※この記事は、2020年8月28日に更新されました。
近頃、Y!mobileの携帯ショップにいくと
「Android One」というスマホを目にすることが増えています。
XperiaやGalaxy、AQUOSといったよく聞く有名メーカースマホのシリーズ名とは異なりますが、
同じ名前がついているため、
「ワイモバイルのどこかのメーカーのシリーズ名なのかな?」
と思う方もいるでしょう。
実はこの「Android One」は、いわばGoogleお墨付きのスマートフォン。
今回は、
そんなAndroid Oneの特徴を中心に、
メリットとデメリット、
機種ごとの解説と購入できる場所などを紹介していきます。
特徴がわかると、
人によってはAndroid Oneは購入機種のよい候補になるかも?
ぜひ最後まで、記事をお読みください。
目次
Android Oneを3行でまとめると、、、
- Google主導で開発している、スマートフォンのシリーズ名
- 長く使えるように、最低2年間はOSのアップデートを保証
- トップメーカーのハイエンドモデルと比べると機能的には抑え目になっている
Android Oneの基本情報
Android Oneとは?
そもそも「Android One」とは、どんなシリーズなのでしょうか?
Android oneは、いわば「Googleお墨付きのスマートフォン」です。
Android Oneは、
AndroidOSの最新機能を長くつかってもらうために、
OSアップデートを「最低でも2年間保証」することを前提に
Google主導で開発したスマートフォンです。
Google主導の開発とは言っても、実際の製造や開発は各メーカーが行います。そのため、Googleは「Android One」という名のスマートフォンには、
「最低2年の最新版へのアップデート保証」をメーカー側に約束させています。
メーカー側はOSのアップデート期間が長くなるものの、OSの開発元であるGoogleのフォローを受けることができるという利点も発生します。
そんなわけで、
「Android One」は特定の事業者やメーカーのスマートフォンのシリーズ名を指すのではなく、
AndroidOS最新版を長く使えるように開発したスマートフォンのシリーズ名
を指すのです。
メーカーも1社ではなく、参加したメーカーごとに発売されるため、
同じシリーズ名を別々のメーカーが発売する
というユニークな状況が生まれています。
AndroidスマートフォンのOSアップデート事情
最近では、Androidスマホの性能はかなり良くなってきています。
時間が経っても余裕のある利用ができるため、
1~2年で買い替えを行わずに、スマートフォンを長く使おうと思う方も多いでしょう。
しかし、
Android OSのアップデートに関しては、
過去機種に対していつまで実施するかは開発したメーカー各社にゆだねられているのが実情です。
そうなってくると、機種ごとにアップデートの対応可否が変わってきます。
人気のある機種は販売数も多く、
ある程度発売から時間が経過してもアップデートを提供してくれますが、売れない機種はそうもいきません。
いつまでもアップデートを保証するのはメーカーにとって負担が大きく、
メーカーによってはアップデートを早期に打ち切ることも少なくありません。
これは、
iOSのアップデートを長期にわたって提供し続けるAppleとは対照的。
Android Oneのシリーズ
次は、
機種のシリーズの紹介です。
Android Oneは、
低価格で標準的な性能のSシリーズと、
比較的ハイスペックな性能のXシリーズ、
2ラインの展開を行っています。
それぞれのシリーズの特徴を解説します。
Android One Sシリーズ
Sシリーズは、
CPUの性能を抑え、指紋認証やおサイフケータイといった機能も省いたモデルが多めです。
けれども、低価格モデルでは貴重な防水対応があり、うれしいところです。
スマートフォンとして基本的な機能は十分そろっているため、
・指紋認証やおサイフケータイ機能が不要な方
・ゲームなどをせずCPU性能を求めていない方
・古いスマートフォンを使っていて、OSのアップデートが止まったことに不満を持っている方
には、ちょうどいいモデルになるでしょう。
Android One Xシリーズ
Xシリーズは、
Sシリーズと比較すると、比較的高性能なスマートフォン。
おサイフケータイや指紋認証が必要な方や、
スマホゲームなどもしっかり楽しみたい方には、
CPU性能もハイスペックよりにしたXシリーズがおすすめです。
しかし、
後述しますが、Android Oneは全体的に性能は低めであることは事実です。
Android Oneのメリット・デメリット
メリット
一番いいところは最低でも2年間はOSのアップデートが保証されているところです。
「最低2年」となっているため、保証はされないものの2年以上前でも引き続きアップデートされる可能性は高いでしょう。
iPhoneユーザーが最新のOSを使っているのとうらやむ必要がなくなります。
