5月20日に中国で発表され、その圧倒的なコストパフォーマンスで話題となったHonor X10について、現行モデルに追加される形で新機種が導入されるとの情報が明らかになりました。
リークがWeiboに投稿した情報によると、追加される機種はHonor X10 Pro、Honor X10 Maxの2種類です。
このリークを裏付ける形で、Huawei Honor Business DepartmentのZhao Ming社長はHonor Life瀋陽店のオープニングセレモニーでインタビューに答え、新たな大画面機種の投入を明らかにしました。
現在までにリークされているところによると、新投入の2機種は以下のような特徴を持つようです。
・Proは現行のHonor X10と同じく6.63インチFHD+の画面を搭載、Maxは7.09インチの大画面ディスプレイを搭載。
Honor 8X Maxが2018年9月に、Huawei Mate 20Xが2018年10月に発売され、超大画面機種のスタンダードが確立されたように思えましたが、Honor 9シリーズではMaxは投入されず、両機種の系譜は途絶えてしまったかと残念に思っていました。
ドットの粗さや端末重量の増加など超大画面機種特有のデメリットはあるものの、大画面ファンとしてはとてもうれしい情報です。
また、Honor X10 Maxが現行のHonor X10と同じくポップアップカメラを搭載するとすれば、ノッチなし全画面ディスプレイで7インチ超えという驚異のモデルになりそうです。
・DCI-P3標準での広色域ディスプレイを搭載
DCI-P3は米国の映画制作会社で構成される業界団体Digital Cinema Initiatives(DCI)によって定められた色域の規格で、映画撮影に用いられるカラーフィルムの色域に対応しています。Honor X10 Maxは映画など映像コンテンツを大画面で楽しむにはもってこいの機種になりそうです。
・SoCはDimensity 800を搭載
一部リークによれば、本来同2機種はMediaTek Dimensity 1000+を搭載予定でしたが、チップの供給不足によりDimensity 800へと変更されたようです。
Dimensity 800はSnapdragon 765GやKirin 820(Honor X10現行モデルに搭載)とほぼ同等の性能を持つミドルレンジ向けSoCです。
Antutuベンチマークスコアは約30万点強と、よほど重い3Dゲームを除けば不満に思うことはないといえる性能を持ちます。
とはいえ、Maxに関してはその大画面が大きな特徴となりますが、Proに関してはSoCの性能が現行モデルとほぼ同等と、現時点で現行モデルとの差異がはっきりしていません。Proという名称をつけるからには、SoC以外の何らかのスペックで現行モデルとの差別化を図ってくると考えられます。
まだまだ情報が出回っておらず確定的なことは分かりませんが、新機種の投入があり、超大画面を搭載するといった点までは期待しても問題なさそうです。実現すれば5Gモデルとしては唯一の超大画面モデルを含むこととなります。
一部では7月または8月に正式発表、先にHonor X10 Maxが発表、などと噂されていますが、発表時期についても詳しい情報は明らかになっていません。さらなる情報に期待しましょう!
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