Xiaomiは3月30日に行われた、2021年新製品発表会にてスマート電気自動車(EV)事業への参入を正式に発表しました。
Xiaomiは、電気自動車および関連事業に取り組むために新たに100%子会社を設立
同社の創業者兼CEOの雷軍氏が、新たに設立されたスマートEV事業部のCEOを兼務するようです。
Xiaomiグループは、スマートフォンなどのこれまでの事業で2020年末時点で1,080億人民元(約1兆8,000億円)の内部留保を確保しており、まずは、15億ドル(約1650億円)を投資。その後10年間では100億ドル以上(約1兆1000億円)の投資を計画しているとのことです。
一方、当初はスマートEV(電気自動車)事業参入は非常に迷っていたようです。
そこで雷軍氏はXiaomiの創業時10年前のような勇気や決断力、エネルギーが今もあるのか?と自問。
そして、僅か数人のスタートアップだった同社が創業から10年で世界第3位のスマートフォンメーカーにまで成長したことを振り返り、スマートEV(電気自動車)事業を決意。
こう決めたのは2021年1月15日からであり、同日から本格的な参入を検討し、30日の取締役会にて正式に承認されたとのことです。
また、スマートEV事業への参入はファンからの後押しも大きかったとのこと。
昨年末の大晦日に行われた、雷軍氏がXiaomiファンの願いを一つ叶えるというイベントで、その内の一人が「Xiaomiが生産した車にXiaomi製スマート家電を載せて旅行がしたい」と提案し、同社のエンジニアチームにキャンピングカーを作ってもらったとのこと。
これを機に「Xiaomiが車を作っても良いのではないか」と思い始めたようです。
これまでXiaomiを含め、複数の会社を創業していた雷軍氏はEV事業を自身にとって最後の起業と位置付け、「我々はハングリー精神がある。また、優秀な研究開発チームを抱えている。十分な時間をかければ必ず成功することができる。」と述べています。