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LG WINGを実機レビュー!回転、2画面、ジンバル、ポップアップの変態スマホを堪能する


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変態スマホに目がない筆者ですが、やっとあるスマホを使い倒す事ができましたのでご紹介します。

今回は、LGが2020年9月14日に発表した回転式2画面スマホ「LG WING」の実機レビューです。

LG WINGはどんなスマホ?


LGがリリースした渾身の2画面スマートフォン!

今回入手したモデルの本体カラーはillusion sky
色味的にはHuawei P30シリーズのBreathing Crystalが近いと言えます。

カメラは背面に3眼となっています。

見た目はよくある普通のスマートフォンと言えますね。
そして、近年のLG機にしては珍しくイヤホンジャックはありません。
インカメラはポップアップ式を採用しています。

LG WINGのスペック

LG WINGは、Snapdragon 765G、6400万画素を含むトリプルカメラを搭載。

メインディスプレイは6.8インチFHD+ (2460×1080)のOLED、サブディスプレイは3.9インチFHD+ 1240×1080のOLEDを採用しています。
画面のアスペクト比は、メインが20.5:9、サブが1.15:1

詳しいスペックは下記を御覧ください。

LG WINGの特徴

何と言ってもこのフォルムですね。

LG WINGは2画面構成のスマホで、上側の画面が90度回転する機構を備えています。

スイベル機構とも呼ばれるもので、往年のサイクロイドスタイルを連想させます。

スイベルした時のフォルムが飛行機のようで、確かに翼という意味の「WING」の名前も納得です。


今まで世に出た2画面スマホの多くは、ラップトップデバイスと同様の折りたたみ式でしたので、このLG WINGのスタイルは明らかに異端なデバイスです。

マルチタスクに特化した2画面スマホ

スイベルするとT型の形状となるこのスマホ 本体は6.8インチのOLEDディスプレイを搭載しており、それとは別にサブディスプレイで3.9インチのOLEDが搭載されているものとなります。 本体を回転させると「スイベルホーム」と呼ばれる画面に自動的に切り替わります。

メイン画面内でしていた操作が別画面になることで、使いやすくなっています。

LG WINGに搭載されているSnapdrapon 765GはDimensity 1000などには劣りますが、ミドルレンジSoCとは思えないくらいパワフルなチップセットです。

個人的にオススメの使い方は生放送を見ながらの実況投稿やコメントですね。

このように生放送画面を全く邪魔することなくコメントや実況投稿が可能です。

他の2画面スマホと決定的に違う点は写真のような使い方が出来ることです。縦画面+スクエア画面だからこそできるものです。

電子ジンバル機構を備えた動画撮影特化スマホ

2画面スマホという見た目のインパクトの影に隠れがちですが、何より6軸手ぶれ補正機構を持つLG WINGの動画撮影性能のエグさは群を抜いています。

特にジンバルモードでの動画撮影は異次元のレベルで手ぶれしないと言うと言う化け物です。

見た目こそ異端ではありますが、普通にジンバルのように扱える点は素晴らしいと言えます。 横画面撮影をしてるのにスマホを縦に持ってるのでホールド感が高いのも評価できます。

このジンバルモードの動作的には、超広角カメラを全画素撮影しながらクロップして撮影するものにはなってます。

そのため、暗所での撮影性能や単純な画質では近年のハイエンド機なんかには劣るものとなっています。


近年ではV-logという自身の生活をビデオブログにして残すのが今後のトレンドにもなっていくことが予見される中、この手ブレにものすごく強いスマホはそのような場面でも大いに活躍してくれると思います。

普段使いのスマホとして

SoCはフラッグシップではなくアッパーミドルのQualcomm Snapdragon 765Gを採用しています。

このSnapragon 765Gは次世代通信規格「5G」にもしっかり対応しつつ、5GモデムもSoCに統合されたワンチップタイプのものになっています。

そのため、モデム別実装となるハイエンド機よりも消費電力を抑えたものになっています。 アッパーミドルですので性能的に普段使う分では不満もなく、非常に上手いチューニングがされてることもあってか困ることは少ないです。

