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次期旗艦SoC「Snapdragon 895(SM8450)」はTSMCの4nm製造、ただし2021年後半の登場はなし?


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Snapdragon 888

2021年のハイエンドSoCとしてQualcommの「Snapdragon 888」が2020年末に発表され、既に市場には多くのSnapdragon 888を搭載したハイエンドスマートフォンが発売されています。
そこで、気になるのがSnapdragon 888 (SM8350) の後継SoCの存在です。

Snapdragon 888 Antutu
Snapdragon 888 (SM8350) の後継チップのモデルナンバーはSM8450(コードネーム:Waipio)であり、「Snapdragon 895」、「Snapdragon 898」などの製品名で発表されることが予想されています。
製品名はいずれも仮称であり、ナンバリングについては不明。

ただし、スマホ関係者を中心に多くの情報が明らかになりつつあります。

まず、Lenovo中国 モバイル事業部の神奇的劲哥 氏は、Weiboにて「Qualcomm SM8450(Snapdragon 895)がTSMCの4nmプロセスで製造される」とを発言

現行のSnapdragon 888はSamsungの5nmプロセスにて製造されていましたが、発熱および電力消費の大きさが問題視されていたため、再びTSMCに製造を委託するのは朗報と言えるでしょう。

続いて、リリース時期について。
XiaomiのRedmi製品ディレクターの王腾Thomas 氏はWeiboにて、ユーザーの「下半期にSnapdragon 888のTSMC版は出るのでしょうか?」の質問に対して、「下半期にTSMC版はない」と発言。

この発言だけでは、”Xiaomiだけが発売しないのか”、”そもそもTSMCによる製造はないのか”、”下半期には登場せず、2022年以降のリリースになるのか”は不明ですが、文字通り、2021年下半期にTSMCによるSnapdragon 888の後継SoCはリリースされないと考えることができます。

この発言が正しければ、2021年下半期に発表予定のXiaomi Mi MIX、vivo X70シリーズ、OnePlus 9Tシリーズなどは引き続きSnapdragon 888が搭載されるということになります。

最後にスペックですが、リーカーのEvan Blass氏によると、CPUはSnapdragon 888のKryo 680からKryo 780に、GPUはAdreno 660からAdreno 730に、ISP(カメラ処理)はSpectra 580からSpectra 680に、モデムはSnapdragon X60 LTEからSnapdragon X65 5Gへと刷新されるとしています。

CPU、GPU、ISPの型番の最上位の桁が上がっており、大幅なパフォーマンス向上が期待されています。また、モデムも強化され通信速度まで向上が見込めます。


一方、Samsungは先日AMD RDNA2 GPUを搭載したフラグシップExynosを今年後半に発表すると公式にアナウンスしています。
AMDの最新グラフィックス アーキテクチャをGPUに採用したExynosは、Snapdragonを凌駕すると期待されているだけにQualcommの動向も気になるところです。

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