米国がHUAWEIに対する禁輸措置を行なってから既に1年以上が経過していますが、米国商務省が公布した一時的なライセンス(一時的一般許可証(TGL))によりHUAWEIは禁輸措置前の端末にAndroidアップデートおよびセキュリティパッチの更新をサポートすることができていました。
しかし、状況が変わったようです。
米メディア ワシントンポスト紙によると、8月14日をもってGoogleがHUAWEIと取引を行うことを認める一時的なライセンスの有効期限が切れているとのこと。
このライセンスは、HUAWEI機器に依存するネットワークを持つ農村地域のインフラを守るためで、代替サプライヤーへの移行期間として猶予が認められていたものでした。
しかし、現時点(8/17)ではこのライセンスが切れており、延長は行われていません。
また、ライセンスが更新されるかどうかも不明であるとのこと。
仮に、このライセンスが更新されない場合は禁輸措置(2019年5月16日)より前に発売されたHUAWEI端末はGoogleのAndroidアップデートやセキュリティパッチの更新を受け取ることができません。
このアップデートがGoogle関連サービスに影響がある場合は、禁輸措置前のHUAWEI端末でもGMSとの互換性が損なわれる可能性があるということです。
ただし、Googleは2019年5月に「米国政府のすべての要件に準拠している間、Google PlayやGoogle Playプロテクトのセキュリティなどのサービスは既存のHuawei端末で引き続きサポートします。」と声明を発表しています。
“米国政府のすべての要件に準拠している間”の文章が気になりますが、Googleは制裁前のHUAWEI端末へのサポートを明示しています。
そのため、”ライセンスの期限切れ”という事実はあるものの、突然GMSが使用できなくなる可能性は低いと言えるでしょう。
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