Android One以外のスマホでもメーカーの頑張り次第では継続してアップデートされる場合もありますが、独自機能に対する動作確認などが必要となる分、アップデートが実施されるまで時間がかかることが一般的です。
しかし、Android Oneの場合は定期的にアップデートすることが前提となっているため、アップデートの提供が比較的早いことも特徴です。
その分、他のAndroidスマホより最新のOSが提供する機能をいち早く利用できるメリットがあります。
また、メーカーオリジナル機能は抑え目になっていて、Androidの標準機能をベースに構成されているため、余分と感じる機能が少なく、使い勝手がシンプルで優しいつくりになっています。
デメリット
Androidの標準機能をベースに構成しているため、メーカーの独自要素やハイエンド機能は制限されており、ハイエンド向けでは標準搭載になりつつあるデュアルカメラは2019年時点では搭載されていません。
メーカー色も抑えているため、メーカーで選んだとしても場合によっては違和感を感じるでしょう。
Android OneはY!mobileで買える!
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Android Oneの機種情報
最後にここでは、
Android Oneシリーズとして日本で発売された機種の情報を紹介していきます。
日本国内では、
スタンダードなSシリーズ7機種と、
ハインエンドよりのXシリーズ5機種、
計12機種がこれまでに発売されています。
最近発売の機種では、
OSアップデートの保証期間が2年から3年に延長されているものが多いので、
メリットがさらに増幅されています。
現在購入可能なAndroid One
Android One X5
価格 | 83,484円 |
SoC | Snapdragon 835 (2.45GHz×4+1.9GHz×4) |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
ディスプレイ | 6.1インチ (3120× 1440ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1600万画素 インカメラ ・800万画素 |
バッテリー | 3000mAh |
カラー | ニューモロッカンブルー/ミスティックホワイト |
サイズ | 153.9mm×71.9mm×7.9mm |
重量 | 158g |
防水等 | 防水(IPX5/8)・防塵(IP6X) |
メーカー | LGエレクトロニクス |
事業者 | ワイモバイル |
発売日 | 2018年12月13日 |
LGエレクトロニクス初のAndroid Oneは6.1インチと大画面ディスプレイにCPU性能がSnapdragon800番台シリーズと世代は最新ではありませんが、ハイエンド向けCPUを搭載してきました。
メモリ容量も4GBになるなど、性能面もしっかりしているため、OSアップデートとあわせて長く使えるモデルになっていると言えます。
Android One S7
Android One S7はGoogle主導のAndroid Oneシリーズの中でも日本のSHARPが販売しているスマホです。防水、おサイフケータイに対応しており、バッテリーも余裕の4,000mAを搭載しています。
ただコストカットのためか、今のスマホでは珍しく指紋認証や顔認証に対応していません。
毎回パスワード入力が必要です。
Android One S6
Android One S6は京セラが販売しているスマホです。おサイフケータイ、防水の他に、メインと広角の2眼カメラ、背面指紋センサーを搭載し、バッテリーも大容量の3,050mAh搭載しています。
Android One S5
価格 | 53,676円 |
SoC | Snapdragon 450 (1.8GHz×8) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイ | 5.5インチIGZO液晶 (2160× 1080ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1200万画素 インカメラ ・800万画素 |
バッテリー | 2700mAh |
カラー | クールシルバー/ダークブルー/ローズピンク |
サイズ | 148mm×71mm×8.1mm |
重量 | 149g |
防水等 | 防水(IPX5/8)・防塵(IP6X)・耐衝撃 |
メーカー | シャープ |
事業者 | ワイモバイル・ソフトバンク |
発売日 | 2018年12月21日 |
シャープ製Android One S5は5.5インチの大画面IGZO液晶を搭載し、美しい画面でスマホを楽しむことができます。
またシャープ製Android Oneとしては珍しく耐衝撃にも対応した点も特徴です。
現在販売終了のAndroid One
Android One S1
価格 | - |
