近年、高い処理能力を必要とする3Dゲームが登場し始めています。そんな中、ASUSからゲームに特化したゲーミングスマホ 「ROG Phone」が発売されました。高いスペックと拡張性で完成度の高い仕上がりで多くのゲームファンを唸らせました。果たして本当の実力は如何なものなのでしょうか。
目次
ROG Phone を3行でまとめると、、、
- Snapdragon 845・8GBRAM搭載のゲーミングスマホ
- 外部拡張性に優れている
- ゲームプレイに最適化された設計
ROG Phone のファーストインプレッション
ROG Phone の基本情報:スペック
価格 | 約100,000円〜 |
OS | Android 8.1 (Oreo) ROG Gaming UI |
SoC | Snapdragon 845 |
RAM | 8GB |
ROM | 128GB / 512GB |
Antutuスコア | 297000 |
ディスプレイ | 6.0インチ 有機ELディスプレイ 1080 x 2160px (フルHD+), アスペクト比18:9 |
カメラ | アウト:12MP+8MP F値/1.8 イン:8MP F値/2.0 |
バッテリー | 4000mAh |
カラー | ブラック |
重量 | 200g |
対応バンド | FDD-LTE:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B28/B29/B32 TD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41/B46 キャリアアグリゲーション:5CA(DL)/2CA(UL) 対応 W-CDMA:B1/B2/B3/B4/B5/B6/B8/B19 GSM/EDGE:850/900/1,800/1,900MHz |
ROG Phone の付属品
- USB ACアダプターセット
- SIMピン
- ROG Phoneケース
- AeroActive Cooler
- 製品保証書
- ユーザーマニュアル
ROG Phone のデザイン
ROG Phoneは「ザ・ゲーミングスマホ 」のような先進的なデザインをしています。一般的には好き嫌いが分かれるデザインかもしれませんがゲーミングスマホを求める方にとってはカッコいいのではないでしょうか。 前面には2.5D、背面には3Dのゴリラガラスでコーティングされ耐久性を増しつつもチープな印象を与えないメタルフレームを採用 背面にROGロゴは着信や通知など各々の設定で点灯・点滅・カラーサイクル・ストロボから選択しライトをカスタマイズすることができます。ROG Phone の性能
Snapdragon 845を搭載
ROG PhoneはSoCにSnapdragon 845を搭載しRAMは8GBの仕様となっています。Snapdragon 845はQualcomm社のフラグシップ向けSoCであり、「OnePlus 6T」や「Xiaomi Mi mix 3」などのハイエンドモデルでも採用されています。Antutuベンチマークは27万点超えでSnapdragon 835から5万点以上のパフォーマンスUPを実現しています。CPU性能が約9万点で27,000点ほど、GPU性能が10万点超えで20,000点ほどのスコアアップとなっています。
また、RAMは8GBとノートパソコンのような大容量メモリを備えており、スペックは圧倒的な高さを誇ります。
これほどのスペックがあれば重量級の3Dゲームでもスペック不足で悩むことはないでしょう。
追記
2019年にQualcomm社の最新SoCであるSnapdragon 855が登場し、Snapdragon 845よりもCPU性能が45%、GPU性能が20%ほど向上しました。
そのため、世界TOPレベルのスペックではなくなったものの、Snapdragon 845でも十分すぎるほどの性能ですのでご安心ください。
Snapdragon 855を搭載したスマホはこちら
冷却システムもバッチリ
たとえ、高性能なスペックを備えていても発熱による負荷で性能が落ちてしまっては意味がありません。ROG Phoneはこの点は通常のスマホ以上にケアしています。回線基板上に銅製のヒートスプレッダーとカーボン製冷却パッドを配置し、冷却効率の高い3Dベイパーチェンジシステムを採用しています。 また、付属の外付けAeroActive Coolerをドッキングすることで冷却効率をさらに高めることができます。
