アフリカなどの新興市場向けに端末供給を行っている中国のTranssionが展開する「Tecno」がミドルレンジクラスのプレミアムモデルとして「Phantom X」を発表しました。
ミドルレンジクラスながらプレミアムモデルとして発表するだけあって性能もミドルクラスの上位ゾーンに位置し、デザイン、モデル名ともになかなかにカッコいい機種に仕上がっているようです。
中でもカラーバリエーションが2種類用意されていますが、「Starry Night Blue」、「Monet’s Summer」とカラー名称が既に普通ではないというか独特なカッコいいカラーリング名称となっています。
性能面で上位モデルともいい勝負しそうなカメラ機能はトリプルカメラ構成をとっており、メインカメラは解像度が5000万画素で、1/1.3インチの大型イメージセンサーを採用しています。
メインカメラを支える残る2つのカメラは、800万画素の超広角カメラと1300万画素の望遠カメラという構成になっています。
深度センサーやAI機能による画像調整といった機能は搭載されていませんが、高画素の大型イメージセンサーにより基本性能は上位モデルと比べても目立って劣るようなことはないでしょう。
フロントカメラはパンチホールを2つつなげたようなデュアルカメラになっていて、メインカメラが4800万画素でサブカメラが800万画素の超広角カメラというフロントカメラも異なるカメラを組み合わせた構成になっています。
4800万画素の自撮りカメラで基本性能は十分となっていますが、超広角カメラも搭載していることで自撮り撮影時に撮影範囲が広くなるのも魅力的な機能になるでしょう。
ディスプレイは両サイドのエッジまでディスプレイになったベゼルレスタイプの有機ELディスプレイでディスプレイサイズは6.7インチの大画面、リフレッシュレート90Hzにも対応しているため、ゲームや動画などの動きの激しいシーンでもストレスなくコンテンツを楽しむことができるでしょう。
また、ディスプレイガラスは頑丈さでは定評のある「Gorilla Glass5」を採用しているため、ディスプレイ強度もしっかりした強度を確保しています。
生体認証はディスプレイ内指紋認証となっており、SoCにはMediaTekの「Helio G95」を採用し、メモリは8GB、ストレージは256GBとメモリ、ストレージともに十分な容量を確保しています。
バッテリーは4,700mAhで充電機能はゲーミングスマートフォンなどの上位モデルの急速充電には及びませんが、33Wの急速充電機能を持っているため、70%程度の充電は30分ほどで完了できるようになっています。
日本ではなじみのないメーカー、ブランドであるため、日本国内で販売される可能性は低いと考えられますが、十分な機能を持ちつつ、デザインやカラーリングも洗練されており、新興市場向けということはそれほど高価格帯にはならないだろうと想定すると、国内での販売があっても面白い機種にように感じます。
発売予定地域では、7月初旬に販売開始される見込みであり、価格は現在のところ不明となっています。
そんな「Phantom X」の判明しているスペックは以下の通りです。
OS | Android11 |
サイズ | 縦:163.5mm 横:73.8mm 厚さ:8.7mm |
重さ | 不明 |
ディスプレイ | 6.7インチ有機ELディスプレイ FHD+(2340×1080ピクセル) リフレッシュレート90Hz・Gorilla Glass5採用 |
メインカメラ | トリプルカメラ 5000万画素(1/1.3インチセンサー) 800万画素(超広角) 1300万画素(望遠) |
フロントカメラ | デュアルカメラ 4800万画素 800画素(超広角) |
CPU | MediaTek Helio G95 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
バッテリー | 4,700mAh 33W急速充電対応 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
生体認証 | ディスプレイ内指紋認証 |
接続端子 | USB type-C (USB2.0) |
カラーバリエーション | Starry Night Blue Monet’s Summer |