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Qualcomm、「Snapdragon 888 Lite」を開発中か?5Gモデム非搭載で低価格を実現


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Snapdragon 888

Qualcommは、新たに「Snapdragon 888 Lite」を開発しているとの噂が明らかになりました。

この情報は著名リーカー Roland Quandt氏によるもの。
彼によると、現行のハイエンドSoC「Snapdragon 888(モデル番号:SM8350)」の廉価版となるモデル番号:SM8325が開発中であり、このSoCは5Gモデム非搭載となるとのことです。


Qualcommは、2020年12月に5nmプロセス製造のハイエンドSoC「Snapdragon 888」を発表、2021年1月には、「Snapdragon 870」を発表しています。

Snapdragon 870はSnapdragon 865 Plusのオーバークロック版であり、製造プロセスも7nmです。そのため、Snapdragon 888の廉価版とは言い難かったのですが、今年中にも真の廉価版「Snapdragon 888 Lite(仮称)」の発表が計画されているようです。

Snapdragon 888 Antutu
Snapdragon 888 Liteの製造プロセスなどは不明ですが、性能を維持しながら5Gモデム非搭載することで低価格を実現すると見られます。

4G通信のみのSoCに需要はあるのか?という疑問が浮かびますが、おそらく5Gモデムが統合されていないだけで、統合させれば5G通信にも対応させることができるのではないかと思われます。

Snapdragon 888は、「Snapdragon X60 5Gモデム」を統合したSoCですが、これまでのSnapdragon 865やSnapdragon 865 Plusでは統合されておらず「Snapdragon X55 5Gモデム」を外付けすることで5G通信に対応させていました。

つまり、Snapdragon 888 Liteはメーカーの設計によって5Gまたは4Gを選択できるのではないでしょうか。
例えば、vivoは昨年、Snapdragon 865を搭載する「iQOO 3」にて5G版を44,990ルピー(約67,200円)、4G版を36,990ルピー(約55,200円)で発売しています。
処理性能は変わらず5G対応の有無で約1.2万円安くなるのなら5Gを必要としないユーザーには4G版が魅力的に見えることでしょう。


Snapdragon 888 Liteが仮に発表されれば、Qualcommは1年間に3つ目のハイエンドSoCをリリースすることとなり、これまでの同社にはない充実したラインナップとなります。

このような動きには、競合となるMediaTekが幅広い製品ラインナップと低価格さでシェアを伸ばしていることが影響しているでしょう。

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