus / Moto G5s / SH-M05 / ZenFone 4 Selfie / ZenFone 4 Max / MediaPad M3 Lite 10 / ZenPad 10 / ZenPad 3 8.0 / novas Home+CA FREE / Si-L10 / Aterm MR04LN & HUAWEI MediaPad T1 7.0セット / Aterm MR04LN / Aterm MR05LN / Aterm HT100LN SW |
500円(税抜) | Mi Note 10 / AQUOS zero2 SH-M13 / AQUOS sense3 plus SH-M11 / ZenFone Max Pro (M2) (6GBモデル) / ROG Phone Ⅱ / nova 5T / Xperia Ace / ZenFone 6 / Reno 10x Zoom / P30 / AQUOS zero SH-M10 / Xperia XZ Premium / AQUOS R2 compact SH-M09 / R17 Pro / Mate 20 Pro / MediaPad M5 / ROG Phone / Find X / nova 3 / moto z3 play / Essential Phone PH-1 / R15 Pro / HTC U12+ / HTC U11 /ZenFone 5Z / P20 / ZenFone 5 / DURA FORCE PRO / CAT S41 / AQUOS R compact SH-M06 / P10 Plus / P10 / ZenFone Zoom S / Moto Z2 Play / ZenFone 4 Selfie Pro / ZenFone 4 / honor 9 / ZenFone 4 Pro / Moto X4 / ZenFone 4 カスタマイズモデル / Mate 10 Pro / CAT S60 / YOGA BOOK |
いずれも、受付完了後に同一機種、同一カラーの端末と交換になります。
1回目 | 5,000円(税抜) |
2回目 | 8,000円(税抜) |
端末交換までの流れ
端末補償オプションを使って端末を交換するまでの流れは以下のようになります。- 電話でIIJmio端末補償受付センターに連絡します
- 旧端末のバックアップを取り、データを消去します
- 通常2日以内に交換端末が届くので受け取ります
- 交換端末を受け取る際に、旧端末(故障した端末)を配達ドライバーに引き渡します
IIJmio端末補償受付センターの電話番号は「端末補償ご利用のご案内」に記載されています。
なお、その際に、以下の3つを聞かれるのであらかじめ控えておくと便利です。
- 「mts」から始まるサービスコード(マイページから確認可能)
- IIJmioに登録の電話番号
- 端末のIMEI(マイページから確認可能)
端末補償オプションの注意点
端末補償オプションを利用する際は下記の点に注意が必要です。端末補償オプションを申し込めるのはIIJmio申し込み時のみ
端末補償オプションの申し込みができるのはIIJmioを新規申し込みする場合のみです。IIJmioを契約した後に追加で申し込むことはできません。一度端末補償オプションを解約し、後から再加入することも不可能です。
IIJmioを申し込む際は端末補償オプションを利用するかどうか、よく検討しましょう。
旧端末を14日以内に返却しない場合、40,000円の端末保守調停金を請求される
端末補償オプションでは新しい端末が届いた時に旧端末を引き渡すのが基本となっています。もちろん、バックアップができていないなど事情がある場合は後から旧端末を送ることも可能ですが、新しい端末の受け取り日より14日以内に返却をしないと40,000円の端末保守調停金を請求されてしまいます。
新しい端末を受け取った後は、早急に旧端末を返却するようにしたいですね。
1年間はメーカー保証が適用される可能性がある
端末補償オプションに加入している場合であっても、1年以内の自然故障の場合はメーカー保証が適用される場合があります。その場合は自分でメーカーに直接問い合わせる必要がでてきます。
メーカー保証は購入者が加入しなくても自動的に製造メーカーが保証を行なってくれるサービスで、月額料金などもかかりません。
メーカー保証の有効期限が1年間となっているので、端末補償オプションに加入していても、場合によってはメーカー保証が優先されます。つまり1年間は端末補償オプションを利用するケースは少ないということになります。
つながる端末保証
「つながる端末保証」は、お手持ちのスマホが故障した際に修理、または交換してくれるオプションサービスです。つながる端末保証の補償内容
つながる端末保証の補償内容はいかの3つです。盗難、紛失や改造による故障は対象外なので注意しましょう。
- 画面割れ
- 水濡れ
- 全損・部分破損
繋がる端末補償の利用料金
月額利用料金は端末の種類を問わず500円です。1年に2回まで利用可能でその際の修理、交換代金は下表の通りです。
Android端末およびWindows端末は状態に応じて修理または交換のどちらかが適用となります。
iOS端末およびモバイルルータの場合は修理のみで、交換は受け付けませんので注意が必要です。
補償内容 | 代金 |
修理 | 0円 |
交換1回目 | 4,000円 |
交換2回目 | 8,000円 |
修理の流れ
つながる端末保証オプションを利用して修理、または交換を行う流れは以下の通りです。- 電話で修理受付センターに連絡します
- 故障した端末と修理同意書を送付します
- 修理受付センターで確認後、修理または交換が行われます
電話番号は会員専用ページに掲載されています。電話で受け付けが終わったら、下記の通り端末を送付する準備をしましょう。
- 故障した端末のバックアップとデータ消去を行います
- SIMカード、microSDカードは抜いておきます
- 修理同意書のダウンロードして印刷および記入します
- iPhoneの場合は「iPhoneを探す」機能をオフにします
修理同意書がないと受け付けてくれませんので必ず同封してください。
端末が修理受付センターに届いた後に故障状況によって修理、もしくは交換が行われます。
つながる端末保障の注意点
つながる端末保証を利用する場合は下記の点に注意しましょう。申し込みができるのはIIJmio申し込み時のみ
つながる端末保証を申し込みできるのはIIJmioを申し込む時のみです。後からつながる端末保証だけを追加することはできません。
途中で解約し、再加入することもできませんのでIIJmio申し込みの際によく検討しましょう。
修理費が50,000円を超える場合は差額を請求される
つながる端末保証の修理代金は0円ですが、50,000円の保証上限金額が設定されています。つまり修理代金が50,000円以上となった場合は差額が請求されることになるので注意しましょう。
専用WEBページでIMEIを登録しておく必要がある
つながる端末保証は申し込みの後にIMEIを登録する必要があります。IMEIとは「端末識別番号」のことでこのIMEIを登録していないと、つながる端末保証を申し込んでも保証を受けることができなくなってしまいます。
つながる端末保証を申し込んだら必ずIMEIを登録しておきましょう。
IMEIの登録方法はこちらに記載されています。
まとめ:IIJmioの端末補償は加入すべきか?
いかがでしたか?本記事ではIIJmioの端末保証サービスである「端末補償オプション」と「つながる端末保証」について解説してきました。格安SIMサービスと言っても、その保証内容はとても充実していることがお分かりいただけたと思います。
それでは、この端末保証サービスに加入すべきかどうかということですが、これは端末によって変わってくると思います。
どちらのサービスも少ない金額ですが月額料金がかかります。
価格の安い端末なら買い替えてしまったほうが安いという場合もあります。
一方で価格の高い端末が安く交換できるというメリットも大きいですね。
具体的には3~4万円以上の端末であれば加入するメリットがありそうです。
また防塵・防水機能のついている端末なら故障する可能性は低いので加入するメリットはあまり大きくありません。
もう一つは端末の使い方によるといえるでしょう。
過去に何度も水没や画面割れなど故障させた経験がある人は、このような保証オプションに加入することがリスク軽減につながりますが、故障させたことがないような使い方をしている人であれば、このようなオプションは不要でしょう。