Samsungは6月1日、AMDグラフィックスを搭載した次世代フラグシップExynosチップセットを今年後半に発表予定であることを正式にアナウンスしました。
AMDは6月1日、基調講演「AMD at Computex 2021」を開催。
同社CEOのリサ・スー氏は、Samsungの次期フラグシップExynosに搭載されるGPUが最新のRDNA2アーキテクチャに基づいていることを明らかにしました。
AMDによると、Exynosのグラフィックスはレイトレーシングや可変レートシェーディング(VRS)などの高度な機能をもたらし、電力効率も改善されるとしています。
RDNA2とは、AMDの最新グラフィックス アーキテクチャであり、Radeon 6000シリーズに搭載されるグラフィックスチップ、さらには PS5 および Xbox シリーズ S/XのGPUにも採用されています。
基調講演の中で、リサ・スー氏は次のように述べています。
「AMDは、モバイル市場におけるグラフィックスの革新を加速するために、業界のリーダーであるSamsungと数年間提携しており、Samsungの次のフラッグシップ・モバイルにカスタム・グラフィックスIP(Intellectual Property)をもたらすことを喜んで発表します。」
Samsungは2019年6月にAMDと戦略的パートナーシップを締結したことを発表。
これにより、次期ExynosにAMD製GPUが搭載されることが期待されていましたが、遂にSamsung側およびAMD側より正式にAMDのグラフィック技術を採用したExynosが発表されることが告知されました。
現時点でのリーク情報では、AMDのRDNA2 グラフィックスを搭載したSoCは、「Exynos 2200」になると伝えられており、Samsungが今年後半に発表予定のノートPCおよびタブレットに搭載されると予想されています。その後、スマートフォンにも搭載される可能性が高いとのこと。
これにより、Appleが最近発表したM1チップ搭載のiPad ProにSamsungも対抗することができるようになる算段です。
また、今までExynosは、Snapdragonと比較してGPUパフォーマンスが低いと指摘されることが多々ありましたが、AMDとの提携により、今後はGPUパフォーマンスの高さが強みになるかもしれません。