従来の16倍の放熱面積により端末表面温度は−4.7℃、CPUの冷却効率を60%向上します。
その他のハイエンドスマホでも冷却システムを備えた端末もありますが、ROG Phoneの冷却システムは頭一つ抜けています。
充電をしながらや長時間の3Dゲームでも発熱を抑えることができ、より快適なプレイが実現します。
ゲームの快適さを追求した設計
横持ち時でも有線が邪魔にならない設計
通常のスマホは側面の下部に充電ポートとイヤホンジャックが搭載されていることが多いですよね。PUBGなどの横持ちゲームをプレイしているときに有線が鬱陶しいと感じたことがある方も多いはず、、、しかし、ROG Phoneの充電ポートとイヤホンジャックは側面下部に加えて、外付けのAeroActive Coolerをドッキングすれば横持ち時でも邪魔にならないようにケーブルを繋げることができます。
入力端子の拡張
スマホは物理ボタンがないので2本の指で操作してますよね。でも、ROG Phoneは側面に超音波タッチセンサーAir Triggerが搭載されているのでゲームパッドのL/Rボタンのように操作することができます。
ゲームを極めたいなら、この機能は必須ですよね!正直、2本指で4本指プレイの選手を相手にするのはキツイです、、
没入感をもたらすステレオサウンド
ゲーミンングスマホでも重要になるのが「音」ですよね!敵の足音や銃声などの索敵の際に非常に重要になります。ROG Phoneは強力なフロントフェイススピーカーを搭載しており、音量を最大まで上げても歪みを抑えることができます。
また、ヘッドフォンやBluetoothを介してもレスポンスが遅れることなく没入感のあるサウンドを楽しめます。
ゲームプレイを加速させる拡張性
ROG Phoneは拡張性が高く、多くの専用機器が別売りにて購入することができます。 ROG Phoneを2画面モードで使用できる「TWINVIEW DOCK」下部のディスプレイはROG Phoneと同じ6インチの有機ELディスプレイでクアッドスピーカーやL/Rボタン・内蔵冷却ファン・SDカードリーダーなどが搭載されています。
ディアルモニターでプレイすることもできますし、ストリーミング映像を表示させながらライブ配信を行うこともできます。 もちろん、専用のゲームパッドも販売されています。 多彩な接続端子を有する「MOBILE DESKTOP DOCK」はROG Phoneを最大限拡張することができます。
外付けのモニターやマウス・キーボードと接続することができスマホのレベルを超えた使い方もできます。
6.0インチの有機ELディスプレイを搭載
ROG Phoneは6.0インチ、解像度1080 x 2160px (フルHD+)の有機ELディスプレイを搭載しています。有機ELディスプレイはバックライトを必要とせず、ドット自体が点灯・消灯するので色の表現力が非常に優れています。
また、上下にベゼルがありノッチを採用していないのでゲームの描画が欠けることもありません。
さらに、HDRビジュアルで高精細な表示とブラーのない1msのピクセルレスポンスにより映像は非常にキレイです。
12MP+8MPのディアルカメラを搭載
ROG PhoneはSONY製IMX363センサーを搭載した1200万画素+800万画素のディアルカメラ構成となっています。メインレンズは120°広角レンズなので広い背景を捉えた撮影が可能です。
しかし、コンセプトをゲーミングスマホなので他の10万円レベルのスマホのカメラ性能と比べるとカメラ性能は見劣りします。
4,000mAhのバッテリー容量
ROG Phoneは4,000mAhのバッテリー容量を搭載Qualcomm QuickCharge 4.0の急速充電にも対応しており、0の状態から約35分で60%まで充電することができます。
また、消費電力を抑えた仕様となっているため最大7時間のゲームプレイ、最大14時間の動画再生が可能となっています。
まとめ:ROG Phone は買いか否か
ズバリ、買いです!スマホでのゲームを極めたい方にオススメしたいスマホとなっています。SoCが最高ではなくなったものの、まだまだ現役で活躍できる高性能なスペックと高い拡張性で間違いなくゲーミングスマホの王様と言えるでしょう。
しかし、問題なのが値段ですよね、、、。10万円近く出せる方なら良いのですが、もう少し価格を抑えたいという方は5万円のゲーミングスマホ「vivo IQOO」を検討すると良いでしょう。