画面下にカメラを埋め込む技術は2019年頃からXiaomiやOPPOなどによって開発されてきましたが、今だ商用化には至っていません。
そんな中、HUAWEIが2020年4月14日に画面下に埋め込まれたカメラ部分を隠すための特許を申請していたことが明らかとなりました。
新しい特許は2020年4月14日に「画面下インカメラの構造、カメラモジュール、および端末機器」というタイトルでCINPAにて公告されていることが確認できます。
この特許は、インカメラの埋め込み部分を隠すための構造を示しています。
カメラの埋め込み部分を隠すために、インカメラとカバーガラスの間に導光板(側面から入れた光を拡散させて、表面に均一の光を出すことができるパネル)を使用し、インカメラはディスプレイに対して垂直方向の撮影ができるように設計されているようです。
ここで導光板とは何かを説明していきます。
導光板とは表面に均一の光を出すことのできる薄いパネルのことで、それを使用することで、ディスプレイ下部にバックライトを入れる必要が無くなり、省スペース化に貢献できます。
このパネルの特徴としては以下のことが挙げられます。
- 寿命が長く耐久性が高いこと
- 発光面が熱を持たないこと
- 発光面にムラが無く均一性に優れていること
- 目に優しい光であること
- 薄型であり、自由設計に対応していること
- 省電力性が高いこと
ライトガイドは端末のソフトウェアによって操作され、導光板の側面に特定の色の光を放射するために使用されます。
さらに導光板は、指定された光の伝搬方向をディスプレイに垂直になるように変更するためにも使用されます。
簡単に言えば、導光板はソフトウェアの指示によって指定された色を表示するようになります。
導光板とライトガイドの働きにより、ライトガイドが発した光は屈折し、導光板で塞がれた隙間に射出されるため、インカメラとガラスの間の隙間を塞ぎ、内部の光が外に漏れださないようにして、カメラを塞いでいます。
画面内にインカメラを埋め込むことは、XiaomiやOPPOなど多くのメーカーが取り組んでいます。
メリットとしては、画面の独占域が広がり、表示できる情報量が増えるという事があります。
しかし、デメリットもあり、画面内にカメラを埋め込むことで撮影した写真が全体的に暗くなってしまう事が懸念されます。
カメラ機能に定評のあるHUAWEIだからこそ、画面下インカメラの商用化実現に期待が高まります。
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