Qualcommは「Snapdragon Tech Summit」を開催し、「Snapdragon 8 Gen 1」を発表しましたが、同イベントではQualcommとSONYが米国サンディエゴにジョイントラボを設立することも発表されました。
この目的は、QualcommのプロセッサとSONYのイメージセンサーをより密接に連携させることとしています。
スマートフォンの性能で重視される項目に処理性能、カメラ性能の2つが大きく挙げられますが、この2つはそれぞれ搭載されるプロセッサとイメージセンサーのスペックに左右されます。
また、カメラ性能に至ってはイメージセンサーだけでなく、プロセッサに内蔵されるISP(Image Signal Processor)と呼ばれる画像処理プロセッサも重要となってきます。
イメージセンサーから読み込まれたデータがISPにて補正等のピクセル単位の処理が実行され、はじめて画像として生成されるわけです。
そのため、イメージセンサーとISPは非常に密接な関係にあると言えます。
しかし、今まではイメージセンサーはSONY、ISPはQualcommのように別々に開発されてきました。
これを共同で研究開発を行っていくことで、スマートフォンのカメラ性能を底上げしようとするのが、今回の提携の狙いとなります。
また、単なる提携ではなくサンディエゴにジョイントラボを設立し、同じ建物内にて共同で研究開発を行っていくことに両社の本気度が伺えます。
今後、このジョイントラボがどのような成果をもたらすか期待して待ちましょう。
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