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新規格「LPDDR5X」メモリが発表!最大8,533Mbpsのデータ転送速度、「Mi 12」にて初搭載か


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LPDDR5X

半導体技術の標準化を行うための 業界団体JEDECは7月28日(現地時間)、 「LPDDR5X」 規格となる「第5世代低電力ダブルデータレートメモリ (LPDDR5) 」のJESD209-5B標準を発表しました

そもそも、スマートフォンに搭載されるメモリ(RAM)は、データやプログラムを実行するために使う一時的な記憶領域としての役割があります。
そのため、高いデータ転送性能と高い電力効率が求められ、メモリ性能がスマートフォンの性能にも大きく直結します。

普段、スマートフォンのメモリを確認する際は、6GBや8GBなどの容量に目が行きがちですが、実はこのメモリ規格も性能を左右するスペックとなっています。

例えば、最新フラグシップ機「Galaxy S21」「Xperia 1 III」「Mi 11」などはいずれもメモリに最新のLPDDR5規格が採用されています。
( “LP”は「ローパワー」の略で省電力性を表し、”DDR”は「ダブルデータレートメモリ」の略でデータ転送性能を表し、”5″は世代を表します。 )

そのメモリ規格ですが、業界団体により次世代規格の「LPDDR5X」が新たに定められました。
これまでの「LPDDR5」の最大データ転送速度が6,400Mbpsであったのに対し、「LPDDR5X」は8,533Mbpsにまで向上しています。
また、前前世代の「LPDDR4X」は4,266Mbpsだったので、ちょうど2倍のデータ転送速度を実現しています。

新たなメモリ規格の登場によりスマートフォンの性能は増々向上することとなります。
ただし、SoCによりサポートするメモリ規格が異なり、Qualcommの最新SoC「Snapdragon 888」および「Snapdragon 888+」は「LPDDR5」までのサポートに留まっています。

そのため、「LPDDR5X」はQualcommの次期SoC「Snapdragon 898(仮称)」にてサポートされることが濃厚とされています。

一方、著名リーカーのIce universe氏は JEDEC の新規格の発表に伴い「Xiaomiの次期フラグシップ機「Mi 12」にて「LPDDR5X」メモリが初搭載される。」と述べています。

Xiaomiは「Mi 11」より従来の発表時期を早め2020年12月下旬に発表しましたが、この発表スケジュールが継続される場合、2021年12月下旬に「LPDDR5X」メモリを初搭載した「Mi 12」が発表されることとなります。

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