![](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_00.jpg)
通信料金を安く抑えている格安SIM事業者では、料金を安くするため
大手事業者より料金プランのデータ通信量を抑えめにすることが多くなっています。
しかし、
それでは動画サービスや音楽配信、各種ゲームアプリなどのコンテンツを
十分に楽しむことができなくなってしまうため、
料金を抑えつつ特定のサービスのみ「データ通信量をカウントしない」
という「カウントフリーサービス」を導入する事業者が増えています。
今回は、
この「カウントフリーサービス」を提供する格安SIM事業者の中でも
「動画系サービス」への対応が非常に「熱い」BIGLOBEモバイルの
「エンタメフリーオプション」について、
他の格安SIM事業者の提供するカウントフリーサービスとの違いも含めて
徹底解説していきます。
目次
BIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションを3行でまとめると、、、
- 動画サービスへのカウントフリー対応が非常に手厚い
- 動画のみに留まらず、音楽配信、電子書籍配信とエンタメ要素が充実
- スマホでの利用を前提としているため、タブレットの大画面には向かない点は注意
BIGLOBEモバイルは格安SIM事業者の中でもオプションサービスが豊富
![BIGLOBEモバイルはオプションメニューが豊富](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_01.jpg)
BIGLOBEモバイルは、
docomoとauのネットワークをレンタルして事業を行っている
格安SIM事業者で、シンプルで割安な料金体系に加えて
今回紹介する「エンタメフリーオプション」をはじめとした
豊富なオプションメニューを利用することで
大手事業者並み、場合によってはそれ以上に
充実したサービスを受けることも可能な格安SIMサービスを提供しています。
さすがにすべてのオプションを付けてしまうと
せっかくの割安な料金がオプション料金の積み重ねによって
メリットが薄くなってしまいますが、
必要なサービスを見極めて組み合わせることで
料金の安さと充実したサービスといった両立が難しい要素を
実現できる可能性がある格安SIM事業者と言えるでしょう。
エンタメフリーオプションとは
![カウントフリーは通信量がノーカウント](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_02.jpg)
特定のアプリによるデータ通信を料金カウントしないサービスを
「カウントフリーサービス」といいます。
「エンタメフリーオプション」は、この「カウントフリーサービス」の1つで
対象となっているサービスをどれだけ利用しても、通信量は一切カウントされません。
「エンタメフリーオプション」は、
その対象となるサービスが全22種類と非常に多くなっています。
しかも、
その大半が「動画配信」「音楽配信」「電子書籍配信」といった
エンタメ系サービスに偏った構成になっています。
まさしくオプション名を表しているサービスとなっているわけですが
動画コンテンツを主としたエンタメ系サービスを楽しむためには
最適なカウントフリーサービスとなっています。
エンタメフリーオプションのオプション料金
![エンタメフリーオプションの料金体系](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_03.jpg)
エンタメフリーオプションは、有料のオプションサービスとなっているため、
利用するためには申し込みと毎月オプション料金が発生します。
契約を音声通話SIMとデータSIMのどちらで行っているかで料金が異なり、
音声通話SIMの場合は月額「480円」、
データSIMの場合は月額「980円」がオプション料金として発生します。
さらに、
音声通話SIMの場合は「3GB以上のプラン」で契約している必要があります。
つまり、エンタメフリーオプションのみ利用し、
1GBプランで済ませようというわけにはいかないようになっています。
といっても、
1GBプランと3GBプランの料金差は200円となっているため、
あえて1GBプランを選択する方は少ないでしょう。
エンタメフリーオプションの対象サービス
![エンタメフリーオプションの対象サービスは全22種類](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_04.jpg)
では、どういったサービスがエンタメフリーオプションの対象になっているのか
2020年8月時点で対象となっている22サービスの内訳を紹介します。
<動画系サービス>
- YouTube
- ABEMA
- U-NEXT
<音楽配信系サービス>
- Google Play Music
- YouTube Music
- Apple Music
- Spotify
- AWA
- Amazon Music
- LINE MUSIC
- radiko
- らじる★らじる
- dヒッツ
- RecMusic
- 楽天ミュージック
<電子書籍配信系サービス>
- dマガジン
- dブック
- 楽天マガジン
- 楽天Kobo
<その他のアプリサービス>
- Facebook Messenger
- au PAY マーケット
エンタメフリーオプション利用時の注意事項
ジャンルの偏りが非常に強い構成になっていますが、
