OnePlusは4月21日、中国市場にて新型スマートフォン「OnePlus Ace」を正式発表しました。
OnePlus Aceのスペック
「Dimensity 8100-MAX」を搭載
OnePlus Aceは、ハイエンドSoC「Dimensity 8100-MAX」を搭載し、メモリは8/12GB、ストレージは128/256GBを備えます。Dimensity 8100は、MediaTekが今年3月に発表したハイエンドSoCです。
TSMCの5nmプロセスで製造されており、最大2.85GHzで動作するプレミアムArm Cortex-A78コアを4基搭載、そしてGPUにはArm Mali-G610 MC6を搭載します。参考Antutuスコア(v9)は約85万点!
また、Dimensity 8000シリーズは MediaTekのオープンリソースアーキテクチャが採用されており、デバイスメーカーが柔軟にカスタマイズして機能を差別化できる仕組みが用いられています。
そして今回、このオープンリソースアーキテクチャを活用し、Dimensity 8100に独自カスタマイズを施した「Dimensity 8100-MAX」が搭載されています。
同社は、Dimensity 8100-MAXは通常のDimensity 8100と比較して、ゲームの安定性、AI機能、および夜間シーンのビデオノイズリダクション機能が大幅に向上していると説明しています。
OnePlus史上最大の冷却機構
そして、ハイエンドSoC「Dimensity 8100-MAX」の発熱を抑えるために、強力な冷却機構がOnePlus Aceには搭載されています。同社によると、VC冷却面積は4129.8mm2、そして総冷却面積は35198.2mm2にも及ぶとのことです。
この大きさは、OnePlus最上位機種でありSnapdragon 8 Gen 1を搭載する「OnePlus 10 Pro」をも凌ぐ総冷却面積となっています。
150W急速充電に対応
そして、「OnePlus Ace」は4,500mAhのバッテリー容量を搭載し、驚異の150W急速充電に対応します。この充電速度は冷却機構に続き、「OnePlus 10 Pro」をも上回る性能であり、OnePlus史上最速の急速充電となります。(※OnePlus 10 Proは5,000mAh、80W急速充電/グローバル版は65W急速充電)
これは、OnePlusとOPPOのR&D部門が統合され、OPPOが得意とする急速充電技術を流用できるようになった効果と言えるでしょう。
劣化を抑えるバッテリー
先述したようにOnePlus AceのバッテリーにはOPPOの急速充電技術「150W SUPERVOOC with BHE」が採用されています。「150W SUPERVOOC with BHE」は単に充電の高速化だけでなく、バッテリーの劣化を抑えながらの急速充電が可能で、バッテリー寿命を従来以上に伸ばせる点が特徴となっています。 一般的なスマートフォンの場合、電池切れから満充電までの充電サイクルを800回繰り返したら、バッテリーの最大容量は80%程度まで低下しますが、「150W SUPERVOOC with BHE」では1600回で80%程度まで低下します。
これは毎日バッテリーを使い切って充電したとしても、4年間はバッテリーの最大容量80%を維持できる回数だと同社は説明しています。
6.7インチ 120Hz駆動の有機EL
OnePlus Aceの画面は、6.7インチ、FHD+解像度(2412×1080)のAMOLEDディスプレイを搭載。そして、120Hzのリフレッシュレート、720Hz(通常時)のタッチサンプリングレート、およびHDR10+に対応します。
画面サイズはOnePlus 10 Proと同じですが、OnePlus 10 ProはQHD+解像度(3216×1440)で1~120Hzの可変リフレッシュレートに対応します。ディスプレイスペックにおいては、OnePlus Aceが劣ります。
一方、OnePlus Aceはゲームモードを有効化することで、タッチサンプリングレートを最大1000Hzまで上げることができます。
IMX 766+OISを含む三眼
OnePlus Aceのカメラ構成は、5000万画素 メイン(IMX 766 / OIS)、800万画素 超広角(IMX 355)、200万画素 マクロ(GC02M1)のトリプルカメラIMX 766は、OPPOとSONYが共同開発したイメージセンサーで「realme GT2 Pro」や「OPPO Find X3 Pro」、「OnePlus 9 Pro」などのフラグシップ機に採用されています。
また、このメインカメラはOIS(光学式手ぶれ補正)を搭載しています。
薄型軽量の筐体
そして、OnePlus Aceはこれまでの同社製スマートフォンとは異なる筐体デザインに仕上がっています。角張ったフォルムで薄さは8.3mmと薄型化、そして重さも186gと軽量化が施されています。
一方、アラートスライダーは廃止されています。
OnePlus Aceは、OSにAndroid 12ベースのColorOS 12.1をプリインストール。筐体カラーはブラックとブルーの2色が用意されています。
筐体サイズは163.3 x 75.5 x 8.2mm、重さは186g。生体認証は顔認証とディスプレイ指紋認証に対応。
その他、ステレオスピーカー搭載、イヤホン端子は非搭載です。
OnePlus Aceの価格
- 8GB+128GB:2,499元(約49,700円)
- 8GB+256GB:2,699元(約53,700円)
- 12GB+256GB:2,999元(約59,700円)
- 12GB+512GB:3,499元(約69,600円)