HUAWEIは7月29日、中国にてオンライン発表会を開催し、同社フラグシップモデル「HUAWEI P50 Pro」を正式発表しました。
これまで、Pシリーズは中国国内だけでなくグローバル市場に向けて大々的に発表される傾向がありましたが、P50シリーズはYouTubeなどでの発表会の配信はなく中国国内向けの配信および中国語のみの製品説明となっていました。
過去には「HUAWEI P20」シリーズなどが日本市場でも高い人気を博していましたが、ご存知のように米国からの禁輸措置の影響によりHUAWEIを取り巻く環境は大きく変わりました。
その影響により、 「HUAWEI P50 Pro」は同社フラグシップ機にも関わらず5G通信に非対応の4Gスマートフォンとなっています。
また、これまで台湾TSMCに「Kirin」の製造を委託していましたが、TSMCとの取引停止により、十分なSoCの在庫を確保できなくなったHUAWEIは米Qualcommより、「Snapdragon 888 4G版」を調達。(※他のハイエンドAndroid機に搭載されている「Snapdragon 888」の5Gモデム非搭載版。性能は同じ。)
そのため、「HUAWEI P50 Pro」には、SoCに「Kirin 9000」と「Snapdragon 888 4G版」を搭載する2つのモデルが存在します。
OSは「Harmony OS 2」がプリインストールされており、Android非搭載、Google関連サービスやPlay ストアを含むGoogleアプリは利用することができません。
5G非対応と言えどもカメラ性能はHUAWEIのテクノロジーが凝縮されたカメラフラグシップとなっています。
「HUAWEI P50 Pro」は、5000万画素のメイン(23mm、F値1.8、OIS)、4000万画素のモノクロ(26mm、F値1.6)、1300万画素の超広角(13mm F2.2)、6400万画素の望遠(光学3.5倍 90mm F3.5 OIS)のクアッドカメラ
カラー+モノクロの組み合わせは「HUAWEI P20」シリーズ以来の復活で、高い色再現性をアピール。
また、ペリスコープ型で光学3.5倍(90mm)の望遠カメラはOIS(光学式手ブレ補正)対応かつ6,400万画素の高画素センサーにより高いズーム性能を実現します。デジタルズームは最大200倍に対応。
ディスプレイは、6.6インチのOLEDを搭載(2700×1228ピクセル)
リフレッシュレートは120Hz、タッチサンプリングレートは300Hzに対応します。
また、エッジが湾曲したディスプレイが採用されています。(下位モデルのHUAWEI P50はフラットディスプレイ搭載)
バッテリー容量は4,360mAh、最大66Wの急速充電および最大50Wのワイヤレス充電に対応
接続端子はUSB Type-C 、イヤホン端子は非搭載、生体認証はディスプレイ指紋認証と3D顔認証
その他、ステレオスピーカー搭載、IP68の防水防塵性能を有しています。
価格は以下のとおりです。
・8GB+128GB:5,988元(約102,000円)
・8GB+256GB:6,488元(約111,000円)
・8GB+512GB:7,488元(約128,000円)
・12GB+512GB:7,988元(約136,000円)
中国では8月発売。現時点ではその他の市場での発売は不明。