非常に多くのサービスが対象になっているエンタメフリーオプションですが、
利用する際に知っておくべき注意点がいくつかあります。
知らずに利用した場合に、データ通信が「カウントフリー」にならずに
「ギガが消費」されてしまう事態となる可能性もありますので注意してください。
対象サービスであればすべての機能が常時カウントフリーになるわけではない
![カウントフリーとならない操作もあるため注意](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_05.jpg)
エンタメフリーオプションの対象サービスを利用する際、
「すべての機能」がカウントフリーになるわけではない点は非常に重要です。
この点を正しく理解せずに、例えばYouTubeの利用で
大量の動画コンテンツをアップロードした場合、
アップロードしたコンテンツのデータ通信量はすべてデータ通信を消費してしまいます。
考え方としては、
エンタメフリーオプションでは、コンテンツを提供する側ではなく
コンテンツを利用する側が、配信サービスをデータ通信量を気にせずに
楽しめるように設計しているようです。
また、
音楽配信をメインとしているサービスで動画サービスを視聴する等、
エンタメフリーオプションが対象のサービスの利用の
主目的としているサービス以外の利用も「カウントフリーの対象外」
となっていると考えられます。
コンテンツサービス | カウントフリーの対象外となる通信 |
YouTube | 動画、音楽等のコンテンツのアップロード行為 |
U-NEXT | コンテンツのダウンロード機能 |
Apple Music | ビデオの再生 |
Spotify | ポッドキャストに係る通信 |
Amazon Music | ブラウザ上でのコンテンツ再生操作 |
LINE MUSIC | コンテンツのダウンロード機能と動画再生 |
dヒッツ | dミュージックで購入した楽曲のダウンロード |
RecMusic | 動画の再生 |
Facebook Messenger | ビデオ通話、 第三者が提供しているGIFやゲームなどのコンテンツ |
au PAY マーケット | 動画再生、特設ページの閲覧、購入手続き、 アカウント管理、レビュー投稿、関連サービスの利用 |
スマホ向けに画質は標準以下を想定しており、速度面での不利は発生する
![エンタメフリーオプションの推奨設定](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_06.jpg)
エンタメフリーオプションは、
スマートフォン向けのサービスとして提供されているため、
タブレットなどの大画面で高画質の動画コンテンツを楽しむためには作成されていません。
高画質の動画コンテンツを多くのユーザーが利用した場合に
ネットワークにかかる負荷も大きくなってしまうことから、
エンタメフリーオプションで利用できる通信速度も抑えられたものとなります。
また、「8~9時」、「12~13時」、「18~20時」といった
多くの利用者が集中しやすい時間帯は、ネットワークの混雑が発生することで
コンテンツの表示に時間がかかる場合があることも意識しておく必要があるでしょう。
そのため、
これまでdocomoなどの大手事業者で高画質の動画を楽しんでいた方が
エンタメフリーオプションを利用した場合、
画質や速度面で不満を感じる可能性があります。
仮に無理に画質や音質を高品質な設定に変更した場合、
再生速度が間に合わず不満を感じてしまうか、
カウントフリーの対象外としてデータ通信量を消費される可能性があります。
一定の画質、通信速度に抑えられてしまうものの
どれだけコンテンツを楽しんでもデータ通信量を一切消費せずに
料金や残データ量を気にせずに楽しむことができるサービスとして扱う必要があります。
コンテンツサービス | 推奨される画質・音質の設定内容 |
YouTube | [画質 自動設定] (視聴可能な画質: 360p以下) |
U-NEXT | [画質 最低画質] |
ABEMA | [画質設定 最低]以下 |
Google Play Music | [ストリーミングの質:標準]以下 |
YouTube Music | [モバイルネットワーク使用時の音質 標準]以下 |
Spotify | [音質 標準音質]以下 |
AWA | [ストリーミング音質 Normal]以下 |
Amazon Music | [ストリーミング音質 低]以下 |
テザリングでの使用も可能。ただし、複数同時利用はカウントフリー対象外に
![テザリングでもエンタメフリーは利用可能](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_07.jpg)
エンタメフリーオプションのようなカウントフリーサービスは、
スマートフォン向けのサービスとして提供されているため、
契約しているスマートフォンで利用することが前提となります。
そのため、テザリング機能を利用し、他の端末から動画を楽しもうとすると
カウントフリーの対象外になってしまうのでは?と思う方もいるでしょう。
しかし、
エンタメフリーオプションは、契約しているスマートフォン以外の動画視聴、
つまりテザリングによる視聴でも適用されるサービスになっています。
スマートフォン向けのサービスであるため、
タブレットなどの大画面で利用するには適しているとは言えませんが、
テザリングによってカウントフリーの対象外になることはありませんので
