Huaweiは、電子ペーパー「E Ink」を使用した新しいタブレット「MatePad Paper」を発表しました。
アメリカによる制裁措置が続くことでグローバル市場での存在感がかなり低下中のHuaweiですが、ある意味そういう状況を逆手にとって他とは違う商品にチャレンジしているのかもしれません。
電子ペーパー「E Ink」を使用した商品というとAmazonの「Kindle Paperwhite」が思い浮かびますが、「MatePad Paper」も同じように電子ペーパーを使用するため、ディスプレイはモノクロ256階調表示でディスプレイサイズは10.3インチを採用。
「E Ink」の特徴を活かし、直射日光下でも視認しやすいディスプレイとなっています。
Huawei製のタブレットにも搭載されているスタイラスペン「M Pencil」が付属しており、紙にメモを取る感覚で書き込みが行えるとのことです。
「M Pencil」による手書きの筆圧検知は4096段階で26ミリ秒という低遅延で書き込みが行えます。
ディスプレイが電子ペーパーであることからiPadなどの表面がツルツルしたガラス面となっているディスプレイと比較してノートとしての書き心地はいいかもしれません。
モノクロディスプレイではあるものの独自のスマートリフレッシュレート機能により書籍やノートだけでなく動きのあるコンテンツも見やすくなっているようです。
10.3インチというしっかりしたサイズ感もノートとしての利用や書籍、レポートの閲覧、さらに気になる部分にはM Pencilで書き込みが行えることからペンとの併用シーンではかなり強みを発揮する可能性があります。
ただ、電子ペーパーである以上、モノクロディスプレイになってしまうことがカラー表示に対応できないという弱点になってしまう可能性も否定はできません。
アメリカによる制裁措置によりAndroidOSやGooglePlayを搭載できないこともあり、OSはHarmonyOS2を搭載している点もコンテンツ対応をどこまで広げることができるのかという点で懸念点となるでしょう。
とはいえ、iPadがProモデル以外にもApple Pencil対応を進めていること、SamsungがSペン対応機種を増やしていってることからも様々な情報の電子化とスマートフォン、タブレットの高性能化、大画面化にも伴ってペン入力の使い勝手が非常に良くなっているのも事実です。
独自OSの搭載で若干のクセは否めませんが、日本市場での投入予定があるかどうかが気になるところです。
MatePad Paperの価格は499ユーロ(約64,000円)
OS | HarmonyOS2 |
サイズ | 縦:225.2mm 横:182.7mm 厚さ:6.65mm |
重さ | 360g |
ディスプレイ | 10.3インチE Inkディスプレイ 1872×1404ピクセル |
メインカメラ | なし |
フロントカメラ | なし |
CPU | Kirin 820E |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
バッテリー | 3,625mAh 22.5W充電 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 |
生体認証 | 指紋認証 |
接続端子 | USB type-C(USB2.0) |
カラーバリエーション | ブラック |