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韓国で集団訴訟と大統領府への国民請願にまで発展!Galaxy端末のパフォーマンス制限を巡る問題


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Samsungのスマートフォンに内蔵されているGame Optimizing Service(GOS:ゲーム最適化サービス)によって多くのアプリにパフォーマンス制限が課されていることが明らかになりました。

Samsung側も公式声明を発表し、パフォーマンス制限を認めると同時に修正を予告していいます。
また、ベンチマークアプリGeekbenchはSamsungのこれら操作をベンチマークの不正と捉え、Galaxy S22、S21、S20、S10シリーズの全てのモデルをベンチマークリストから除外すると発表しています。

上記のようにGOS問題で揺れるSamsungですが、韓国国内で大きな問題に発展しています。

Samsungは、韓国向けの公式コミュニティSamsung Membersで公式声明を発表し、問題を解決するためのパッチを近日中に配信することを明らかにしましたが、ユーザーの怒りは収まるどころが広がりを見せています。

まず、Samsungが公式声明の中で謝罪を行わなかったこと、そして、3DMark、Antutu、PCMark、GFXBench、GeekBench5などのベンチマークアプリがパフォーマンス制限の対象から省かれていたことの説明がなかったためです。

そのため、Samsungへの集団訴訟を行う流れにまで発展しています。

韓国の検索エンジンNAVERが提供する、韓国最大のコミュニティサイト「NAVERカフェ」にて「Galaxy GOS 集団訴訟準備室」なるものが設立され、執筆時点(3月6日15時時点)で3,528名のGalaxyユーザーが参加しています。
コミュニティでは、集団訴訟に向けた準備が進められている他、Samsung製品の不買運動およびSamsungへの意見広告の出稿などが話し合われています。

Galaxyユーザーからは、「歴代最高の性能と広告を行いながら、本来の性能を制限しており消費者を欺いている」、「ユーザーに告知なしでパフォーマンスを制限する一方でベンチマークアプリでは性能を制限せずに、実際の使用感とは異なるベンチマークスコアで消費者を欺いている」等の声が寄せられています。

また、同コミュニティが発端となって、韓国大統領府への国民請願も開始されました。
国民請願は、「Galaxyスマートフォンの虚偽の広告に騙された大韓民国国民を保護してください。」という内容で韓国政府にSamsungへの指導を求めています。執筆時点(3月6日15時時点)での参加人数は5,941名。

韓国の国民請願制度とは、インターネットを通じて誰でも請願を行うことができ、30日間に20万人以上が同意した請願については、長官や大統領秘書官を含む政府関係者の公式答弁を30日以内に聞くことができるというものです。


集団訴訟や大統領府への国民請願が実際に達成されるか否かは不明ですが、これら大規模な問題提起が韓国国内で行われている以上、Samsung側は無視できないでしょうし、何らかの対応が迫られることでしょう。

また、これら問題の発端となったGalaxyスマートフォンに内蔵されるGame Optimizing Service(ゲーム最適化サービス)は、ExynosとSnapdragonの搭載は関係なしにGalaxy S22、S21、S20、S10シリーズの全てのモデルでパフォーマンスを制限しています。

日本のキャリアで販売されている同シリーズにもGame Optimizing Serviceのプリインストールが確認されており、同様にパフォーマンス制限の対象となっている可能性があります。
しかし、Samsungは韓国国内でのアナウンスのみに留まっており、日本国内向けの公式声明は未だありません。

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