HUAWEIの子会社 Hisiliconが開発・製造を行うSoC「Kirin」は今までHuaweiおよびHonor端末でのみ搭載されていましたが、今後は他のメーカーにも供給を行うようです。
HiSilicon社は1991年に設立され、今やモバイル向けSoCとして世界有数の半導体メーカーに成長しています。
Kirinは既に5Gモデムが搭載された「Kirin 990 5G」を発表しており、5G時代のモバイル向けSoCとして業界をリードする存在でもあります。
また、SoCのパフォーマンスに関してもKirin 990 5Gを搭載した「Mate 30 Pro 5G」のAntutuスコアは約47万点とQualcomm社の現行の最新SoC「Snapdragon 855 Plus」と同水準に迫る勢い。
さらに、HUAWEIが様々な価格帯のスマートフォンを展開しているため、Kirinも様々な性能のものが用意されており、既にHUAWEIのスマートフォンとして販売されているため実績も十分です。
なぜ、いきなり自社SoC Kirinを販売するに至ったのでしょうか。
おそらく米国による禁輸措置の影響だと考えられます。
実際、HUAWEI 副会長が「2020年は厳しい年になるだろう。」と語っており、会社として売上を安定させるためにKirinを外販するという選択を取ったのでしょう。
現時点で、Kirinを採用するメーカーなどは発表されておりません。
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