SoC | Snapdragon430 (1.4GHz×4+1.1GHz×4) |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
ディスプレイ | 5インチIGZO液晶 (1920×1080ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1310万画素 インカメラ ・800万画素 |
バッテリー | 2530mAh |
カラー | ホワイト/ブラック/ピンク/ターコイズ |
サイズ | 143mm×69mm×8mm |
重量 | 134g |
防水等 | 防水(IPX5/7)・防塵(IP6X) |
メーカー | シャープ |
事業者 | ワイモバイル |
発売日 | 2017年2月24日 |
シャープから提供するAndroid Oneということで、AQUOSシリーズと同じようにIGZO液晶を搭載しています。
それ以外のAQUOSシリーズで提供している機能はないため、シャープの液晶は好きだけど、AQUOSシリーズの機能は必要ないという方に向いています。
Android One S2
価格 | - |
SoC | Snapdragon425 (1.4GHz×4) |
RAM | 2GB |
ROM | 16GB |
ディスプレイ | 5インチ (1280×720ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1300万画素 インカメラ ・200万画素 |
バッテリー | 2300mAh |
カラー | レッド/ネイビー/ホワイト |
サイズ | 143mm×72mm×10.6mm |
重量 | 142g |
防水等 | 防水(IPX5/7)・防塵(IP5X)・耐衝撃 |
メーカー | 京セラ |
事業者 | ワイモバイル |
発売日 | 2017年3月10日 |
京セラ製のAndroid Oneでは、防水・防塵対応に加えて京セラ製スマホで特徴となっていることが多い、耐衝撃性能がAndroid Oneに追加されています。
Android One S3
価格 | 32,400円(機種変更) |
SoC | Snapdragon430 (1.4GHz×4+1.1GHz×4) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイ | 5インチIGZO液晶 (1920×1080ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1310万画素 インカメラ ・500万画素 |
バッテリー | 2700mAh |
カラー | ネイビーブラック/ホワイト/ピンク/ターコイズ |
サイズ | 144mm×71mm×8.5mm |
重量 | 143g |
防水等 | 防水(IPX5/8)・防塵(IP6X) |
メーカー | シャープ |
事業者 | ワイモバイル・ソフトバンク |
発売日 | 2018年1月19日 |
シャープのIGZO液晶を搭載したAndroid One S3は、ワイモバイルに加えてソフトバンクでも取り扱い対象となり、より多くのユーザーが利用できるようになっています。
Android One S4
価格 | 32,400円(機種変更) |
SoC | Snapdragon430 (1.4GHz×4+1.1GHz×4) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイ | 5インチ (1920×1080ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1300万画素 インカメラ ・500万画素 |
バッテリー | 2600mAh |
カラー | ホワイト/ブラウンブラック/ライトブルー/ピンク |
サイズ | 145mm×72mm×8.4mm |
重量 | 130g |
防水等 | 防水(IPX5/7)・防塵(IP5X)・耐衝撃 |
メーカー | 京セラ |
事業者 | ワイモバイル |
発売日 | 2018年2月8日 |
京セラ製Android One S4には京セラの耐衝撃機能を追加しています。
本体だけではなく、ディスプレイも割れにくくした「ハイブリッドシールド」を採用しています。
Android One X1
価格 | - |
SoC | Snapdragon435 (1.4GHz×4+1.1GHz×4) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイ | 5.3インチIGZO液晶 (1920×1080ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1640万画素 インカメラ ・800万画素 |
バッテリー | 3900mAh |
カラー | ダークパープル/ミントグリーン/ホワイト |
サイズ | 152mm×74mm×8.9mm |
重量 | 169g |
防水等 | 防水(IPX5/8)・防塵(IP6X) |
メーカー | シャープ |
事業者 | ワイモバイル |
発売日 | 2017年6月30日 |
