SHARP(シャープ)がスタンダードスマートフォン「AQUOS sense」シリーズの新モデル「AQUOS sense6s」をauとUQ mobileから4月28日に発売します。
機種名が示す通り昨年11月に発売された「AQUOS sense6」の後継モデルでモデルナンバーが「7」にあがらず「s」が付与されたマイナーチェンジモデルとなります。
ディスプレイ、本体サイズは「AQUOS sense6」と全く同じでカメラのレンズ数、画素数も全く同じ構成となっています。
カラーバリエーションも同じため「AQUOS sense6」と「AQUOS sense6s」を並べてシャッフルしたらSHARPの方でも判別付かないのではないでしょうか。
両者の差異はどこにあるのかと聞かれれば、SoCが「Snapdragon 690」から「Snapdragon 695」に更新されており、SHARPによるとCPU性能が「約12%向上」、GPU性能が「約35%向上」したとのことです。
あとはバッテリー容量は変わっていないもののSoCの更新により省電力性能も改善されたのか、連続待受時間が「約920時間」から「約940時間」となり「20時間ほど」増加、連続通話時間も「約3,010分」から「約3,730分」となり「12時間」分増加しているようです。
販売価格はauでは「40,470円」で「スマホトクするプログラム」を利用して2年後に端末を返却すると実質負担金は「32,430円」となります。
マイナーチェンジでほぼスペックが同じため、ある意味当然とも言えますが先代モデルの「AQUOS sense6」と同価格となっています。
スマートフォンの基本性能も世代交代とともに成熟しつつあり、モデルチェンジの内容がマイナーチェンジに留まることもモデルによっては発生していますが、ここまで「何も変わらない」のも珍しいのではないでしょうか。
「AQUOS sense」シリーズの過去モデルでは、「AQUOS sense5G」は不具合が多く問題機種と言われていましたが、「AQUOS sense6」ではそういった不名誉な話題でネットを賑わせておらず、現在販売中のモデルであるにも関わらず、ほぼ同一のモデルを新モデルとして発売する理由が見えず謎が残ります。
ゲーミングスマートフォンのフラグシップモデルであれば最高性能を維持するためにSoCの世代を新しくしたセカンドモデルを発売することもあるでしょうが、ミドルクラスでSoCを更新することによる狙いは一体どこにあるのでしょうか。
捉え方によっては迷走しているようにも見える新モデル「AQUOS sense6s」の発売ですが、バランスの取れた機種であり、ミドルクラススマートフォンに求めるものかと言われると微妙ですが、性能向上とバッテリー持ちが良くなっているのに価格は変わっていない良い機種とも言えます。
果たして市場にどういった影響を与えるのか、売れ行きとあわせて見守っていきたいところです。
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