Qualcommは、毎年恒例のSnapdragon Tech Summitを2021年11月30日~12月2日にかけて開催することを公式に明らかにしました。
例年、同イベントの初日に最新ハイエンドSoCが発表されることが通例となっているため、Snapdragon 898が11月30日に発表されるとみられています。
Snapdragon 898は、Samsungの4nmプロセスにて製造される予定です。
Snapdragon 898の仕様をこれまでのリーク情報からまとめると、CPUはSnapdragon 888のKryo 680からKryo 780に、GPUはAdreno 660からAdreno 730に、ISP(カメラ処理)はSpectra 580からSpectra 680に、モデムはSnapdragon X60からSnapdragon X65へと刷新されるとしています。
また、Kryo 780のCPUコアはArm社最新アーキテクチャであるArmv9を採用した「Cortex-X2」「Cortex-A710」「Cortex-A510」の組み合わせとなる模様。フラグシップCPUコアとなる「Cortex-X2」は、Snapdragon 888に搭載されていた「Cortex-X1」の後継となるCPUコアです。
Arm社によるプレスリリースによると、Cortex-X2はCortex-X1に比べて、同じクロック周波数で動作した場合、サイクル当たりの実行命令数(Instruction-Per-Cycle, IPC)が16%向上。そして、人工知能処理を含む機械学習の性能は2倍になるとしています。
一方、Snapdragon 898をを早期に搭載するフラグシップ機は「Xiaomi 12」およびmotorola機になると伝えられています。
昨年のSnapdragon 888の初搭載機は中国で12月28日に発表された「Xiaomi 11」となりましたが、今年もSnapdragon 898が11月30日に発表されれば、昨年同様に年内にも「Xiaomi 12」が発表される可能性が高いでしょう。
Snapdragon 898の総合的な性能はSnapdragon 888と比較して約20%向上すると伝えられています。
~追記~
Snapdragon 898を早期に搭載するmotorola機が同社新フラグシップ機の「moto edge X」であることが明らかになりました。
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