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HUAWEI スマートフォン

【最強性能】折りたたみスマホの最高峰「Huawei Mate X2」が正式発表!価格は29万円


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中国でHuaweiがフォルダブルスマホの新モデル「Huawei Mate X2」の発表を行いました。
Huaweiは現在、アメリカによる制裁の影響によりGoogleのサービスを利用することができないことから流通は当面、中国国内に限定されてしまうと思われますが、現時点でHuaweiのいう「最強性能」のフォルダブルスマートフォンと なる「Huawei Mate X2」の詳細について確認していきましょう。

Huaweiのフォルダブルスマートフォンは、初代モデル「Huawei Mate X」と先代モデル「Huawei Mate XS」ではともに外開きの折り畳み構造を持つフォルダブルスマートフォンでした。
外開きによって折り畳み時と展開時で同じディスプレイを利用することができ、外部ディスプレイと展開時のディスプレイを別々に持つ必要がある「Galaxy Z Fold」が採用している内開きタイプのフォルダブルスマートフォンに比べて薄型化や操作の連続性に対する優位性をアピールしていました。
事実、「Galaxy Z Fold」と比べてかなり薄い本体サイズを実現していました。

しかし、今回発表された「Huawei Mate X2」では、どういう理由なのかは不明ですが、先代までの外開き構造から「Galaxy Z Fold」が採用している内開きタイプのフォルダブルスマートフォンへと方針の大転換を図っています。

内開き構造に変わったHuawei Mate X2

内開き構造を採用することによって「Galaxy Z Fold」と同じ弱点を抱えてしまうことになるわけですが、そこはしっかりHuaweiとしての解決策を提示してきたあたりはさすがとしかいいようがありません。
しかも発表イベントでは、逐一「Galaxy Z Fold2」との比較を行うことで、いかに「Huawei Mate X2」が優れているかを説明するプレゼンテーションとなる徹底ぶりとなっていました。

それでは「Huawei Mate X2」の特徴とスペックの詳細を見ていきましょう。
基本性能は、SoCに「Kirin 9000」を採用し、メモリは「8GB」、ストレージは「256GB」と「512GB」の2バージョン用意するようです。
OSはGoogleからAndroid11の提供を受けることができなくなっているため、Android10をベースに自社開発した「EMUI11」を採用しています。

ディスプレイは「外部スクリーン」と折り畳み側の「インテリアスクリーン」の2枚構成

形状は最初に触れたように外開きから内開きの折り畳み構造に大転換しており、ディスプレイが「外部スクリーン」と折り畳み側の「インテリアスクリーン」の2枚となっています。
どちらも同じレベルの有機ELディスプレイでリフレッシュレートはともに90Hzとなっています。
なお、タッチサンプリングレートは差異があり、外部スクリーンは240Hzインテリアスクリーンは180Hzとなっています。

ライバルよりはるかに大きく、バランスの取れた外部ディスプレイを実現

折りたたんだスマートフォンの状態で日常的に使用することになる「外部スクリーン」は、「6.45インチ」のディスプレイサイズに、「2700×1160ピクセル」の解像度となっていて、外部スクリーンだけでも通常タイプのスマートフォンと変わらない表現領域を確保しています。
同じ内開き構造を持つライバルの「Galaxy Z Fold2」ではフォルダブル構造の影響を受けて、外部ディスプレイは非常に細長いディスプレイとなってしまっていますが、「Huawei Mate X2」では閉じたまま利用しても困ることはない横幅をしっかり確保していると言えます。

黄金比に設定されたインテリアスクリーン

次に、この機種最大の特徴と言える「インテリアスクリーン」ですが、
折り畳み構造により「8インチ」の大型ディスプレイを実現し、解像度は「2480×2200ピクセル」となっています。
ベゼルはほとんど実感できないレベルまで細く仕上げており、インテリアスクリーンにはカメラを搭載しないことでパンチホールのようなディスプレイを邪魔する要素は一切排除されています。
また、縦横比を黄金比である「8:7.1」に設定されており、見た目の美しさと使いやすさを両立していると言えます。

折り畳み時も美しく細く閉じることができる構造

ディスプレイの次は、折りたたんだ際の厚みについても見ていきましょう。
さすがに外開き構造であった先代モデル(11mm)には及ばない「14.7mm」の厚みとなってしまっています。
折り畳み部の部品などの事情からライバルの「Galaxy Z Fold2」では、折り畳み部に隙間が生じてしまい、折り畳み時の厚みを増す要因となっていました。
しかし、「Huawei Mate X2」ではぴったり閉じることができるようになっており、隙間など生じないようになっています。

やや角度のついた厚みのデザイン

また、よく見ると折り畳み構造を作っている2枚のディスプレイは厚みが一定ではなくそれぞれにやや傾斜のついた厚みとなっています。
これも厚みを薄く仕上げる要因となっているとともに、もう1つの効果をもたらしています。

偏重心デザインにより細さと持ちやすさを両立

それは、タブレットモードとして開いた際に重心が偏重心となるようになっていて、タブレットモードで片手持ちした際に持ちやすいという効果を生むというものです。
個人的には、SONYがXperia Tabletを出す前に「SONY Tablet2」で採用していた「偏重心デザイン」を彷彿しましたが、大画面のタブレットモード利用時のストレスを軽減するための効果として、非常に理にかなったデザインになっていると言えます。

