![Exynos 2200](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2022/01/Samsung-Exynos-2200-3-1.jpeg)
Samsungは同社フラグシップSoC「Exynos 2200」を正式発表しました。
Exynos 2200は、AMDのRDNA 2アーキテクチャを採用したGPU「Xclipse」を内蔵しており、同社の次期ハイエンドスマートフォン「Galaxy S22」シリーズにて搭載予定となっています。
![](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2020/05/samsung-exynos-soc-amd-gpu-01.png)
Exynos 2200は、AMD RDNA2アーキテクチャをベースにした独自GPU「Xclipse」を搭載。
このRDNA 2アーキテクチャを採用したことにより、スマートフォン向けでは初となるレイトレーシングや、可変レートシェーディング(VRS)など高度なグラフィック技術に対応します。
また、全体的なパフォーマンスと効率を高めるAdvanced Multi-IP Governor(AMIGO)といった技術も採用されています。
![](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2021/10/Samsung-Exynos-2200-news-1015-1-1.jpg)
比べてみると一目瞭然ですが、Exynos 2200ではレイトレーシングが有効になっており、光や影が現実世界に近いかたちで表現されています。
家庭用ゲーム機ではPS5やXbox Series S/Xがレイトレーシングに対応していますが、いずれもAMDのRDNA 2アーキテクチャが採用されています。これが、SamsungのExynos 2200にも搭載されるのですからゲーマーにとっては期待大でしょう。
![Exynos 2200](https://simtaro.com/wp-content/uploads/2022/01/Samsung-Exynos-2200-1-1.jpeg)
そして、Exynos 2200は、4nmプロセスにて製造されており、Armv9ベースの8コアCPU(Cortex-X2コア×1、Cortex-A710コア×3、Cortex-A510コア×4)を搭載します。
CPUの構成は、Armv9採用のフラッグシップSoCであるQualcommの「 Snapdragon 8 Gen 1」とMediaTekの「Dimensity 9000」と全く同じになります。ただし、Exynos 2200の各コアのクロック周波数は明かされていません。
一方、AI向けのNPUは従来比2倍のパフォーマンスを発揮。通信面では、Sub-6およびミリ波をサポートする5Gモデムを内蔵し、E-UTRAN New Radio – Dual Connectivity(EN-DC)による4G LTEと5G NRの同時接続により、最大10Gbpsの速度を実現するとしています。
また、暗号化キーの保管やRoot of Trustを担うiSE(Integrated Secure Element)なども内蔵します。
その他、最大2億画素、8K動画撮影、最大120Hzの4Kディスプレイ、または144HzのQHD+ディスプレイに対応します。
Samsungによると、Exynos 2200は既に量産を開始しているとのこと。
同社の次期ハイエンドスマートフォン「Galaxy S22」シリーズにて一部の地域で搭載予定となっています。