Samsungは過去数週間に渡って「Android12」に基づく「OneUI 4」の公開βテストを行っていましたが、11月15日、ついに同社はGalaxy S21シリーズに向けてOne UI 4の正式版をリリースすることを発表しました。
Samsungのプレスリリース通り、発表当日の15日よりGalaxy S21シリーズ(上記スクショはGalaxy S21 Ultra)にてOne UI 4 安定版が配布されていることが確認できます。
One UI 4は、Android 12をベースとしたSamsung独自のカスタムUIです。2021年9月からベータ版の提供が開始されており、2021年内にも安定版をリリース予定としていましたが、思いの外早く11月にリリースされました。
現時点でアップデートの配布が行われている端末はGalaxy S21・Galaxy S21+・Galaxy S21 Ultraの3機種のみ。
ただし、Samsungは近日中にOne UI 4を他のSシリーズやNoteシリーズ、Aシリーズ、Zシリーズ(折りたたみスマートフォン)、Tabシリーズ(タブレット)へ展開予定としています。
One UI 4の対象端末は以下のとおりです。
Galaxy S20, S20+, S20 Ultra, S20 FE, Note20, Note20 Ultra, S10, S10e, S10+, S10 5G, Note10, Note 10+, Galaxy Fold, Z Fold3, Z Flip3, Z Fold2, Z Flip, Z Flip 5G, Galaxy A82 5G, A72, A52, A52 5G, A52s 5G, A42 5G, and Galaxy Tab S7, Tab S7+
One UI 4では、Android 12の特徴でもある「Material You」に似た機能として、カラーパレットから色を選ぶことでホーム画面やアイコン、メニュー、ボタン、背景などを直感的にカスタマイズすることができます。(※これを「ルック&フィール」と同社は呼んでいます。)
また、ウィジェットのデザインも刷新されています。
また、このルック&フィールは、Galaxy Zシリーズ、Galaxy Watch、Galaxy Tabでシームレスに同期することができるようです。
さらに、プライバー機能とセキュリティ機能が強化されています。
アプリがカメラやマイクにアクセスした場合、右上にアイコンが表示されてユーザーに通知。ユーザーはすぐにアクセスを許可あるいは拒否することができます。 また、カメラやマイク、位置情報などにアクセスしているアプリも一覧で確認可能に。加えて、位置情報が求められた際に、「正確な位置情報」と「大まかな位置情報」のどちらを使用するか選択できるようになりました。
他にも、個人情報を含むファイルに有効期限を付けて送信する「Private Share」機能も追加されています。
One UI 4の正式リリースの発表に伴い、スマートウォッチ「Galaxy Watch」「Galaxy Watch Active」「Galaxy Watch Active2」「Galaxy Watch3」へのソフトウェアアップデートを行うことも同時に発表されています。
遂に、Android 12ベースの「One UI 4」の安定版が正式にリリースされたわけですが、このアップデートは海外版のSIMフリーモデルが対象となっており、日本で販売されているキャリアモデルのアップデート時期は各キャリアに委ねられています。
日本ではドコモとauがGalaxy S21シリーズを取り扱っていますが、現時点でアップデートの予定はアナウンスされていません。
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