HUAWEIは、今年7月末に発表した「HUAWEI P50」シリーズより独自OS「Harmony OS 2.0」をプリインストールして出荷を開始しています。今後の同社製品にはHarmony OSが搭載されることに加え、P40/30/20/10、Mate40/30/20などの過去機種にも順次、Harmony OSの配信を行っていくとアナウンスしていました。
そこで懸念されていたのが、AndroidベースのEMUIを搭載しているP30/20/10などのグローバルユーザーへの対応です。今後はEMUIのアップデートが行われることなく、問答無用でHarmony OSへの乗り換えを促すのかと思われていましたが、同社は公式HPにて既存の「EMUI 11」の後継となる「EMUI 12」を発表しました。
黒、白、青の3色をベースとして、角は丸みを持たせ、グラデーションを用いることでディスプレイに奥行きと立体感を再現しているとのこと。
また、スライドで簡単にフォントの大きさ・太さを調整することが可能。
Harmony OSのUIと非常によく似ており、既存のEMUI 11よりも洗練されスッキリとした印象を受けます。
ここでは、オーディオ再生、Wi-Fi設定、Bluetooth、ショートカットスイッチなどにすばやくアクセスすることができます。
MatePadアイコンをタップすると、MatePadにHUAWEI端末がミラーリングされ、タブレットの画面から電話をかけたり写真を表示することができます。
MateBookアイコンをタップすると、PC上のスマートフォンのファイルを編集でき、Huawei Vision（テレビ）アイコンをタップすると、大画面でビデオ通話を楽しむことができます。
HUAWEI FreeBuds 4（ヘッドセット）アイコンをタップすると、MatePadやHuaweiVisionに接続されているオーディオ再生をシームレスに切り替えることができます。
また、MateBookやHUAWEI WATCH 3などのスマートウォッチからスマートフォンのロックやロック解除ができるとしています。
EMUI 12の新機能の多くが、HUAWEI製品とのシームレスな連携を目指したものであり、HUAWEI製のスマートフォン単体で利用する場合は魅力の薄いアップデートとなりそうです。
しかし、UIやパフォーマンスの改善に加え、引き続きEMUIのサポートが行われることはグローバルユーザーにとっては朗報と言えるでしょう。
ただ、残念なことにHUAWEIは公式HPにてひっそりとEMUI 12の新機能を発表したのみに留まっており、配信時期や対象端末については何ら明らかにしていません。
既存のグローバル向け同社製品では独自OSの「HUAWEI OS 2.0」またはAndroidベースの「EMUI 12」のどちらかをユーザーが任意で選択できるようにしてくれたらと願います。
同社により、「EMUI 12」に関する続報があれば、更新します。
