Lenovoは同社ゲーミングブランドのLegionよりゲーミングタブレット「Lenovo Legion Y700」を正式発表しました。
Lenovo Legion Y700のスペック
Snapdragon 870を搭載
Lenovo Legion Y700は、SoCにQualcommのハイエンドチップ Snapdragon 870を採用し、メモリは8GB/12GB(LPDDR5)、ストレージは128GB/256GB(UFS 3.1)を備えます。タブレットの中ではmicroSD非対応のモデルが多いですが、Lenovo Legion Y700は最大1TBのmicroSDカードに対応します。Samsungの「Galaxy Tab S8 / S8+ / S8 Ultra」は3モデルともSnapdragon 8 Gen 1を搭載しており、それには及ばないものの、Snapdragon 870は、7nmプロセスで製造され、設計はSnapdragon 865 Plusとほぼ同じ。クロックが3.2GHzになり、Snapdragon 865 Plusより約3%高速化しています。
準ハイエンドという位置付けですが、Snapdragon 870を搭載するタブレットは多く、「Xiaomi Pad Pro」や「OPPO Pad」でも採用されています。
タブレットながらも冷却システム完備
ゲーミングタブレットということで長時間のゲームも可能な冷却システムを搭載。36,800+㎟のグラファイトシートに8,500㎟のVC液冷を加えて、その総冷却面積は45,357.7㎟にも及びます。
同社によると、王者栄耀を最高画質(120fps)で30分プレイした際の平均fpsは119.6fps、端末表面の最高温度は40.3℃。
League of Legendsを最高画質(90fps)で30分プレイした際の平均fpsは90.5fps、端末表面の最高温度は41.9℃。
原神を最高画質で30分プレイした際の平均fpsは58.4fps、端末表面の最高温度は45.8℃としています。
8.8インチ120Hz駆動
Lenovo Legion Y700の画面は、8.8インチのLCDディスプレイを搭載。解像度は2.5KとなるWQXGA(2560×1600)でリフレッシュレートは120Hz、タッチサンプリングレートは240Hzに対応します。解像度、リフレッシュレート、パネルのスペックはいずれも「Xiaomi Pad 5 Pro」や「OPPO Pad」と全く同じ。一方で画面サイズは「Xiaomi Pad Pro」と「OPPO Pad」の11インチに対し、Lenovo Legion Y700は8.8インチとコンパクトなタブレットに仕上がっています。
バッテリー容量は6,550mAhと少なめ
Lenovo Legion Y700は、6,550mAhのバッテリーを搭載し、最大45Wの急速充電に対応します。同社によると、45分で満充電が可能とのことです。
タブレットは8000mAh以上のバッテリーを搭載するモデルが多いのですが、Lenovo Legion Y700は筐体サイズの小型化が影響してか、スマートフォンのバッテリーとあまり変わらないバッテリー容量となっています。
ただし、充電中に電力をスマホの動作のみに使い、バッテリーを充電しない「バイパス充電」にも対応します。バッテリーを充電しないことで発熱を抑えながら、充電器からの電力でゲームをプレイし続けることができます。
なお、USB Type-CポートはUSB 3.1 Gen2となっています。
ステレオスピーカー+X軸モーター2基を搭載
Lenovo Legion Y700は、音響メーカーJBLによるチューニングが施された、Dolby Atmos対応のステレオスピーカーを搭載します。また、3.5mmイヤホンジャックも搭載されます。
さらに、ゲーム体験を高めるためのバイブレーション用のモーターは、X軸を2基搭載。
横持ちを想定して、横持ちをした際の下部に左右1基ずつ搭載されています。
リアカメラは1300万画素の単眼、インカメラは800万画素を搭載します。
Lenovo Legion Y700の価格
Lenovo Legion Y700は、Android 12 (ZUI13)をプリインストール。筐体サイズは207.1 x 128.1 x 7.9 mm、重さは375g。
そして、Lenovo Legion Y700はWi-Fiネットワークのみの対応するタブレットであり、SIMを挿入しての通信には対応していません。
価格は以下の通りです。
- 8GB+128GB:2,699元(約49,000円)
- 12GB+256GB:2,999元(約55,000円)