docomoはSamsungの「Galaxy A22 5G」を12月中旬以降に発売予定と発表しました。
モデル名が示す通り、5G対応モデルで「Galaxy A」シリーズのローエンドモデルという位置付けになります。
キャッチコピーは「あなたに寄り添う、はじめてスマホ」となっており、ゴテゴテと高性能なカメラやハイエンドSoCなどの高価格帯モデルにするのではなく、スマホ初心者にとって必要なのは盛りだくさんな機能ではなく、シンプルな機能と低価格なモデル、そして5Gにも触れてほしいというコンセプトを体現したモデルという印象です。
同時に発表された初心者向け・シニア向け・すべての人に安心といったモデルと特徴に重なりが見られるのが若干ひっかかるところです。
また、必要な機能を最小限に割り切った結果と推測できますが、だからといってGoogleのPixelシリーズでも実施しないシングルカメラのみという構成にもちょっと絞り込みすぎな懸念はあります。
とはいえ、「5G対応モデル」でありながら「2万円」を下回る可能性があり、お子様などにとりあえずスマホを持ってみよう、持たせてみようという場合の選択肢としては悪くない低価格ぶりになっています。
春先にレンダリング画像とあわせてリークされた情報とは、価格帯以外はまったくかすりもしなかったわけですが、モデルチェンジにあわせて順当にスペックアップするのではなく、ちょうど1年前のこの時期に発売された「Galaxy A21」を5G対応にして、スペックを含めてコンセプトはそのまま受け継いだと考えればちょうどいいマイナーチェンジモデルとも言えそうです。
ディスプレイは大きすぎず、小さすぎない5.8インチのHD+液晶で、SoCはMediaTek製の「MT6833V」、メモリは4GB、ストレージは64GBとローエンドモデルとしては標準的なスペックにまとまっていると言えます。
カメラが1300万画素のシングルカメラになっているため、カメラはほとんど使用しないけどたまにスナップショットを撮る程度には利用するかもという方には気にならないでしょう。
バッテリーはしっかり長持ちできるように4,000mAhと昨年の「Galaxy A21」より増量されています。
防水防塵対応にFMラジオ機能を搭載しており、災害時などのいざという時の相棒にもなりそうな機種と言えます。
正式な発売日、価格はこれから発表を待つことになりますが、「12月中旬」以降とされており、冬休み明けぐらいからお子様などに持たせるスマートフォンに検討の価値はありそうです。
ちなみに、既に発売済みのヨーロッパ市場では249ユーロ(約33,000円)で販売中です。Galaxy A22 5GはSamsungの5G対応スマートフォンの中でも最廉価のモデルとなっており、日本市場でも5G最廉価のポジションとなる価格になることが想定されます。