Android One Xシリーズの中では、CPUはSnapdragon400番台シリーズになっていますが、シャープ独自のIGZO液晶に加えて、Sシリーズにはない生体認証とおサイフケータイ機能が追加されています。
ゲームを思いっきり楽しみたいなど、CPU性能を求めないのであれば、機能的には十分なモデルになっています。
Android One X2
価格 | - |
SoC | Snapdragon630 (2.2GHz×4+1.8GHz×4) |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
ディスプレイ | 5.2インチ (1920×1080ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1600万画素 インカメラ ・1600万画素 |
バッテリー | 2600mAh |
カラー | サファイアブルー/アイスホワイト |
サイズ | 149mm×73mm×8.1mm |
重量 | 142g |
防水等 | 防水(IPX5/8)・防塵(IP6X) |
メーカー | HTC |
事業者 | ワイモバイル |
発売日 | 2017年12月1日 |
HTC製のAndroid Oneでは、HTC製スマホに搭載されている独自機能エッジ・センスを搭載しています。
ソフトウェア側の対応が必要な独自機能が搭載される例は珍しいですが、その上でOSアップデート保証がついているのはうれいしいポイントです。
Android One X3
価格 | 45,252円(機種変更時) |
SoC | Snapdragon630 (2.2GHz×4+1.8GHz×4) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイ | 5.2インチ (1920×1080ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1300万画素 インカメラ ・800万画素 |
バッテリー | 2800mAh |
カラー | ホワイト/ライトブルー/ブラック |
サイズ | 149mm×72mm×8.2mm |
重量 | 150g |
防水等 | 防水(IPX5/7)・防塵(IP6X)・耐衝撃 |
メーカー | 京セラ |
事業者 | ワイモバイル |
発売日 | 2018年1月25日 |
京セラ製Android One Xでは、CPU性能をSnapdragon600番台シリーズで性能を高めるとともに、耐衝撃機能も追加しています。
Android One X4
価格 | 67,932円 |
SoC | Snapdragon 630 (2.2GHz×4+1.8GHz×4) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイ | 5.5インチIGZO液晶 (2160× 1080ピクセル) |
カメラ | メインカメラ ・1640万画素 インカメラ ・800万画素 |
バッテリー | 3100mAh |
カラー | オーシャンブルー/パールホワイト/ボルドーピンク |
サイズ | 151mm×71mm×8.9mm |
重量 | 157g |
防水等 | 防水(IPX5/8)・防塵(IP6X) |
メーカー | シャープ |
事業者 | ワイモバイル |
発売日 | 2018年6月7日 |
シャープ製Android One X4は、IGZO液晶も5.5インチと大きな画面になり、CPU性能もSnapdragon600番台シリーズ、指紋認証、おサイフケータイと一般的なスマホの使い方をする分には十分な機能がそろった誰にでもおすすめできるモデルにしあがっています。
まとめ:Android One機種は買いか否か
誰にでも当てはまる話ではなく注意点はありますが、ズバリ「買い」です。
現在発売されていない機種も含めてすでに12機種が登場している
Android Oneシリーズですが、
どのモデルも2年ないしは3年間のアップデートに対応。
Android One以外の機種では、アップデート対応なしになっているモデルや対応予定となっていても、メーカー側の検証が完了せず、適用開始していない機種もある中、既に発売から2年半近く経っている機種も含めて対応済みというのはすばらしいことです。
その反面、現在ハイエンド向けでは当たり前となっているデュアルカメラにすら対応できておらず、CPU性能も抑え気味になっているため、AI機能といった点は利用が難しいということは意識しておく必要があります。
スマホを長く使いたい、ハイエンド向けのデュアルカメラはトリプルカメラには興味ないという方には文句なしにおすすめとなります。
あとは、最新のOSが提供してくれる機能をいち早く使いたいという方もおすすめ機種となります。
現在、発売されている機種の中から選ぶのもよしですが、まだ使用中の機種が1年程度しか経っておらず、機種変更はまだ早いという方であれば、今後発売されるAndroid One機種も候補に入れてみてはどうでしょうか。