2月19日(現地時間)、Googleは次期モバイルOSとなる「Android 11 Developer Preview」を正式にリリースしました。
プレビュー版は例年通り、8月または9月の正式版のリリースに先立って開発者が最新OSをテストすることを目的としてリリースされています。
また、昨年のAndroid 10からお菓子やデザートのコードネームが廃止されています。Android 11も開発者向けコードとして「Android R」と称されていましたが、正式名称は「Android 11」となります。
Android 11の気になる新機能は?
Android 11での変更点の内、一般ユーザーに嬉しい新機能などを紹介してきます。パンチホールやウォーターフォールスクリーンでの最適化
最近のトレンドとして、ノッチを廃止しインカメラをパンチホールに配置したり、筐体側面に向かってディスプレイにエッジ加工が施されている湾曲ディスプレイを採用するスマートフォンが増えつつあります。これらのサポートを追加し、アプリを最適化できるAPIを追加
ワンタイム許可
位置情報などユーザーの特定の情報へのアクセスを求めるアプリが多く存在します。それらのアプリに対し、「一度だけ許可」を選択することができるようになります。この設定を選択すると、ユーザーがアプリから離れるまで、アプリがデータにアクセスすることができプライバシーを保護する働きがあります。
動画撮影中の着信や通知をミュート
動画撮影中に着信やアプリの通知が鳴ると、余計な音が入ってしまったり、バイブレーションで手ブレをしてしまって撮影を中断した経験がある人も多いはず。なんと、動画撮影中に着信音、アラーム、通知からの振動をミュートできます。
通話スクリーニングで迷惑電話を減らす
Android 11では、通話スクリーニングにより通話の内容の一部を取得します。これにより、自動音声や悪質なスパムや迷惑電話などの電話番号を認識し、該当する電話番号から着信があった際に、受信側が通知され、着信を受け入れるか拒否するかを選択することができます。
また、受信側が通話終了後にスパムとして通報したり連絡先に追加するなどのアクションを実行できるようになりました。
データ量を抑える「.HEIF」の対応強化
高いデータ圧縮率で注目されている「.HEIF」これまで、一般的に使用されてきた拡張子「.GIF」や「.JPEG」よりも大幅にファイルサイズが削減されます。
もちろん、従来の形式と画素数は同様で画質も維持できるので恩恵は非常に大きいです。
108MPや8K撮影にサポートするフラグシップ機が増えつつあるので非常に嬉しいです。
OS側の「.HEIF」への対応強化により、ストレージを圧迫しなくて済みそうです。
余談ですが、先日発表されたXioamiのフラグシップ機「Mi 10 Pro」は先駆けて.HEIFの拡張子に対応しています。
Android 11プレビュー版の配信端末とリリース予定
Android 11 Developer Previewを利用できる端末とリリース予定が以下の通りです。Google Pixel 4 / 4XL、Pixel 3a / 3a XL、Pixel 3/3 XL、Pixel 2/2 XL
- Android 11 Developer Preview 1:2月
- Android 11 Developer Preview 2:3月
- Android 11 Developer Preview 3:4月
- Android 11 Beta 1:5月
- Android 11 Beta 2:6月
- Android 11 Beta 3:2020第3四半期