安心して利用することができます。
ただし、テザリングを利用して
複数の端末、複数のアプリで同時にカウントフリーの動画視聴などを行うと
データ通信量を消費してしまい、エンタメフリーオプションの適用外になる場合があります。
テザリングがOKだからといって無制限ではなく、
使用方法には一定の制限があることは知っておく必要があります。
他の格安SIM事業者のカウントフリーサービスとの比較
BIGLOBEモバイル以外の格安SIM事業者も同じように
カウントフリーサービスを提供している事業者があります。
それら他の格安SIM事業者が提供するカウントフリーサービスと
エンタメフリーオプションの違いを見てみましょう。
LINEモバイルのデータフリーサービス
![LINEモバイルのカウントフリーサービスはSNSに強い](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_08.jpg)
LINEモバイルのカウントフリーサービスは、
LINEアプリを主としたSNS系サービスへのカウントフリーサービスに力を入れています。
カウントフリーサービスは3種類に分かれており
LINEのみをカウントフリーとする「LINEデータフリー」が無料、
LINEに加えてTwitter、FacebookといったSNSアプリのデータ通信のみ
カウントフリーとする「SNSデータフリー」が月額「280円」、
SNSアプリに加えて、LINE MUSIC、Spotify、AWAの音楽配信アプリの
データ通信をカウントフリーとする「SNS音楽データフリー」が月額「480円」で提供されています。
SNSアプリのデータ通信が無料になる点は、
エンタメフリーオプションにない魅力となりますが、
音楽配信アプリのカウントフリー対象はBIGLOBEモバイルの方が充実しています。
また、動画サービスに対するカウントフリーがLINEモバイルには一切ないのもBIGLOBEモバイルの方が優れていると言えるでしょう。
LinksMateのカウントフリーオプション
![LinksMateのカウントフリーサービスはゲームに強い](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_09.jpg)
LinksMateのカウントフリーサービスは、
ゲームアプリにかなり偏った構成になっており、
ゲームアプリのヘビーユーザーにはかなり魅力的なサービスになっています。
カウントフリーオプションは月額「500円」で提供されており、
LinksMateのカウントフリーサービスのホームページで
対象アプリとして紹介されているゲームアプリと
一部の動画、音楽配信コンテンツが対象となっています。
動画サービスでは、「U-NEXT」と「ABEMA」が対象となっている点が
BIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションと同様ですが、
YouTubeが対象となっていない点はBIGLOBEモバイルの方が優位な点と言えるでしょう。
音楽配信系サービスでは、AWAが対象となっていますが、
エンタメフリーオプションの方が対応サービスが多くなっているため、
音楽配信サービスの対応状況でもBIGLOBEモバイルの方が充実していると言えるでしょう。
LinksMateのカウントフリーサービスの方が
BIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションより優れている点は
ゲームアプリの対応状況の豊富さにあるため、
動画配信や音楽配信の充実度とゲームアプリの充実度の
どちらを優先するかで決まるでしょう。
まとめ:格安SIMで動画系サービスを目一杯楽しみたい方はBIGLOBEモバイルが最適
![エンタメフリーで動画サービスのギガ消費を0にしよう](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/09/biglobe_cntfree_10.jpg)
BIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションは、
オプション名の名前通り、動画系サービスや音楽配信・電子書籍配信といった
エンタメ機能に特化したカウントフリーサービスということがわかっていただけたでしょう。
対応サービスが非常に多く、充実したオプションしたサービスとはいえ
他の格安SIM事業者のカウントフリーサービスと比較した場合、
LINEモバイルのデータフリーであればSNS系サービス、
LinksMateのカウントフリーであればゲームアプリへの対応で
BIGLOBEモバイルが負けている点ももちろんあります。
特にLinksMateのカウントフリーサービスの充実度は、
方向性こそ違うもののBIGLOBEモバイルと同じように多数のサービスに
対応しており、ゲームも楽しみたい方には悩ましい選択肢となるでしょう。
しかし、エンタメ機能、特に動画コンテンツを楽しむことにかけては
BIGLOBEモバイルの充実度に勝てるカウントフリーサービスがないことも事実と言えます。
そのため、
動画系サービスや音楽配信、電子書籍配信を目一杯を楽しみたい方には
BIGLOBEモバイルが最適と自信を持っておすすめできます。
料金を抑えつつ、動画もデータ通信量を気にせずに目一杯楽しみたい方、
特にYouTubeのヘビーユーザーの方にとっては唯一の選択肢となるため
BIGLOBEモバイルを活用して動画コンテンツを心行くまで楽しんでください。