この記事では、いまさら聞けないキャッシュとは何か?というところからキャッシュを削除する方法をご紹介していきます。
キャッシュとは
キャッシュとは頻繁に使うデータを早く表示させるために存在するもので、一時的なデータや履歴のことを指します。例えばブラウザで良く見るページを一時的に保存して、再度そのページを開いたときに素早く表示させることができるというような役割を担っています。
でもAndroid端末を日々使っているとキャッシュは、どんどん増え蓄積されていき他のアプリの動作に悪影響を及ぼす場合があります。これはパソコンでも起きることでキャッシュがたまりすぎると動作に支障をきたすようになります。
一方キャッシュはを削除して大丈夫かという疑問があるかもしれませんが、キャッシュのたまりすぎはアプリのアップデートがうまくいかなくなるなどの原因にもなりますので定期的に削除することが望ましいのです。
キャッシュの削除方法
では、次にキャッシュの削除方法について解説していきます。なおキャッシュの削除を行う際は対象のアプリを終了させておきましょう。
アプリが動作中だとキャッシュの書き込みや読み込みを行っている可能性があるため、それが原因でエラーとなることがあるからです。
特にバックグラウンドで動作中のアプリに注意しましょう。
キャッシュのデータ量が大きいアプリから削除しよう
Android 8.0以降ではキャッシュデータの一括削除機能が無くなりました。これは端末の性能が向上したことやストレージが大容量化したことでむやみにキャッシュを削除する必要がなくなったからです。確かに表示するデータの内容があまり変わらないアプリはキャッシュの効果が高いので削除不要です。
しかし以下のように常に新しいデータが表示されるアプリはキャッシュが大量にたまっていくにもかかわらずあまり活用されない傾向にあり定期的に削除するのが望ましいです。
- ブラウザ (Chrome 他)
- LINE
- TikTok
- その他の SNS アプリ
アプリごとのキャッシュの削除方法
Android の設定画面から「ストレージ」を選択します。 「その他のアプリ」を選択します。 上記の手順でアプリ一覧を開くと容量の大きい順に並ぶので、どのアプリがデータ量を多く使用しているかが一目でわかります。 次にアプリ詳細を開き「キャッシュを削除」するだけで完了します。 キャッシュを削除するのはブラウザとSNS関連のアプリで十分でしょう。キャッシュのサイズが数百MBを超えるようなら削除しましょう。キャッシュの一括削除(旧バージョン)
Android 4.2 から Android 7まではキャッシュを一括で削除する機能があります。古いバージョンのAndroid端末を使用している場合、キャッシュを一括で削除することもできます。手順は以下の通りです。
- 設定から「ストレージとメモリ」を選択
- 「内部共有ストレージ」を選択
- 一内部共有ストレージの一覧が表示されるので「キャッシュデータ」を選択
- 削除確認メッセージが表示されるので「OK」をタップ
アプリでキャッシュを削除する
ここではAndroid端末の設定からキャッシュを削除するのではなく、キャッシュクリアアプリと呼ばれるキャッシュを簡単に削除してくれるアプリをご紹介します。システムの状態もわかる「CCleaner」
「CCleaner」は、パソコン用お掃除ソフトを提供しているPiriformがAndroid向けに提供している無料のアプリです。アプリを立ち上げるとストレージとメモリの使用状況が表示されるので、スマホの現在の状態を把握することができます。「分析」をタップすれば不要なファイルや履歴を表示、「クリーニング」でキャッシュを削除してくれます。無料で利用できるので、最初にダウンロードするアプリとしてもおすすめできます。便利機能満載の「Clean Master」
日本を含む世界56ヶ国でNo.1を獲得しているのが、Cheetah Mobile(チーターモバイル)の無料アプリ「Clean Master」です。不要ファイルの削除やブースト機能、バッテリー節約ボタンなどが用意されています。シンプルなユーザインターフェースなので、インストールしてすぐに使用できます。CPUクーラーなどユニークな機能も搭載されています。まとめ
キャッシュの削除はアプリのデータを初期化するものではありません。アプリ自体のデータはそのまま残るので通常使う分にはほとんど気になりません。
削除したキャッシュは再びアプリがため込んでいくので、定期的にキャッシュの削除をすることをお勧めします。