中国 ZTEは9月1日、ミドルレンジスマートフォン「ZTE Axon 20」を正式発表しました。
目次
ZTE Axon 20を3行でまとめると、、、
- 世界初の画面下インカメラを搭載
- ハイエンドではなくミドルレンジのSnapdragon 765Gを搭載
- 6.92インチ 有機ELの大画面フルスクリーンディスプレイを搭載
ZTE Axon 20のファーストインプレッション
ZTE Axon 20の基本情報:スペック
スペック表はこちらをご覧ください。 スペックの見方、判断基準についてはこちら対応バンドについてはこちら
充電規格についてはこちら
ZTE Axon 20の性能
世界初の画面下インカメラを搭載
ZTE Axon 20の最大の特徴は、インカメラを画面下に搭載している点です。これまでXiaomiやOPPOなどのメーカーが研究開発を進めていましたが、商用化し市場に投入したのはZTEが世界で初めてになります。
同社によると、超高透過率の新たな素材をOLEDパネルの上に搭載
詳細な技術の説明は省いたものの、超高透過率のパネル、特別なOLEDパネル、特別なピクセル配置を組み合わせることで画面下インカメラを実現したとのことです。
6.92インチの大画面 有機ELディスプレイを搭載
同社は、画面下インカメラによって実現した、ノッチもパンチホールもないフルスクリーンディスプレイのメリットを最大限に享受すべくディスプレイにも力を入れています。ZTE Axon 20は、アスペクト比20.5:9の6.92インチの有機ELディスプレイを搭載。
6.92インチの大画面かつフルスクリーンで高い没入感を与えることでより豊かなユーザー体験を与えるとしています。
ちなみに、SamsungのGalaxy Note 20 Ultraが6.9インチですので、それをも超えるディスプレイサイズとなっています。
10bit、10億7千万色の色表現
画面の大きさでなく、ディスプレイの質にも拘りが。ZTE Axon 20の有機ELディスプレイは10bit、10億7千万色もの色表現に対応しています。
他のスマートフォンでは表現することのできない、細かな色表現も鮮明に描画することができるのが、10bitの強みです。
一般的なカラーディスプレイの場合、24bitが標準的で、RGBカラー各8Bit(計24bit)によって約1677万色を表現しています。
人が認識できるカラーが約1,000万色であることから、この24bit、1677万色がフルカラーと定義されています。
リフレッシュレートは90Hz、タッチサンプリングレートは240Hzに対応
また、ZTE Axon 20はミドルレンジながらも90Hzのリフレッシュレート、240Hzのタッチサンプリングレートに対応。ミドルレンジ帯のスマートフォンでありながら、ここまでディスプレイに力を入れていることからZTEがフルスクリーンディスプレイによって得られる映像体験に重きをおいているのが伺えます。
Snapdragon 765Gを搭載
ZTE Axon 20は、Qualcommのミドルレンジ最上位SoC Snapdragon 765Gを搭載しています。5G通信に対応したSoCで、Antutuスコアは約30万点です。
6400万画素を含むクアッドカメラを搭載
ZTE Axon 20のカメラ構成は6400万画素のメイン、800万画素の超広角、200万画素のマクロ、200万画素の深度カメラのクアッドカメラとなっています。静止画では120度の超広角撮影から4cmの被写体距離でのマクロ撮影、夜景撮影などに対応。
動画では4K60fps撮影や簡易的なVlog撮影機能や、インカメラとリアカメラでの同時撮影、簡易的な動画編集機能に対応。
また、動画内での人の音声をAIで判断し、自動で字幕を生成する機能まで備わっています。
4220mAh、30W急速充電のバッテリー
ZTE Axon 20は、4220mAhのバッテリー容量を搭載し、30Wの急速充電に対応。QualcommのQuick Charge 4.0をサポートし、30分で約60%の充電が可能です。
まとめ:ZTE Axon 20の総評
ZTE Axon 20は、パープル、オレンジ、ライトブルー、ブラックの4色展開。価格は6GB+128GBが2198元(約34,100円)、8GB+128Gが2498元(約38,700円)、8G+256Gが2798元(約43,400円)です。
ディスプレイ性能も高く、Snapdragon 765G搭載のミドルレンジ最上位機種、これに加えて世界初の画面下インカメラという最新技術を堪能できるなら安価と言えるのではないでしょうか。