12月14日、OPPOは日本のデザイン会社である有限会社nendoと協力し、コンセプトモデル「OPPO x nendo」を発表しました。
OPPO x nendoは、3つのヒンジを搭載する折りたたみスマートフォンであり、それぞれのヒンジを曲げる位置で端末は様々な形に変形します。
なんと、そのフォルムは7種類にも及ぶとのこと。
同端末は、OPPOのスマートフォンですが、デザインは日本のデザインスタジオ nendoが監修しています。
スマホメーカーではないからこそ、デザインできた端末とも言える「OPPO x nendo」
従来のスマートフォンデザインの枠を超えており、私たちがその全容を理解するのは容易ではありません。
以下、nendoのプレスリリースとなります。
近年、モニターに有機ELパネルを使用した「折り畳める」スマートフォンが数多く登場する中、その多くは畳まれた状態では通常のスマホの大きさで、開くとその2倍、もしくは3倍の大きさの画面になるのが主流となっている。この「折り畳める」技術を大画面化に利用するのではなく、畳むことで携帯性を高め、そのコンパクトさを生かした新しい操作感のスマートフォンをデザイン。OPPO x nendoの筐体サイズは縦横54mm×86mm
畳まれた状態では、クレジットカードと同様の54mm×86mmというサイズになるほか、同じ方向に畳める山折りのヒンジが「3つ」あるのが特徴。これにより、まるでシャクトリムシのように複数の関節を使って、横に「滑る」ような動作を伴った変形を実現する。このスライド機構は、片手で持ったまま親指で行うものであるが、1段階スライドさせると高さ40mmほどの画面が露出し、時刻や受信履歴、各種通知が確認でき、ミュージックプレイヤーの操作にも向く。次に、2段階目にスライドさせると、高さ80mmほどの画面が使えるようになり、それと同時にカメラが本体上部に移動していることに気づく。これは、自撮りやビデオ通話など、フロントカメラと画面を連動させる機能に適した状態となる。最大まで画面を開くと、独特な細長いプロポーションで7インチ画面を表示。サイドに操作パネルを表示させたまま動画を楽しめるほか、両サイドにコントローラーを配したゲームモードや、複数のアプリ画面を同時に横一列に表示した「マルチタスク」モード、フルスクリーンのパノラマ撮影モードなどが可能になる。
本体のサイドキーは楕円を半分に割ったような形状で、スライドの段階によって半円形の小さなボタンになったり、2つが合体して大きな1つのボタンになったりし、2〜4個のボタンとして機能。また、普段は収納されているスタイラスペンがあり、本体を「くの字」にして持つことでメモパッドのような使用感が生まれる。その際に、画面の上部を開閉させることで、画面上のページをめくれるようなインターフェイスを考えた。
ヒンジが3箇所もあることで無機質な工業製品の印象になることを軽減させるため、スエードレザーでヒンジ部を被覆。本体のカラーリングはこのレザーとの親和性の観点から選定された、落ち着いた色調になっている。最後に、非接触充電スタンドは本体ヒンジのピッチに合わせたデザインによって、充電中に一体化した見え方となるように配慮した。
このように、「完全に畳む」「完全に開く」という2つの状態に加えて、「部分的に開く」「折れ曲がったまま使う」といった使い方もできるようにすることで、スマートフォンの新たな可能性を広げることを考えた。nendo
クレジットカードと同サイズで非常にコンパクトです。
1段階目スライドさせると、高さ40mmほどのディスプレイが現れ、時計や各種通知、音楽の再生などの操作が行なえます。
2段階目にスライドさせると、高さ80mmほどのディスプレイが現れ、カメラは上部に移動。
自撮りやビデオ通話を行うことができます。
OPPO x nendoはリアカメラがインカメラを兼ねるデザインとなっており、「ZenFone 7」などと同様にインカメラの画質向上が想定できます。
また、リアカメラがインカメラを兼ねることでディスプレイはノッチもパンチホールも存在しない真のフルスクリーンディスプレイとなっています。
最大まで画面を開くと、7インチの超縦長ディスプレイが現れます。
OPPO x nendoのアスペクト比は不明ですが、一般的に縦長スマホと言われる「Xperia 1 II」が21:9です。
それをも超えるアスペクト比であることが伺えます。
また、マルチタスクモードでは同時に3つのアプリを表示させることが可能です。
通常のスマートフォンでもマルチタスクモードは存在しますが、その多くは2つのアプリを表示させるまでに留まります。
そして、筐体内部にはスタイラスペンが格納されており、ペンを使用してのメモを取ることも可能です。
OPPO x nendoの筐体は、3.5mmイヤホンジャックどころか充電ポートすら存在しない穴なしスマートフォンとなっています。
充電はワイヤレス充電のみ対応。
専用のワイヤレス充電器は、筐体に合わせたデザインとなっており、充電器と筐体が一体化するような見え方となります。
OPPOが実際にこのような技術力があるかの話は別として、非常に先進的なデザインで見ていて心が踊ります。
(折りたたみスマートフォン業界をリードするSamsungですら耐久性の懸念からヒンジは1つのみ、Sペンの採用すらも見送っています。)
あくまでも、OPPO x nendoはコンセプトモデルであり実際に市場に投入されるわけではありません。
OPPOは11月にもコンセプトモデルとして、巻き取りディスプレイを搭載する「OPPO X 2021」を発表しています。
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