テンセント(騰訊)がXiaomi出資のゲーミングスマートフォンメーカー「Black Shark」を買収する計画があることが報じられました。
買収後は、テンセントCEOの任宇昕(RenYuxin)氏が率いる「プラットフォームおよびコンテンツ事業グループ(PCG)」への統合を検討しているとのこと。
現在、Black SharkはゲーミングスマートフォンのBlack Sharkシリーズを主に展開していますが、テンセントによる買収が完了した後は、事業転換が行われるようです。
テンセントがVRプラットフォームおよびVRコンテンツを提供し、Black SharkがVRゴーグルなどのVRハードウェアを提供することを検討しています。
情報筋によるとBlack Sharkの評価額は30億元(約542億円)ですが、テンセント側は約26億~27億元(約470億~488億円)に引き下げての買収を交渉しているとのこと。
テンセントは2021年に中国最大手のVR機器メーカー「Pico Technology(小鳥看看科技)」の買収案件に際して入札を行いましたが、最終的には、TikTokを運営するバイトダンスが90億ドル(約9900億円)でPicoの買収を完了させています。
テンセントはメタバースへの本格参入を諦めておらず、そこで候補に挙がったのがBlack Sharkだった模様です。
Black Sharkは、VR機器のノウハウは有していませんが、ゲームユーザーのための豊富なデータとQualcommとの密接な取引関係が利点になっているとのことです。(※VRゴーグルはQualcommのチップを搭載します。)
ただし、現時点ではテンセント側およびBlack Shark側の公式発表はありません。
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