1月12日、Softbankは同社から楽天モバイルへ転職した人物が、不正競争防止法違反で逮捕されたと発表しました。
Softbankによれば、2020年2月、元社員が退職申告から退職するまでの期間に、営業秘密に該当するネットワーク技術に関わる情報を不正に持ち出していたことが判明し、警視庁へ被害を相談していました。
元社員は、Softbank在籍中、ネットワークの構築に関わる業務に従事しており、不正に持ち出された営業秘密は、4Gおよび5Gネットワーク用の基地局設備や、基地局同士や基地局と交換機を結ぶ固定通信網に関する技術情報とのこと。
元社員が利用する楽天モバイルの業務用ＰＣ内にその営業秘密が保管されており、ソフトバンクは「楽天モバイルが当社営業秘密を既に何らかの形で利用している可能性が高いと認識している」としており、今後利用されることがないよう、その利用停止と廃棄などのために民事訴訟を起こす方針。
なお、顧客の個人情報や通信の秘密に関わる情報などは、元社員が持ち出した営業秘密の中には「一切含まれていない」とのこと。
一方の楽天モバイルは「警察の捜査へ全面的に協力してまいります。当該の社員はまだ在籍しておりますが、事実確認など詳細はまだ申し上げられる状態ではなく、（コメントを）控えます」としています。