Leicaとの協業によるクアッドカメラ

Huaweiの大きな強みといえば、カメラ機能と言えます。
「Huawei Mate X2」でも引き続きLeicaとの協業にるカメラセンサーの開発を行っており、5000万画素のウルトラビジョンカメラ1600万画素の超広角をカバーするシネカメラに2つの望遠カメラ(1200万画素の3倍光学ズームの望遠カメラと800万画素の10倍光学ズームを実現するSuperZoomカメラ)によるクアッドカメラ構成となっています。
「It’s all just a click away.」と銘打たれ、撮影ボタンを「ただ押すだけ」で夜明けから夕暮れ、さらに夜間まであらゆるシーンで美しい写真を残すことができるカメラに仕上がっていると自信のほどが表れています。

Superchargeによる55W高速充電

バッテリーについては、「Huawei Mate X2」では残念ながらフォルダブル構造以外のHuaweiのハイエンド機種では標準搭載と言ってもいいワイヤレス充電の採用は見送られたようです。
しかし、4500mAhの大容量バッテリー55WのSuperChargeにより短い時間で充電を行い、ハイパフォーマンスを1日中活用することができるとしています。

カラーリングは4色展開

カラーリングはクリスタルブルー、クリスタルピンク、ホワイト、ブラックの4色展開となっています。
ハイエンド機種によくみられる偏った男性的なカラーリングではなく、男性・女性ともに好みのカラーを選べるようになっています。

価格は17,999~18,999元と超高価格

これだけの「最高性能」と実現したモデルとなると価格もすごいことになってしまうのは容易に想像ができるわけですが、256GBモデルで「17,999元」512GBモデルで「18,999元」と発表されています。
中国内での取り扱いとなるため、「元」表記として発表されていますが、日本円に直すと30万円を超える金額を用意しないといけないわけで、ライバルの「Galaxy Z Fold2」を大きく超える「超高級機種」となってしまっています。
性能、実現している機構を考えると決して高いとは言えないのでしょうが、国内で販売されたとしても手を出すことができるのは本当にごく一部の限られた方だけになってしまうでしょう。

しかし、これだけの性能を持つ機種がHuaweiへの制裁措置によって、中国での発売以降も中国でしか購入できない状況が継続されるであろうというのは非常に残念です。
スマートフォン業界全体として見れば、損失と言っていいのではないでしょうか。

3月以降、ライバルのSamsungから「Galaxy Z Fold3」の発表もあるでしょうが、同じ構造のフォルダブルスマートフォンでこれだけの性能をHuaweiが出してきたということは、かなり厳しいライバルの出現と言えます。
Samsungには、Sペンという非常に強力な武器がありますし、制裁措置の関係から直接グローバル市場で競合することが少ないことが予想されるとはいえ、内開きタイプのフォルダブルスマートフォンでは先駆者であったSamsungとしては、性能上はHuaweiの方が勝っているという状況を招くわけにはいかないでしょう。
そう言う意味では次に発表される「Galaxy Z Fold3」にも一層注目が集まってくるでしょう。
また、SONYなどの国内メーカーも傍観するのではなく、フォルダブルスマートフォンの市場でもしっかり存在感を見せてもらいたいものです。

Huawei Mate X2まとめ

最後に今回発表された「Huawei Mate X2」の詳細なスペックを下記にまとめましたのでどんな機種なのかを見るための参考としてください。

価格256GBモデル:17,999元(約29万5,000円)
512GBモデル:18,999元(約31万1,000円)
OSEMUI11(Android10ベース)
発売日2021年3月予定
サイズ縦:161.8mm
横:74.6mm(展開時は145.8mm)
厚さ:14.7mm(展開時は8.2mm)
重さ295g
ディスプレイ(外部スクリーン)
6.45インチ(2700×1160ピクセル(456ppi))
(インテリアスクリーン)
8インチ(2480×2200ピクセル(413ppi))
メインカメラクアッドカメラ
5000万画素(広角・f /1.9)
1600万画素(超広角・f /2.2)
1200万画素(3倍望遠・f /2.4)
800万画素(10倍望遠・f / 4.4)
フロントカメラシングルカメラ
1600万画素(f / 2.2)
CPUKirin 9000
メモリ8GB
ストレージ256GB・512GB
バッテリー4500mAh
HUAWEI SuperCharge 55W対応
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth5.2
生体認証指紋認証
防水防塵対応なし
接続端子USB type-C
カラーバリエーションクリスタルブルー
クリスタルピンク
ホワイト
ブラック
対応バンド5G NR:n1 / n3 / n28(TX:703MHz-733MHz、RX:758MHz-788MHz)/ n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79 / n80 / n84
4G FDD LTE:バンド1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26
4G TDD LTE:バンド34/38/39/40/41
3G WCDMA:バンド1/2/4/5/6/8/19 
2G GSM:バンド2/3/5/8(850/900/1800/1900 MHz)
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