NTTコミュニケーションズは11月20日、格安SIMサービスである「OCN モバイル ONE」の新料金プランを提供すると発表しました。基本通信容量が1GB/月から30GB/月までの6つのコースを用意し、最低利用期間や違約金が発生することなく利用することができます。音声対応SIMの1GB/月コースの月額利用料金は1,180円(税別)、OCN光接続とのセットで割引となる「OCN光モバイル割」を適用すると月額980円(税別)と業界最安値水準となります。
目次
シェア1位を目指して価格と品質を見直し
格安SIMの先駆者だったOCN モバイル ONEが市場に参入したのは2013年4月。当時は多くのユーザに受け入れられ予想を上回る売れ行きを示したといいます。
市場のシェアも2016年3月末時点で20.6%と1位でしたが、2019年3月末には10.3%で4位と大幅に後退してしまっていました。
OCN モバイル ONEではこの理由を「格安SIMの基本となる料金と品質でユーザに満足してもらえていなかった」と分析。再び業界シェア1位を目指して投入するのが今回の新料金プランです。
OCN モバイル ONEの新料金プランは
それでは、OCN モバイル ONEの新料金プランを詳しく解説していきましょう。業界最安値水準の月額料金
音声対応SIMの1GB/月コースの月額利用料金は1,180円(税別)、OCN光接続とのセットで割引となる「OCN光モバイル割」を適用すると月額980円(税別)と業界最安値水準となります。1GBのほか、3GB、6GB、10GB、20GB、30GBの6種類をプランが用意されており、1GBプラン以外でも”業界最安値水準”とアピールしています。
通信容量・コース名 | 音声対応SIMカード | SMS対応SIMカード | データ通信専用SIMカード | |
---|---|---|---|---|
1GB/月コース | 月額基本料 | 1,180円 (税込1,298円) |
– | – |
OCN光モバイル割適用 | 980円 (税込1,078円) |
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3GB/月コース | 月額基本料 | 1,480円 (税込1,628円) |
1,000円 (税込1,100円) |
880円 (税込968円) |
OCN光モバイル割適用 | 1,280円 (税込1,408円) |
800円 (税込880円) |
680円 (税込748円) |
|
6GB/月コース | 月額基本料 | 1,980円 (税込2,178円) |
1,500円 (税込1,650円) |
1,380円 (税込1,518円) |
OCN光モバイル割適用 | 1,780円 (税込1,958円) |
1,300円 (税込1,430円) |
1,180円 (税込1,298円) |
|
10GB/月コース | 月額基本料 | 2,880円 (税込3,168円) |
2,400円 (税込2,640円) |
2,280円 (税込2,508円) |
OCN光モバイル割適用 | 2,680円 (税込2,948円) |
2,200円 (税込2,420円) |
2,080円 (税込2,288円) |
|
20GB/月コース | 月額基本料 | 4,400円 (税込4,840円) |
3,920円 (税込4,312円) |
3,800円 (税込4,180円) |
OCN光モバイル割適用 | 4,200円 (税込4,620円) |
3,720円 (税込4,092円) |
3,600円 (税込3,960円) |
|
30GB/月コース | 月額基本料 | 5,980円 (税込6,578円) |
5,500円 (税込6,050円) |
5,380円 (税込5,918円) |
OCN光モバイル割適用 | 5,780円 (税込6,358円) |
5,300円 (税込5,830円) |
5,180円 (税込5,698円) |
最低利用期間・違約金無し
OCN モバイル ONEの新料金プランは最低利用期間や違約金無しで利用できます。ただし、OCNの入退会を繰り返すユーザーや、転売目的が疑われる場合などには注文をキャンセルすることもあるとしています。
新料金と併せてお得なキャンペーンも実施
OCN モバイル ONEでは新料金プランの提供に合わせて数々のお得なキャンペーンを実施するとしています。10分かけ放題オプションが月額300円
OCN モバイル ONEでは新料金プランと併せてOCNでんわ10かけ放題の月額850円(税別)が最大12か月300円となるキャンペーンを実施します。対象はキャンペーン期間中(11月20日~終了日未定)に新規で新料金プランの音声付きSIMと同時に申し込みしたユーザとなっています。
4,000円還元キャンペーン
キャンペーン期間中(11月20日~12月26日)に他社からMNPで新規に乗り換えるユーザを対象に4,000円を請求額から割引するキャンペーンを実施します。低速通信に容量制限を適用して品質を向上
通信品質については、契約帯域の圧迫を解消するために低速通信利用分を減らし、改善を目指すとしています。全体の1割が50%の帯域を使用
いわゆる格安SIMと呼ばれる通信事業者は、大手キャリアから通信設備の一部を借り受けてサービスを提供しています。通信帯域を大容量でまとめて帯域を借り受けて、多くのユーザに分配することで、安い料金で提供できるという仕組みです。
一方で、多くのユーザが使う時間帯には、大手キャリアと契約している容量を超える通信が発生して、全体が遅くなってしまうという傾向にあります。
これが、「格安SIMは遅い」と言われる主な原因になっています。
そのため速度制限を設けて通信速度を遅く(OCNでは最大200kbp)して混雑時の容量を押さえるのですが、月間容量を使い切った後に「ごく一部のユーザが低速通信で大量に帯域をに使用している」( OCN モバイル ONE )といいます。具体的には10%のユーザが、全体の帯域の50%を使用しているとのことです。
新プランでは低速通信できる帯域をさらに制限
従来のプランでは最大200kbpsの低速通信をコースにかかわらず無制限で利用できていましたが、新プランでは低速通信できる容量を契約する基本容量の半分とし、それ以降はさらに帯域を制限するといいます。低速通信からさらに帯域を制限した場合の具体的な通信速度については公表されませんでしたが「ブラウザーでホームページを快適に閲覧するには厳しく、LINEなどのテキストメッセージのやりとはできるレベル」(OCN モバイル ONE)とのことです。
OCN モバイル ONEでは「ほとんどのユーザは月間基本容量の範囲内にとどまっており、影響がない」としています。
従来コースも引き続き提供されるので、低速通信を上手に使いたい人は従来コースを使い続けて、高速通信を快適に使いたい人は新コースを検討してみてはいかがでしょうか。
従来コースと新コースの快適さの違いが気になりますが、新コースで速度が速くなるということはなく、夕方など利用者が増える時間帯で快適さの改善が期待されるとしています。
goo Simsellerにて「ZenFone Max M2」などを1円で販売するセールを開始
NTTレゾナントが運営するgoo Simsellerでは新プランの提供開始を記念して、にて「ZenFone Max M2」などを1円で販売するセールを開始します。セール期間は12月24日の11時までとなっています。また、「教えて!goo」と連携したQ&Aコミュニティを開設し、ユーザ間の情報交換も促していくとのことです。
まとめ
いかがでしたか?OCN モバイル ONEの新料金プランについて詳しく解説してきました。
「全体の1割のユーザが帯域の50%を使っている」というのは、なかなか興味深いですね。
新プランでは、この 点を考慮して品質の向上を図っているということなので、いわゆる格安SIM が遅くなる時間帯である昼休みや夕方に快適に使えることが期待できます。
また価格も業界最安値水準ということで、同時に実施されているキャンペーンと併せてお得に快適に OCN モバイル ONE を利用することを検討してみてはいかがでしょうか。