電池持ちも2画面スマホとしてはかなり良好ですが、バッテリーガン積みの中華機に比べるとやや劣る程度です。 メモリは8GBでストレージは128または256GB SDカードで容量の増設もできるので動画をバシバシ撮っても問題はありません。 画面は20.5:9というかなりの縦長です。 同社のVelvetと近いものになりますが、こちらはインカメラも画面上にはないためより縦長に感じます。

イメージ的にはXperia 1IIなどと同じくらいと思ってもらってよいでしょう。 本体重量が260gとあるため手に持った感覚はズッシリときますね。
まぁ、スマホ2台持つと思えば優秀です。

何より2画面スマホという異端なモデルでありながら、厚さは11mmほどとかなり薄いものになってます。

指紋認証も備えており、画面内指紋センサーを採用しています。

動画性能は先に述べましたが、静止画もなかなか綺麗に撮れます。上記作例です。 その他に独自機能と言えばVelvet同様にASMR録音が可能です。
何に使うかはさておき、他社にはない不思議な方向に特化してて筆者的には好きです。

惜しいといえばQiといった無接点充電に非対応な点と、本体スピーカーがモノラルな点でしょうかね。

あとはキーボードアプリが選びずらいところですかね。

G-bordでしたら問題なく使えますが、一部のIMEでは日本語テンキーがサブディスプレイ上で上手く表示されないことがありました。

2画面スマホの新たな答えをLG WINGで見た

かつての2画面スマホというのは正直なところ「キワモノ」というものが強く、なかなかガジェットが好きな方以外にはオススメしにくいものでした。

ドコモでも販売されたZTEのAXON Mと言った端末はOSの制約もあってマルチタスクに対応しきれずに、結果としては中途半端とも言えるものでした。

そんな中、昨年にリリースされたGalaxy Foldは新世代の2画面スマホとしてひとつのスタイルを作りました。

閉じて小さい画面、開いて大画面というフォルダブルです。

もうひとつ出たのがLG V50 ThinQ

こちらは拡張オプションで2画面となるスマホで、必要な時だけ2画面にできるアクセサリーを備えてました。

こちらはフォルダブルより安価という利点と、2画面を生かしたマルチタスクに特化した仕様となりました。 日本では後継のG8XやV60 ThinQがリリースされて話題となっています。

そしてこのLG WINGはマルチタスク特化のコンセプトをそのままに、日本でも発売されていたサイクロイドのスタイルを追加したものになりました。

そしてマルチタスクをこなすのはもちろんのこと、シングルタスクでも「より快適にこなせる」工夫がしてある端末に感じます。

フォルダブル機がまだまだコスト面でなかなか手に届かないモデルが多い中、独自の視点でこのようなデバイスをリリースできるのはLGの強みかなと感じます。

意外かもしれませんが、車にスマホをつけてカーナビ代わりにする方には便利な機種かもしれません。

大画面でマップを表示してサブ画面で音楽再生画面を表示するのはもちろん、写真のようにその逆もできる最強の車載スマホです。 なにより、このスマホには2画面スマホによくある「使いにくさ」と言うものが全くありません。

普通に使えるスマホに追加で使える画面がついてるのです。

V50シリーズとは異なり、いつでも使えるサブディスプレイがあるという安心感は素晴らしいものです。

そして性能的にも問題なく、非常にパワフルなスマホであることからも長く使って行けるかと思います。

最後に買いかどうか?

このスマホにそんなものを聞いてはいけません。

欲しいと思ったら買い時です!

欲しかったら買ってください。


私的にはiPhone 12 Proよりトキメキが止まらないスマホになってしまいました。

どこもかしこも似たような形のスマホになる中、こう言うスマホの存在は嬉しいものです。

アッパーミドルスペックとしては直輸入で約10万円と決して安い機種ではないですが、以下の用途で使いたい方には唯一無二の存在になるかと思います。


・唯一無二のスタイルでスマホを使いたい方

・Youtubeなどの配信などを常に追い続けたい方

・手振れのない動画を撮りたい方


におすすめできるちょっと変わったスマホです。


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